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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
2大ビッグ・イベントを控えて東京市場は様子気分の市場環境のようです。
オーストラリアの5月の貿易収支が発表されました。大きく貿易赤字が予想以上に増え、9億6500万豪ドルの赤字です。しかし、豪ドルは大きく売られません。一時的な数字に一喜一憂するのではない投資家が多いということです。豪ドルブルトレンドは続く。
米国の市場環境を整理しておきましょう。サブプライムローン問題から発生した信用収縮問題は解決の目途が立っていないようです。米金融機関は決算期毎に損失計上を余儀なくされています。金融機関を取り巻く環境は悪く、資本増強を図ったり、人員削減のすることで、体力強化をせざるをえない状況です。また、原油価格の高騰により市民の生活に切迫感が出てきています。6月の米新車販売は18%減(前年同月比)と悪化しています。原油高騰から燃費の良い小型車への対応が追いつかないようです。GMの経営不振が噂されています。米国の経営者は人員削減をすることで、短期的に経営状態を良くしようとする傾向にあります。米ファンダメンタルズは確実に悪化しているよう言えるでしょう。但し、エネルギー価格、穀物価格急騰で、インフレ圧力は確実に高まっています。スタグフレーション(景気後退が進行する中、インフレの進行している状況)が始まっている。FRB(米連邦準備理事会)は、金利を上げるタイミングを間違うと、景気後退を更に深いものとしてしまうために、その舵取りが難しくなっています。今日はFRBがFOMC(米連邦公開市場委員会)の政策金利決定に影響を与えると言われている雇用統計の発表です。非農業部門雇用者数は、引き続きマイナスの雇用環境です。市場は-6万人の予想とドル売りを更に加速しそうな数字です。
一方、欧州ではECB(欧州中央銀行)の定例理事会が行われ、トリシェ総裁が繰り返し公言していた小幅利上げ(0.25%)が行われる予想です。6月ユーロ圏消費者物価指数が4%ということで、利上げが正当化されます。記者会見で、追加利上げが行われるかのヒントに注目です。ヒントが出されれば、原油相場を見ている投機家も、ユーロ高、原油高を見越した動きに走るでしょう。
ドル/円は、ここ2~3日の動きを読むと、106.00を挟んで上下に「往って来い。」の状況です。損切り相場と言えます。106.70で昨日は損切りが出ていたと言います。シカゴ筋も大きくはどちらかに傾けていないと思います。一番可能性が少ないケースから見てゆきましょう。雇用統計で、良い数字、例えばプラスの非農業部門の雇用者数であった場合は、ドルが買われますが、上値は限定的ではないのでしょうか。米国の市場環境が悪すぎて、すぐに利食い売りとなるでしょう。107.00~107.50はあるかもしれません。でも、売りに押されるでしょう。それでは、市場予想よりも悪い場合はどうでしょうか。-8万人あたりですと、もうFEBは利上げを当分しないとの発想と、信用収縮と企業業績悪化から、ドル売りとなるでしょう。104.50あたりまでの下落を予想します。
ユーロ/ドルはどうでしょうか。追加利上げの話がでれば、1.6000を超えてゆくことでしょう。但し、こちらはある程度ユーロロング(買い持ち)が出来上がっています。利食いが出て、押し戻されるでしょう。また、不意に「介入」の噂が飛び出すとも限りません。
為替相場はドル安に大きく振れれば、米金融当局者からの「口先介入」に警戒感が集まります。
ほぼ同時刻に2大ビッグ・イベントが発表されますから、相場は非常に不安定な動きとなります。自己管理できる範囲のポジションでの取引の留めることをお勧めします。
それでは、 Good luck and have a nice day!
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。