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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
お疲れ様です。
午前中からのドル売りは下記のニュースが原因のようです。フィナンシャルタイムズ紙が、中東系政府系ファンドが1年前と比べてドル資産の割合を80%強から60%弱に減らしていると報じています。内容を見たら、中国国家外為管理局も欧州のプライベートエクイティーとの契約締結を目指しています。アブダビ当局者はドルに対してコミットメントがあるとして否定しています。当局のスタッフはユーロがドルに対していつピークを付けるかを新倍しています。政府系ファンドはどこも、ドルの動きを冷徹に読んでいるようです。
バーナンキFRB(米連邦準備理事会)議長の議会証言に内容を詳しく見ると、2大政府系金融公社(GSE)の救援策として現時点で最善の方策は、GSEを現在の形を維持しつつ、監督を一段と強化することだと考えると発言しています。住宅価格を上げれば解決するのにと、第三者的な見方のどうしてもしてしまいます。地方銀行の経営悪化と共に、目が離せない。それと、為替介入について言及されています。「市場の秩序がない場合、一定の一時的措置として正当化される状況にあるかもしれない。」と言及されています。投機筋が米金融システム悪化と米景気の下振れリスクをついて、ドル売りを仕掛けてくる場合を想定しての発言です。原油価格は2月末が100ドル(1バーレル)でしたから現時点では30%~40%と吊り上げています。為替市場では、2月末でドル/円105.00、ユーロ/ドルが1.5200近辺ですから、ドル/円はほとんど現在と変りませんが、ユーロ/ドルは、大きくユーロ高に振れています。1.6000を超えてくる水準では、ひょっとして為替介入があるかもしれません。でも、ドル売りの種を撒いたのは米国自体であるから、身勝手と言えば、身勝手かもしれません。
今日はじっくりとFOMC(米連邦公開市場委員会)の議事録を読んでみました。8ページ程の文章です。「Some firming in the policy would be appropriate very soon, if not at this meeting.」「With increased upside risks to inflation and inflation expectation, members believe that next change in the stance of policy could well be an increase in the funds rates.」と書かれています。次回のFOMCで利上げが検討されると明確に書かれています。強くインフレを意識した内容です。ひとり、タカ派のフィシャー・ダラス連銀総裁が利上げを主張しています。しかし、この時点では、2大政府系住宅金融公社の問題が拡大していませんでした。次回のFOMCまでに、事態の沈静化を図れるか、その支援策の効果の程の見極めたいところです。消費者物価指数が年率5%、コアでも1.8%ですから、FRBのインフレ目標水準が1.5~2.0%ですから、危険な水準と言えます。
豪ドルが意外と下がりません。昨日のドル買戻しにも0.9730近辺と下値は固そうです。オーストラリア準備銀行としても、歴史的高値ですが、「為替介入」との言葉は出てきません。1豪ドル=1米ドル(パリティー)は一通過点でしかないようです。丁度均衡している為替相場をとやかく言う理由がないことは中銀議事録でも明らかなようです。豪ドルロングは大切にしたいものです。一年保有することを条件に考えてみました。1年で豪ドル/ドルのスワップコストがラフに0.05ですから、0.92レベルに戻ってプラス・マイナスゼロです。対円ですと、スワップコストが6.40円です。現在のレート102.90ですから96.40がプラス・マイナスゼロと言えます。ここまで下がることはあっても一瞬ではないのでしょうか。
今日は金融機関の決算発表が注目です。戻り売りスタンスのスタンスですが、ドル/円で106.00のガンチャートは重要な節目ですから要注意です。下がって104円台前半もあるかなと密かに期待するところです。一応、為替介入には、心のどこかに留めて置きましょう。
それでは、Good luck and have a nice day!
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プロフィール
HN:
水谷 文雄
年齢:
72
性別:
男性
誕生日:
1953/03/09
職業:
スペイン研究家
趣味:
旅行、陶芸、料理
自己紹介:
スイス銀行(現UBS)などで、為替、金利ディーラーとして20年以上のキャリアを歩む。
国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。
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