[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
兜町もウォールストリートも調子が悪そうだ。負け組み通貨同士であれば、為替は動かないのですが、薄商いの中、東京時間帯では外貨投信の設定があったとか、輸入のドル買いがあったとか言われています。しかし本当のところはポジション調整、つまりドルショート(ドル売り)解消のドル買い戻しと思います。でも終わってみれば東京のオープンと変わらない。
前FRB議長のグリーンスパン氏が、現在の経済状況がインフレの兆しと経済の弱体化について言及され、スタグフレーションとの文言をお使いになり警告を発されています。1980年代も市場に携わってきた私としては懐かしい響きのある文言です。データに基づいて的確に金融の舵取りをされ、実績申し分なしの前議長の言葉には重みがあります。まさしく、現在の為替市場が追っかけているヒントと同じです。インフレ助長であれば利下げはありません。(この場合は学問的カンフル剤としては利上げですが。)インフレが抑えられており景気が悪ければ利下げ実行ですが、原油高、穀物高と潜在的なインフレは潜んでいます。現在の米国状況をビッグピクチャーで見れば、経済後退の可能性が高いのではと思います。従って利下げがいつか実行されます。問題はいつかということですね。今後3ヶ月? 6ヶ月? 1年? たぶん3ヶ月がエコノミストの大勢でしょう。だからドルは売られることとなります。しかし、ドルを売るタイミングを結果的に誤ってしまった場合は、例えばシカゴ筋などはドルを買い戻さなくてはなりません。それが現在の状況です。それがドル買戻しの一番の要因です。クリスマス、年末を控えてここでポジションを大胆に作り上げる投機家はいないと思います。
今日の海外市場の注目点は、米国の11月の住宅着工数です。10月は122.9万戸でした。市場予想は118万戸前後です。また、110億ドルの年間収益を上げたと噂されるゴールドマンサックスの業績発表にも注目です。
米経済にとって良い数字であればドル買戻しが強くなり、反対であれば、市場は無関心を装うこととなると思います。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
予想通り東京時間帯は輸出のドル売り注文が厚いようだ。ドル/円は113.00を挟んでドルじり安で推移しています。米経済指標で良い数字が出ればドル買戻しの反応が出ます。ただモーニングレポートで書きましたように、超薄商いですのでどちら方向にも大ブレの可能性もあるので要注意です。
日経平均の下落は米株安に追随した動きとはいえ、毎日徐々に下がってゆくのが気になります。
東京市場は実需の市場です。輸出、輸入、資本筋、サービス部門実需などがあります。
NY市場でドル/円が上がった場合の翌日の東京市場:
高い水準でドルを売りたい輸出筋、海外で得た利息収入、キャピタルゲイン(外国株式の利益)などドルを売って円に換えたい需要があります。午前10時の仲値(東京のメガバンクが決定します。)での決済と、その後の推移を見て、為替担当者が銀行に予約を入れます。ちょうど現在の水準は中長期的に見ればドル安ではないかとの意見が支配的ですから、為替担当者はドルが吹き上がるとすかさず東京市場でドル売り予約を入れます。最近の傾向はこれに当てはまり、東京時間帯ではドルはいつも頭を押さえられドルが下落傾向となります。欧州時間帯とNY時間帯に投機筋、ファンド筋が本格的に出動するためにドルが高くなる傾向になります。この1日の繰り返しが昨今の動きです。
NY市場でドル/円が下がった場合の翌日の東京市場:
東京市場では、日本の輸入業者は低い水準でドルを買って決済用に手当てします。また個人の投資家が外国株、外国債券、外貨投信などの手当て水準ではと見込みドルを手当てします。また年末年始、ゴールデンウイーク、夏休みには、海外旅行用のドル買い需要が出てきます。このような場合には東京市場ではドルが下落傾向でも、実需のドル買いでドルの戻りが見られます。そして本格的なドル下落は海外市場で見られることとなるのです。
現在どのような市場環境にあるのか、市場に入る前に十分チェックする必要があります。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
静かな市場何気なくウォールストリートジャーナル(WSJ)のインターネット版を見たら「Goldman Wins Big on Meltdown」なる見出しが飛び込んできた。内容を見てびっくり!
ゴールドマンサックスの数人のトレーダーが、サブプライム関連で40億ドル(約4480億円)の巨額の利益をあげた。逆張りでサブプライム関連の証券価格が下がると読み、売りポジションを張ったらしい。会社としてはサブプライム関連で15億ドルから20億ドルの損失を計上することになるところが、この数人のトレーダーの相場の読みによって、逆に少なくとも20億ドル(約2240億円)の利益が出る。ゴールドマン全体の業績としては年間利益が110億ドル(約1兆2320億円)を発表することになるとのことです。負ける者あれば、やはり勝った者もいたということです。欧米の金融機関が総崩れの中、ひとり勝ちかも。しかし、ひょっとしてまだ隠れ勝ち組がいるかもしれませんね。
為替市場は本当に静かです。ドル/円は112.60近辺を付けても、輸出筋の売りで押し戻される今週の東京市場のパターンを繰り返しました。キャリートレードがらみで海外市場で113.00前後までつける可能性があると思います。特に薄商いですから。
今昔物語:金曜日のチューリッヒのディーリングルーム:ドイツやスイスでは金曜日の午後はもう週末気分です。ある日セミナーが終わり午後3時ほどにディーリングルームに下りてゆくとテーブルにピザとワインにシャンパン! 何かあったのですかと尋ねたら、いつものことですとの返事。相場に疲れたディーラーが一息ついて、週末の過ごし方の話、サッカーの話、スキーの話、恋人の話、家族の話などなどなど。よもやま話を延々と話して、ひとり消え、又ひとり消えとだんだん人のいないディーリングルームとなってゆきます。これがチューリッヒの子鬼の実態です。
それでは TGIF (Thanks God It's Friday!の略で、ディーラー間で金曜日のチャットが終わるとこんなせりふで終わります。)
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
欧米金融機関救済のため、中央銀行が公的資金で援助しつつ、中東諸国からの政府系ファンドも救済の手を差し出している。ドルとユーロが不安定だから、蚊帳の外で低金利安定感抜群の円で調達して、高金利通貨で運用しようとの発想です。
東京時間帯では、日本の輸出企業のドル売りが散見しているようでドル/円の112円台は保てないようだ。年末休暇状態の為替市場では、少ない取引量で大きく相場が振れることがよくあります。そんな状況が昨日から続いている。ドル/円は112円手前と今週同じような水準をうろうろ。明日の短観(午前8時50分頃発表)だが、予想は大企業製造業DIが前回調査より2ポイントの悪化です。昨今の円高、地方の景気悪化、消費低迷と経営者の景気判断は悪そうで、サプライズなしの発表になる可能性が高いと思います。
今日はちょっと長いのですが、為替スワップ解説をします。
やさしく書きましたのでお読みください。連載も考えています。
為替スワップ解説-1
為替取引には直物取引と先物(先渡)取引があります。直物取引はスポット取引と言い、先物取引はフォーワード取引と言います。直物取引と先物取引を交換する取引をスワップ取引と言います。スワップ取引は主に将来のある時点で為替レートを決め、為替変動によるリスク回避をするために行われます。輸出企業の先物でのドル売り手当て、輸入企業の先物でのドル買い手当てが典型例です。
銀行のディーリングルームでは、ドル/円のスワップ取引、例えば1ヶ月物では、直物(例えば12月17日(引渡し日)でドル/円を売って、1ヵ月後の1月17日(引渡し日)に反対に買い戻す取引が行われます。
スワップレートは通貨ペアーの金利差で決まります。例えばドルの1ヶ月の金利が5.1%, 円の1ヶ月の金利が0.9%とします。そうなると両通貨の1ヶ月の金利差は4.2%です。ラフに計算します。ドル/円がスポットで111.00円で1ヶ月の日数が31日ですと、1ヶ月のスワップレートは 111×0.042×31/365=0.3959となります。これはドルが円に対して1ドルあたり0.3959割引つまりディスカウントということを意味します。日数が31日ですが、1日に換算すると0.01277となります。何だかドル/円でのスワップポイントがいくらかとの数字に似ていますね。大まかなにはこんな手順で計算されます。ドルに対して金利が低い通貨例えば円に対してはディスカウント、反対に高い通貨にはプレミアムと言います。これについてはいつか解説したいと思います。
今回欧米の中央銀行が為替スワップで協調体制をとりました。欧州中央銀行(ECB)ですと次のような手順となります。仮に年末越えの1ヶ月の資金を調達するとします。そしてドイツ銀行の資金繰りを助けるとします。
ECBは米連邦準備理事会(FRB)との間で、直物12月17日(引渡し日(バリューデイトと言います。))でユーロ/ドルでユーロを買い、1ヵ月後の1月17日バリューデイトでユーロを売り戻すという為替スワップを組みます。そうするとECBは12月17日にユーロの資金調達ができ、ドイツ系などユーロ圏の金融機関の年末越えの資金調達の手助けとなります。レートではドルの金利がユーロの金利よりも高いために、プレミアムとなります。今日のスワップレートの1ヶ月はプレミアムの0.0004ですから、スポットレート(12月17日)が1.4700となり1ヵ月後の1月17日は1.4704となりスポットレートより高いレートとなります。FRBはユーロの対価で得たドルをNY市場に放出し、1ヶ月後にドルを吸い上げることとなります。割とシンプルな取引ということがお分かりかと思います。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
03 | 2025/04 | 05 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 |
国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。