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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
今日のオージーについては、東京時間帯で動く数少ない為替相場です。予想通りオーストラリア準備銀行(RBA(Reserve Bank of Australia)は、政策金利のキャッシュレートを0.25%引き上げて、7%としました。オージーロングで待ち構えていた投機筋がすかさず発表前後から売りを入れていたようです。オージー/ドルは下値0.9032近辺まで付けたようです。しかし、結構オージー強いなという印象です。チャート的には0.9100は非常に重要な節目となります。今後の展開はこの節目を破ってくるかにかかってきます。世界的な金利低下局面の中、中央銀行のインフレ目標値の2%を上回っており、更なる利上げの可能性を示唆する向きもあるようです。オージー/円も利食い一巡の後は、再びオージー買いが入っているようです。米国、欧州の金利が低位に推移する中、ファンド筋も目を付けています。オージーロングを今後持っていても、大きな怪我にはつながらないと思います。私は今週金曜日発表の2月5日(本日)時点でのシカゴCMEのポジション具合を見てみたいものです。(来週月曜日は日本休日のため、火曜日にレポートする予定です。)
ひとつの祭りが終わり、次に進みましょう。これから海外市場の推測してみましょう。欧州時間帯には、12月のユーロ圏小売売上高(予想+0.2%前月比)が出ます。ECB(欧州中央銀行)理事の金利の見方が割れていますので、この数字も景気の判断をする材料となります。木曜日に定例理事会が予定されています。また米国時間帯では1月のISM(供給管理協会)発表の非製造業景況指数(予想53.0)が発表されます。50を超えていれば、景気判断としては良いと言える指数です。また明日の日本の午前中に大勢が判明すると思うのですが、米大統領選の予備選・党員集会の注目日スーパーチューズデイ(Super Tuesday)
を迎えます。そろそろ候補者が最終的に絞られてきます。特に共和党は誰になるのでしょうか?
ユーロ/ドルは1.4800を上回ったところでまったくの凪の状態です。どちらかに動くのですが、どちらでしょうか?ストカスティックで読むとファーストとスローが交錯してユーロ売りのサインなのですが、なかなか1.4800が割れません。シカゴ筋のポジションから判断するとユーロロングのポジションが落ちてきていますから、ファンド筋は現在のコスト近辺かその下の1.4700近辺で余り妙味のあるポジションとは言えません。ドル買戻しのニュース材料が出ると、ポジション落しのユーロ売りのドル買いが出ます。こちらは一旦動くと早いと思います。損切り的な早い動きとなると読みます。従って、1.4800水準での監視は非常に重要です。シカゴのファンド筋もコストの余裕は余りないように思えてなりません。今後の長期の金利差を考えるとユーロ買い方向と思うのですが、慎重に行きましょう。ドル/円は106.00がブロックされ、108.50と106.00のレンジ相場です。シカゴのポジションを読むと円ロングのドルショートが溜まっていますから、ドルの戻りは、一旦加速がつくと早いと思います。ただ、108.50までのドル買戻しはどうかとは思います。戻って107.50近辺かというところです。こちらは、米経済と金利動向だけを注意すれば良さそうです。
思い出:ニック・リーソン(Nick Leeson)との出会い-2:ゴルフコンペの後、またまた会食パーティーです。楽しくお酒を飲みながらのパーティーでもう誰が誰だか分らなくなりました。ニック・リーソンともまたいろいろと話しましたが、日本のことは何も話しませんでした。そしてシンガポールに戻る船旅もあっという間に過ぎました。その後、数ヶ月当地に滞在することになっていたのですが、イギリス人はイギリス人の業種は問わず市場物を扱うトレーダーで夜は固まっていました。私は日本人ひとりで無派閥です。しょうがないからイギリス人の仲間に連れられて夜の世界へ。金融街の側を流れる川沿いにボートキー(Boat Quay)と呼ばれる観光名所が現在でもあるかと思います。その一角にイギリス人トレーダーの溜まり場のイングリッシュパブがあるのですが、そこによく連れられて行かれました。そこが、まさしくニック・リーソンの情報網の真っ只中でした。カウンター一本のパブでイギリス人を中心として深夜まで金融の情報交換を含めて集まっていました。しかし、私はそこに、ニック・リーソンの落とし穴があったのではと推測します。事件が発覚した後、当地を訪れ、仲間のマイケルと夜飲みに行って、彼が、あの有名なニック・リーソンはいつもお前の座っているこの席でビールを飲んでいたと説明してくれました。マイケルもニックを良く知る人物ですが、今はどこで何をしているのか音信不通です。ニック・リーソンの落とし穴についての私の推測は明日話しましょう。To be continued.
それでは、Have a nice evening!
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
中東の政府系ファンドが存在感を誇示する時代になってきましたが、資源大国ロシアが政府系ファンドとして日本への投資を開始したとの記事を目にして、時代の流れを感じます。320億ドル(約3兆4000億円)での運用開始です。シベリアに眠る天然資源は地球最後の宝物と言われています。原油など必然的に資源高となる中で、稼いだ外貨が必然的に山積みされます。当然運用となるようです。政府系ファンドの先駆けとして1980年代1990年代には、白熊だとかパンダ(中国)が出たとかと為替市場で噂が出ました。そのころから、ロシア(旧ソ連)は外為市場に熱心でした。ロシアに近い銀行が大量に注文を出すと、ロシアからの動きではないかとよく言われました。そんな訳で、今度はニュー白熊君の登場です。原油が米ドルで決済されていれば、他の通貨、他の通貨の投資商品への転換が出てきます。これは政府系ファンド筋が米ドルからユーロを中心とした他の通貨に分散する方針がありますから、ドル安の流れを心理的に生み出しそうですね。今後もどんどん資源太りとなりますから、今後の投資方針を注目する必要があります。日本株に投資するということは、少しは円買い需要はありそうですね。また、ルーブルが2011年から変動相場制に完全移行するとのことです。ルーブルが人民元とともに10年後の基軸通貨となれば、世界的な外国為替の世界が変わってきそうですね。その中で、わが円はどうなることやら。日本は益々衰退の一途のように思えて残念でなりません。
湾岸産油国が通貨切り上げとドルとの連動停止を検討しているとの記事も目にしました。こちらも資源太りの国々がドル下落を案ずる対抗策のようです。分散投資のユーロ買いのかなりの部分が流れてゆくのではと想像できます。その意味で、長期のドル安・ユーロ高は世の中の流れと言えます。そして円にもその一部が流れてくる仕組みを提案するのが、福田首相の役目です。グローバルスタンダード対応モードの規制緩和・新規参入と、言い古された言葉ですが、いまだにその意味合いは重そうです。これも早く実行に移さないと、日本は世界の孤児となってしまいます。
アメリカ人がスーパーボールに釘付けで、相場を動かすパワーはありません。今晩も目立った経済指標が出るわけでもなし、NYジャイアンツが勝ったことで、NY市場参加者は「よっしゃ!」の気持ちで、月曜日の朝を迎えますから、株堅調のドル堅調かも知れませんね。アメリカ人は本当にスポーツ好きですから、素直に反応するかもしれません。(余談で続編を)短期的には、次のストカスティック分析で説明していますが、ユーロ/ドルでのドル買戻し、ドル/円でのドル買戻しがすすむかもしれません。ドル/円での107.50近辺への上昇とユーロ/ドルでの1.4750近辺までの下落はひょっとしてという雰囲気です。ただ1.4800を割らなければ、まだユーロ/ドルはブルトレンド(ユーロ強気)かと思います。
ユーロ/ドルをストカスティックで分析するとファーストとスローが交錯しました。しかも80%以上の高い水準で。ということは、短期的にはユーロの売りサインです。ということは現在1.4800近辺でうろうろしていますが、下に向かう可能性(ユーロ売り・ドル買い)があります。相場に入る場合は、80パーセントはテクニカルで入るべきだという格言があります。短期売買トレーダーはユーロショート(ユーロ売り)も一考です。また、ユーロ/円もファーストとスローもちょうど80%近辺で交錯とユーロ売りサインです。これはくれぐれもストカスティック分析についてのみの判断ですのでご注意を。
オージーについてですが、明日オーストラリア準備銀行(Reserve Bank of Australia)
の理事会が開催される予定です。ホームページに飛んで調べてみましたら、午後2時半に理事会の結果発表と出ていました。ということは時差を考慮すると日本ではお昼の12時半です。利上げ観測もあるようですので、注意しましょう。現在の政策金利は6.75%です。
余談:今日米国はスパーサンデイと多くの米国人はアメフトのスーパーボールに釘付けです。ちょうど日本時間の月曜日の午前中です。昔私の座っていた席の後ろにテレビが置いてありました。それはCNNとかNHKなどリアルタイムでニュースを見るためです。しかし、この日ばかりは、社内のアメリカ人がずっと居座ります。私の後ろに3つほどのテレビ桟敷が。(バスケットボールのファイナルも同じ状態になります。)今年は、NY ジャイアンツが劇的に最後にニューイングランド・ペイトリオッツを逆転で下したようで、NFCが勝ったのと、NYのチームが勝ったので、ウォール街に好影響を与えることを期待したいですね。NFCが勝つと確か株が上がるといわれています。またNYのご祝儀相場に今日のダウ平均も急上昇するのではと思われます。今日は兜町も援軍できそうです。ということは、今日のNY市場では短期的にはドル高になりそうです!
それでは Have a nice evening!
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
静かなマーケット何を話そうか考えました。そうだ、ハンドボールだ! 「中東の笛」とは、何というアラブの王族的発想でしょう。まるで、世界は中東中心に動いているかの行動です。目的達成のためにはなんでもありの世界ですね。そこで、今話題の政府系ファンド(SWF (Sovereign Wealth Fund))について話したくなり、その危険性も将来的にはあるのではないのでしょうか。
色々と数字を拾い集めてみました。シティーグループがアブダビ、クウェート、シンガポールから200億ドル(約2兆1200億円)、UBSがシンガポールとサウジアラビア?から118億ドル(約1兆2500億円)、メリルリンチがクウェート、シンガポール、韓国から128億ドル(約1兆3500億円)、モルガンスタンレーが中国から50億ドル(約5300億円)となっています。そして彼らの受けた条件は年利15%と噂されています。(みずほコーポレート銀行はメリルリンチから11%しか引き出せなかったようです。)金利以外の投資期間など不透明な点があるのですが、私はいつか「中東の笛」が米系金融機関とUBSに鳴らなければよいと思うのですが。ハンドボールの教訓です。わがままな王族のことですから、経営に参加したいとか、ファンド名に王族の名前を入れろとか、ウォール街にモスクを建てる要望を出すなどいろいろと中東の笛が吹かれることを危惧します。グローバルな組織の国際ハンドボール連盟の決定など全く無視して我関せずの態度ですね。グローバルな姿勢は何ら見せない人たちのように思えてなりません。砂漠の真っ只中に摩天楼計画するなど、そこに何万人ものビジネスマンを中東諸国と欧米から集めるというのでしょうか。私とアラブの人たちとの付き合いはごく少ないのですが、一方的な考え方をする人が多く、柔軟性に欠けます。また、粘り強いというのが特色です。これはエジプトを旅行して実感しました。一度捕まえた客は絶対に逃がさないという姿勢です。逆に日本人はこのあたり弱いと思います。この点は私も見習わなければなりません。欧米の金融機関の皆さんくれぐれも「中東の笛」に注意してください。
ロシアも政府系ファンドを組むそうです。約3兆4000億円規模とのことです。日本も政府系ファンドを組成してはいかがなものでしょうか。政府・日銀は過去に為替介入で買ったドルを米財務省証券で運用していると聞きます。日本には1500兆円と推測される個人資産があります。この一部を米金融機関に資金援助の名目などで年利15%にて貸し出せば、仮に為替が現在の106円から15%つまり約90円にドル安にならない限りプラス運用となります。そして、大手を振ってウォール街を再び歩くことが出来ます。5兆円規模でも福田首相政府系ファンドを組んで運用してみませんか?
さて、今晩の為替市場を考えて見ましょう。1月の米非農業部門雇用者(ノンファーム・ペイロール(Non-firm Payrolls))数は前月比で60,000人前後の増加が市場の予想です。また失業率は4.9%です。金融機関のリストラ数がどの程度加味されか不透明です。一般的に米系金融機関は12月に査定が出され、1月2月にボーナス支給か契約解除の話がだされます。金融機関の雇用者数だけ考えると2月3月の数字は更に悲観的にならざるをえません。また住宅関連業も雇用者数は減少するのではないのでしょうか。従ってよい数字は期待できないと思って市場と向かったほうが良さそうですね。また、1月のミシガン大学消費者信頼感指数(予想79.0)、そして1月のISM(米供給管理協会)製造業景況指数(予想47.0)に注意です。
ドル/円とポンド/ドルでのファーストとスローのストカスティックが交錯している点は気になります。両通貨ペアとも売りサインです。ただ、ドル/円は余程悪い数字がでて、106.00を大きく割っていかないと、意外とドル買戻しの利食いも入ると思います。ユーロ/ドルは、金利差をみれば、もう少し上を見ても良いのではと思うのですが。1.5100が次の目標と思います。但し、本当に悪い雇用統計の数字が出ると、ドル/円で101.00 とユーロ/ドルでの1.5100の方向へ一直線となると思います。
日本からの参加者は夜の出来事となりますので、くれぐれもポジション調整の利食いもしくは損切りのみに徹した取引にすべきです。仮にこれはいけると思っても、超短期売買でポジションをスクエアー(ゼロポジションという意味です。)にしないと大怪我をします。人間は夜行性動物ではありません。海外で昼間に勝負をしている人間とは太刀打ちできません。くれぐれも注意を。これは私の経験からです。
それでは午後10時半まで静かに待ちましょう。TGIF(Thanks God It’s Friday!)
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
FRB(米連邦理事会)のホームページに進入して、今回のFOMC(米連邦公開市場委員会)の声明文をじっくりと読みました。considerable stress (かなりのストレス)が金融市場には存在するとか、credit has tighten further (与信(借り入れ)が更にきつくなっている)との文言が使われているのが印象的です。また住宅市場だけでなく労働市場も厳しくなってきていることも指摘されていました。インフレについては落ち着いているとの見解ですが、注意深く見守る必要があるとしています。後は報道通りで、will act in a timely manner as needed to address those risks として、必要に応じて対応するとのことです。どこまで政策金利を下げるかは予想が難しいです。というのは景気後退の深さの底をどの時点で認識するかが難しいからです。一般的には2期(4半期ベース)連続してマイナス成長すると不況に陥っていると判断されます。それでは、いつの時点かを簡単に分析し今後の利下げ展開を紐解いてみましょう。
今後のFOMCのスケジュールを見てみました。今後は次の通りです。3月18日、4月29/30日、5月がなくて、6月24/25日、7月がなくて、8月6日となります。毎月月初に雇用統計の発表はいつもの通りですが、GDP(国内総生産)の発表予定と照合してみましょう。速報値で第一四半期のGDPが4月の下旬です。そして第二四半期のGDPが7月の下旬です。と言うことは、4月30日と8月6日のFOMCでの政策金利発表と声明が重要となります。それでは、どこまで下がるのかですが。やはりFRBのホームページを更に奥に進入しました。1954年から現在までのフェッドファンドレート(FFレート)のデータが載っていました。それによりますと、1.00%が2003年7月から2004年6月まで続きました。同時多発テロ後の政治・経済の混乱を回避する狙いであったようです。その後景気回復と株価上昇で2006年7月まで随時小刻みに利上げが行われ5.25%となりました。これこそグリーンスパン流の舵取りの真骨頂です。最低FFレートはいつかと探しましたら、1954年7月の0.8%でした。(この年私は1歳でした。)反対に一番高いFFレートは、1981年6/7月の19%です。(この年私は駆け出しディーラー直前でした。)この統計を見ると最低1%台のFFレートもありかなと思います。但し、これには私も反対です。それはジョージ・ソロス氏の考えに影響されました。日銀の金利調整の失敗の教訓があるからです。余りにも下げすぎると金融調整の舵取り機能が働かなくなってしまうと言うことです。現在の日本銀行がその状況です。利下げして景気浮揚をしないといけないのに、いかんせん0.5%とゼロ金利同様状態です。FRBはこれだけは避けたほうが良さそうです。1%台のFFレートにしても短期間(半年位か)にして平時の4~5%台に戻さないといけません。今年の米第一四半期GDPはマイナス成長がほぼ確実です。その結果によって、4月30日に金融政策が発表されます。この時点で0.5%の利下げの2.5%かもしくは2.25%とする。そして8月6日に、第二四半期のGDPの数字(マイナス成長ですと大変です。)とその時点での景気判断からして、0.5%もしくは0.75%の利下げをして最低1.5%まで持ってゆく。そして景気の第三四半期、第四四半期での上昇を確実なものとする。1%台のFFレートを半年続け、来年からは利上げ方向に向かう。理想的には今年の冬場に利上げが出来ればよいのですが。こんなシナリオではなかろうかと私は描きました。但しこれは最悪の場合のシナリオですが、結構可能性はありそうですね。大統領選挙の年、秋口には景気に薄日が射していないとどうにもなりません。
金融市場の話に戻しましょう。モノライン(米金融保証会社)大手のMBIAへウォーバーグ・ピンカスから5億ドルの投資が完了したとの報道で、兜町が盛り返しているとの話です。根っ子の問題解決とはいかないと思うのですが。欧州、米国へと株価サイクルがうまく波及すると良いのですが。但し、その後のニュースでMBIAの第四四半期の損失計上額が23億ドル(約2400億円)との報道も出ています。為替市場では、若干のドルも戻し(利食いか?)もあるようですが、流れは対円、対ユーロともドル安方向です。今後もドル金利低下方向からみても明らかです。
テクニカル分析でストカスティック(stochastic)を先日紹介しましたが、ドル/円で、ファース・トストカスティックとスロー・ストカスティックが交錯しました。これは相場の転換点のサインです。ドルの戻しが約1週間続き、かなりショートの利食いとロングの損切りが消化されたようです。ドル/円でのドル売りのサインです。また、ポンド/ドルでもファースト・スローの交錯が見られます。これもポンド/ドルでのポンド売りサインです。こちらは来週2月7日のBOE(イングランド銀行)が政策決定会合を行いますが、米利下げの波及でBOEも利下げ(政策金利レポレートは現在5.5%)をせざるを得ない状況を期待するファンド筋・投資家が、ポンドの売りを仕掛けてくるかもしれません。ポンド/円のポジションをお持ちの方は注意してください。ショート(ポンド売り持ち)はかなり安心と思います。
今後の動きの為替予想はモーニングレポートと同様です。金利差縮小方向で、ドル安方向を読んでいます。特にユーロ/ドルが一番分りやすいと思います。今後の海外市場の要注意経済指標としては、欧州時間帯では、1月ユーロ圏消費者物価指数(予想3.1%)に注意です。ECB(欧州中央銀行)理事の金利に対する見方が分かれていますから、思わぬ数字が出ればユーロは反応します。高い数字がでれば、ユーロ高が加速します。米国時間帯では12月米個人支出(予想0.1%)、12月個人所得(予想0.4%)、そして1月のシカゴ購買部協会景気指数(予想52.0)に注意です。悪い数字に対してドル売りに素直に反応する市場です。但し、明日にもっと注目される1月の米雇用統計を控えていますので、大胆には動けません。
長くなりましたが、ご清聴ありがとうございました。長期のビューはどうして長くなります。失礼の程を。それでは Have a nice evening!
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
ブッシュ大統領の一般教書(State of the Union)は、直接的には何の影響も金融市場には与えなかったようです。任期最後の一般教書ということで、来年以降の展望は出来ない制約があり新鮮味が欠けていたとの指摘もあったようです。景気が減速しており、景気刺激策の議会通過を要請しています。予想された内容でした。アメリカ人の指導者がよく使う文言らしく、「We have unfinished business.」とやりかけの仕事をしないといけないも述べられています。当面の景気後退局面での最大限の政策を打ち出して、来年は民主党か共和党のリーダーに、やりかけの仕事をバトンタッチすることとなります。
金融市場を観察すると逃避避難先、安全志向の商品、通貨に資金が流入しています。その代表格がスイスフランと金です。全般的なドル安と、株価の低位安定が、こちらの市場にファンド、投機マネーが向いているようです。ドル/スイスフランは、ドル最安値の1.0836を破る勢いがありそうです。シカゴ筋もロング(買い持ち)ポジションが膨らみつつあります。また、金も一時期の1オンス860ドル台へのコレクション(修正(利食いなどを消化し、大きなトレンドを崩すことなく上下に動くことを示します。))も消化され、また再度最高値を連日更新する勢いです。利食いも早いから注意しないといけません。
東京市場では一般教書の影響も少なく、むしろ本邦機関投資家を含めた日系企業の円への償還玉が出てきていると言われています。円への転換が必要ですから、ドル/円でのドル売り、ユーロ/円でのユーロ売りが出ていると聞きます。このような注文玉のことを、レパトリ玉(repatriation)と呼びます。3月末の本邦企業の決算を控えた送金玉がそろそろ出てきますので注意しましょう。実需玉ですが、為替市場に影響を継続的に与えます。そんな訳で最近の株価との連動性は今日に限ってなかったようです。
私はテクニカル手法の中でストカスティックの数字を結構参考にしています。そして結構当たります。それによると、ドル/円でファーストストカスティックが約60, スローストカスティックが約40と中間値を示していますので、短期的にはドル/円での上昇余地のサインを示しています。またユーロ/ドルではファーストストカスティック約70, スローストカスティック約60とこちらも短期的なユーロ高方向の余地があります。
今晩の経済指標は、米12月耐久財受注(Durable Goods Orders)予想1.6%、米1月消費者信頼感指数(Consumer Confidence Index)予想87.5です。昨日同様、悪い数字が出るとドル/円でドルが買われ(利食いか? シカゴ筋情報からして平均コストは109円台以上と想像します。)、ユーロ/ドルでドルが売られる傾向ですから注意しましょう。本来であれば、対円、対ユーロともドルが売られないといけないのですが。しかし明日にFOMC(連邦公開市場委員会)が迫ってきていますので、それまでは、ファンド、投機マネーは意外と静かに流れを見守る姿勢かもしれませんね。理由は既にポジションが構築されているからです。
解説:ストカスティック(stochastic)は90以上であれば買われすぎ(オーバーボウト(overbought))、10以下であれば売られすぎ(オーバーソールド(oversold))のサインと言われています。二つのラインが交差すると転換点と読めます。数字自体はパーセンと表示です。簡単な説明ですが、相場を読む上で参考になります。
それでは Nice evening!
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。