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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
どうにも株安が止まりませんね。兜町が今日は500円以上下げています。株安→円高の図式です。どうにも投資する先がなくて、円に行き着いているとの話もあります。ドル/円が一番現状ではかわりやすい通貨ペアと言えるのかもしれません。
ユーロの金利観に変化が出てきています。今度はECB(欧州中央銀行)理事のノウト・ウエリンク(Nout Wellink)オランダ中銀総裁が、「欧州の経済成長は予想よりも緩やかなものになる。」との発言が出ました。日増しに金融当局者の欧州経済への悲観論が出ています。また、スペインのバルセロナで先週金曜日にイスラム原理主義者の過激派14人(パキスタン人12人とインド人2名)が逮捕されました。爆弾組み立て材料、タイマー4個が押収されました。2004年3月11日のスペイン総選挙前を狙った同時列車爆破テロがありましたが、再びテロがスペインで起こるのではとの連想をさせます。スペインはユーロ圏の一員でありますので、これもユーロ売りも連想させます。
ユーロを為替から分析してみます。シカゴ(CME)のユーロポジションはロングが溜まっています。それはドル金利とユーロ金利の逆転を想定してのポジションです。これは長期的には全く正しいポジションです。しかし、短期的にはユーロの金利下げムードと欧州の景気後退感があり、投資家、投機家を慌てさせています。ひとまず中立(ニュートラル)にポジションを動かす動きがあるようです。ユーロ/ドルの1.4500は需要な節目です。またその下の89日移動平均線1.4473も注意です。ユーロ/円では155.00を割ると大玉の損切りがあると噂されています。ユーロの短期的な地合いの悪さは明確なようです。ユーロのポジションをお持ちの方は中立にしないといけません。
円に話を戻します。福田首相が国会で、「主要国の財政・金融当局は、国際金融システムの安定確保のために、最近の金融市場の混乱を分析し、中期的な対策について検討を開始した。」と答弁されています。もっともなことですが、世界にインパクト与えるためには、どうぞ今週のダボス会議の場で、英語で(通訳を介さないで)発信されることをお勧めします。内向きの政府から外向きの政府に変わらないと、どんどん日本の国力の低下、そして株安となります。福田首相にはダボスで日本のトップセールスマンたる態度で臨んで、日本の魅力について熱く語ってほしいものです。為替はドル/円はユーロ/円での損切り、即ち円買い(ユーロ売り)に押されて、じりじり106.00方向のようです。私は、106.00を大きく割っていくようですと、次の大きな節目の101.00が見えてくると思います。
このレポートを書いていたらユーロ/円が155.00を割ってきました。注意しましょう。ガンチャートでは154.00 そして次が151.00となります。
相場の方向が見えていますから、相場に対しては素直に対応しましょう。相場はあなたのお友達と思い、決して逆らってはいけません。
解説:ダボス会議
世界経済フォーラム(World Economic Forum)が毎年1月下旬にスイスのリゾート地ダボス(Davos)にて毎年開催されます。世界の主要な政治家、企業経営者が一同に会し、本音で議論する場です。今年はトニー・ブレア前英首相、キッシンジャー元米国務補佐官が主要出席者であり、福田首相も出席されます。出席者のリストを閲覧しましたら、日本からは小沢民主党党首も参加されるようです。しかし、政治家が多く、経済界からの参加者が少ないのは残念です。またインド、中国からの参加者が多いのが注目です。日本の地位向上と本音で今後の成長路線を計る意味では重要な会議ですから経済界がこぞって参加すべきではないのでしょうか。どうも日本の経営者の先を見る目がないような気がしてなりません。為替市場でも材料を提供しますので注意が必要ですし、将来の世界経済を展望する上で参考になるかと思います。
それでは Have a nice evening.
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
印象的には静かな為替市場です。今晩ブッシュ大統領が景気刺激策を発表する予定です。そして同時にFRB(連邦準備理事会)が緊急利下げをするとの噂が市場に出回っています。兜町がマイナス400円超から最終的にはプラスに転じました。株価を好感したのか、ドル/円ではドルのじり高となりました。
誰も気にも留めてはいませんが一応敬意を表して福田首相施政方針演説の内容を記します。経済成長加速の三本柱として、1.革新的技術創造戦略 2.グローバル戦略 3.全員参加の経済戦略 と何だか抽象的過ぎてさっぱりわかりません。もっと具体策を述べてほしいと思います。やはり長期的戦略は、規制緩和と法人税の税率の大幅引き下げと私は思います。財務省を含めた官僚からの抵抗で、どうも小泉改革以降、政府の対策が後手後手に回っている気がしてなりません。どんどん日本の国力が低下していますので、ここは福田首相の手腕に期待したいと思うのですが。少なくとも我々国民の資産の目減りだけは防いでください。金融市場は福田首相の施政方針演説には無反応のようでした。
欧州委員会の報告書の内容が発表され、ユーロ圏にも世界経済減速の影響が間接的に及んでいると指摘しています。となるとユーロ圏 つまりユーロ金利も低下傾向になるのではとの印象です。金利が緩和気味に推移すれば、必然的にユーロへの資金流入は少なくなるのが原則です。ただユーロ圏と米国とを比較すると、米金利が今月仮に0.50%下がり、ユーロ金利が現状維持も4.0%とすると、米金利3.75%、ユーロ金利4.0%と金利差逆転となります。米金利は政策金利ベースで3.0%方向ですから、金利差は更に拡大する見込みです。従って長期的にはユーロへ資金流入は継続することとなります。長期的な対ドルでのユーロ高には変化はありません。
これからの海外市場の焦点は米国時間朝に発表されるブッシュ大統領の景気刺激策と噂されるFRBによる緊急利下げが本当にあるのかどうかです。FOMCが1月30日に迫っており、今日緊急に利下げを発表する必要性があるのかは個人的には疑問ですが。あればサプライズを呼ぶこととなり、ウォール街は好感するでしょう。ドルも一時的に買われることとなるでしょうが、まだサブプライム問題の病巣が根絶されたわけではないのですから、ドルの買戻しにも限界があると思います。金価格も引き続き下落しており、ファンド筋、投機筋は利食いが早そうです。噂がホントであったとして、ドル/円での108.50あたりではないのでしょうか。むしろユーロ/ドルでの反応の方が怖いです。恐らく1.4500割れの可能性まで出てくるのではと思います。
米国は来週月曜日も休日と3連休となります。利食いをしっかりして連休を楽しみたいと思う米国市場参加者は多いと思います。
それでは皆さん良い週末を。TGIF
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
昨今ユーロ/円での損切が出ていると聞きます。ユーロロング(買い持ち)のポジションを取りに行く投資家の戦略が理解できません。チャート的にもショートポジションが正解のように思えます。それはドル/円でのドルの下落スピードがユーロ/ドルでのドルの下落よりも遥かに早いからです。つまり、スピードでは現在ドル/円がエースなのです。
ユーロ圏経済は不景気風とインフレ懸念が同居しています。私はインフレ懸念が出てくる方向とは思いますが、サブプライム問題が欧州にも波及していますから、ECB(欧州中央銀行)は利下げすべきか、それとも利上げすべきか気迷い気味です。ドル金利の方向性がはっきりとしているのだから、もしもユーロのポジションを取るのであれば、ユーロ/ドルでのポジションにすべきではないのでしょうか。金融機関がユーロ/円のポジションを抱えたらユーロ/ドルとドル/円に分解してカバーしていることをご理解していただきたいと思います。
今一番金利の動きが読めるのは、円とドルです。円はほぼゼロ金利政策同然で、日本の景気も株安、円高(ドル/円のみでの)と金利を上げる状況には当面ありません。米国もサブプライム問題から企業業績悪化、消費マインドの低下とこちらもFRB(米連邦準備理事会)は利下げをせざるを得ない状況で、政策金利のフェッドファンドレート(FF rate)を現行の4.25%から最終的には3%を切る状態にまで持ってゆくことになる可能性が強まっています。従って、現在一番ポジションを取りやすいのはドル/円なのです。わかりやすい通貨ペアのポジションを取るべきであり、ユーロ/円のポジションをとるなど、私は個人的には論外だと思っています。日本の銀行のディーリングルームでも円中心の取引が中心で、ユーロ玉、ポンド玉、その他通貨玉は海外支店、本店にそのままボールを投げている状況です。敢えて金利状況が読めない通貨のポジションを個人投資家は手を出すべきではないと思います。
今晩の注目イベントはバーナンキ議長の米上院での議会証言です。それと12月の住宅着工件数です。予想は114万戸です。12月の発表時には悪い数字が出てドルの下落につながりました。引き続き、ビッグピクチャー(ドル安)には変わりないと考えています。ユーロ/ドルの1.4650は要注意です。
バーナンキFRB議長の記事が主要欧米紙に出ています。今晩上院での議会証言が予定されていますが、その地均し的意味での意図的掲載記事のように思えます。それもシュマー(Schumer)NY選出の民主党上院議員を通しての観測記事です。内容をNY Timesで読んでみましたが、バーナンキ議長は短期的な減税策又は景気刺激のための歳出であれば、仮に財政赤字を増やすものになっても、景気刺激策に即効性があり一時的なものであれば、支持するとのことです。ブッシュ大統領が提唱する恒久的な減税策に反対のようですが。一時的に消費者の紐を緩め、また企業など法人が投資に目を向ける策が必要と説いているようです。背景には米経済は依然として強大であるとの認識があるようで、一時的な風邪に対して、大量の薬を飲めば再び前の元気を取り戻せるとの発想のようです。
グリーンスパン前議長は経済指標を丹念に読み取りそして市場の動向を伺いながら、小刻みに継続的に金利を上げたり下げたりされました。これに対して、バーナンキ議長は、上記記事を読んでいると、即効性だとか一時的といった文言を使っているところを読むと、意外に大胆な政策をとられるのではとの思いがしてきます。偉大なグリーンスパン前議長(現在日本経済新聞の「私の履歴書」で掲載中ですので是非お読みください。)とどうしても対比されてしまうのが可哀相ですが。大胆に即効性のある一時的な利下げを断行して、急激な景気回復を狙うことは、サブプライム問題の根が深いところでは躊躇してしまうのですが。1月30日までバーナンキ議長の悩みは続きそうです。
それではNice Evening!
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
東京市場で大きく動きました。一瞬106.00を割ったようでした。いろいろと調べてみますと高金利通貨への投資玉の解消のドル/円でのドル売りが結構出ているとの話です。円キャリートレードの解消取引です。損切玉と言えます。投資家は相当焦っているように思えます。従って東京時間帯にドル/円が下落したと推測します。これからの欧州市場そして米国市場では再度ドルの一段の売りが出てくるのではと思います。でもドル/円の106.00は一旦利食っていいレベルと思います。ガンチャートで行くと次の大きな節目は101.00までありません。ここまで到達するのには相当なエネルギーを要すると思います。従って焦って突っ込まなくても良いと思います。コストの良いドルショートポジションをいかばかりか残してその後の展開を眺めましょう。
ユーロ/ドルの1.4800はサポートされていますので、1.5100方向は期待できそうです。下記のユーロ圏経済指標に注意してください。またスイスフランに逃避資金先として人気があるようで、史上最高値(ドル/スイス1.0836)を更新する雰囲気があります。
兜町の大幅安と相まって政府高官がしきりに牽制しています。額賀財務相は、「為替の急激な変動は好ましくない。」と語っています。また町村官房長官は「株価下落は日本経済の変動要因ではない。」と、そして福田総理は、「日本経済は、株価に表れているような方向には向いていない。」として株価を牽制されています。金融市場が、株安→円高→株安→円高の悪循環を突いているわけですから、それが実体経済に影響を及ぼしているから、日本経済の方向を示しているとも言えます。この悪循環を止めるには各国政府の協調が大切ですが、自由経済の原理が働いる為替市場を管理することは難しいと言えます。日本政府としては様子を眺めるほかはなさそうだ。米国サイドでも口先介入は出てくるものと推測されます。ドルの急落、株安は米国としても気になるとことです。
金価格が下げているようです。1オンス900ドルあたりから886ドル近辺までアジア時間帯で急落しています。利食いなのか正体は分かりませんが。
今晩も欧米の経済指標目白押しです。
欧州時間帯では、12月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)が発表されます。予想は+0.4%(前月比)です。インフレ懸念があるかどうかの材料になります。
米国時間帯では、12月の消費者物価指数(CPI)予想+0.2%(前月比)、12月の鉱工業生産 予想-0.2%(前月比)、そして12月の設備稼働率 予想81.2%が発表されます。悪い数字が出れば、ドル売りの材料となります。またFOMC(米連邦公開市場委員会)の討議資料となるベージュブック(米地区連銀経済報告)が公表されますので、その内容によって、1月30日開催のFOMCの金融政策決定内容の推測が市場で出てくると思われます。こちらも要注意と、日本時間夜遅くに為替市場を含めた金融市場が大きく動く可能性がありますので、なかなか大変です。体だけは注意しましょう。そして、原則として夜にポジションをとることは絶対にしないほうが良いと思います。人間は夜行性動物ではありません。ポジションを利食ったり、損切をしたり縮めることは良いのですが、積極的にポジションを取ってゆくことだけは避けてください。私は銀行時代に、この原則をある海外支店の原則で明確に記されていることを憶えています。皆さん守ってください。私はこの原則に反したディーリングをして、消えていった方々を多く知っています。
それでは注意深く海外市場をモニターしましょう。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
ドルの買戻しも入らない静かな東京市場でした。東京市場は為替市場にとっては休養時間帯のようになってしまっています。これからの動きに備えた嵐の前の静かさです。欧州勢がこれから出動してきて、ドルの下落を再び試しそうな雰囲気が漂っています。
日本銀行で支店長会議が開かれているようですが、福井総裁は景気の足元は減速しているとの認識を示されました。昨晩ウォール街が上昇しても今日兜町は水面下です。企業業績とは別にドル/円での円高だから企業業績の見通しの悪化の株安、そしてそれはまた円高につながるとのサイクルで動いているようです。為替相場に連動した兜町の動きのようで、まったくの悪循環に入っているようです。
今晩の注目点は米経済指標ですが、その前に欧州の景気状況を占う数字が出ます。1月のユーロ圏ZEW経済調査が発表されます。前月がマイナス35.7と悪い数字が出ていました。このあたりからどのように変動したかを見守りましょう。ECB(欧州中央銀行)が注視しているのはインフレリスクです。良い数字が出れば、若干ユーロ高材料になるかもしれません。但しあくまでもプラス圏でないと話しになりませんが。
そして米経済指標に移ります。12月の小売売上高(Retail Sales)の予想はプラスマイナスゼロ(前月比)です。また12月の生産者物価指数(PPI Producer Price Index)は予想が+0.2%(前月比)です。悪い数字に対して敏感に反応する金融市場ですから注意しましょう。
ビッグピクチャーに変わりはないのですが、ドルが買い戻される材料何があるのかをしばらく悶々と考えて見ます。
用語解説:ZEW景気調査
ZEW(Zentrum fur Europaische Wirtshaftsforschung ドイツの欧州経済センター)は景気判断調査として投資家、経済アナリストに対して向こう6ヶ月の景況感をヒアリングします。中立がゼロで、ゼロよりのプラスであれば、好況、マイナスであれば不況という指針となります。ドイツ経済だけでなく、欧州全体の景況感調査をしています。月の半ばにZEW, 後半にIFO経済研究所(information & Forschungドイツ・ミュンヘン拠点)の調査の数字が出るために、欧州経済の動向についての判断材料となります。
それでは Nice evening!!!
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。