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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
お疲れ様です。
オーストラリア準備銀行が本日公表した議事録の内容をまず要約しました。参照ください。
オーストラリア準備銀行(RBA)が3月4日に理事会を開き政策金利(キャッシュ・レート)を0.25%上げ7.25%としましたが、その理事会の議事録が公表されました。それによると、金利は年後半にかけて更に引き締め気味になるとのことです。GDP(国内総生産)は3.5%予想。長短金利差の拡大、商品価格の上昇がインフレ懸念を増幅させる、好況な労働市場、高い設備稼働率との経済状況からして、インフレ率は年末にかけて現在よりも更に高い水準になるとしています。CPI(消費者物価指数 インフレ率の指標となります。)は4%を僅かに上回り、2010年には3%を下回る水準と予想。世界の経済情勢の悪化、不確実性の増大、信用リスクの増大、住宅ローン需要の緩和気味の傾向と上向きだけではなく下向きのリスクもあるとの認識とのことです。前回の議事録よりも若干世界の不確実性が高まり、引き締め気味の金融政策には変更がなさそうですが、世界情勢が気になるRBA理事の心内です。今後も利上げは継続されそうです。理事会では世界情勢も分析しており、ECB(欧州中央銀行)、英国及びカナダの利下げ予想を記述しています。日本については一時的に良い数字が出ているが、景況感が後退、小売も弱含みで、建築部門が大きく落ち込んでいる(建築基準法の厳格化により)と指摘しています。いいとこ突いていますね。
議事録からして、外部要因で不安感があるのですが、依然金融引き締め基調は継続です。ということは、オージー(豪ドル)対ドルでは、米国の大幅利下げが確実で、オージー金利は高止まりです。政策金利ベースですと、ドルが今日のFOMC(米連邦公開市場委員会)前で政策金利3%であり、オージーの政策金利(キャッシュレート)が7.25%です。4.25%の金利差は魅力的です。ひょっとして明日からは5.25%となるかもしれません。オージー/ドルのオージーロング(買い持ち)は、魅力あるポジションと思います。上の節目の0.9600狙いです。下はサポート(支持線)0.9100です。
それでは今日のFOMCはどんな決定をするのでしょうか。日曜日に公定歩合を0.25%と引き下げて3.25%としました。これは金融機関が保有する適格担保を更に低利で引き受け、金融機関の流動性を確保した策でした。実際問題昨日のNY市場はある程度の評価があったと思います。そして今日の定例FOMCです。現在政策金利のフェッド・ファンド・レート(FF Rate)は3%です。私はFRB(米連邦準備理事会)のHPに入ってデータを再び探しました。最近では2003年7月から2004年6月まで1%でFF Rate が保たれています。この時は米国がテロとの戦いをスタートさせ、またITバブルが弾けて景気が低迷した時期です。私は最終的には今回も政策金利が1%まで下げられると読みます。1%以下にすると現在の日本銀行の状態となってしまいます。現在の信用不安、第二のベアー・スターンズ探しの中、FRBは1%のFF Rate 下げに踏み切り2%にすると読みます。それほど今回は前回以上にサブプライム問題の病巣が最終的に把握できていない中、取らざるを得ない策だと思います。今後も利下げが継続しそうですから、声明文にも注意が必要です。
FOMC以外にも今日は注目の経済指標があります。欧州時間帯には英国のCPI(消費者物価指数)が発表されます。予想は+0.8%(前月比)、+2.5%(前年比)です。BOE(イングランド銀行)の目標インフレ率は2.0%前後ですから、この乖離がある限り、利下げムードとはなりません。(米国との政策協調は別問題として。)そして米国時間帯では、2月の住宅着工件数に注目です。予想は99万件と100万件割れの予想です。また2月のPPI(卸売物価指数)は予想+0.4%(前月比)、コア(除く食品とエネルギー)+0.2%です。特に住宅着工件数は、米国ファンダメンタルズ悪化を占う指標となります。一気に米第1四半期のマイナス成長観測となるとドル売り材料となります。
それでは為替市場は今後どうなるのでしょうか。アジア時間帯はFOMC待ちの様子見で、若干本来のドル売りに対ユーロ、対ポンドが推移している気配が伺えます。FOMCで1%(私の予想)もしくは0.75%の利下げであれば、市場は一旦評価するのではないのでしょうか。つまりドル買い戻しが出てくる可能性があると思います。次の米国GDPマイナス成長確認までのつなぎの時間が市場関係者としてもほしいところです。シカゴ筋はドルショート(売り持ち)で利食いのタイミングを待っていると思われます。また欧州との協調での利下げによるドル安防衛の噂が出ていることにも注意をしないといけません。当然協調介入の噂も飛び交います。ドル/円での96.00と101.00のレンジを尊重したいと思います。バーナンキFRB議長は今週月曜日東京市場を端に発したドル安、株安の教訓を活かしてほしいものです。但し、96.00をあっさり割ると91.00が先に見えてきます。ユーロ/ドルは1.5700がサポート(支持線)となっており、次の節目は1.6000です。利食いが出て1.5700を割れば下は.15400です。ポンド/ドルは広いレンジの1.9700~2.0400です。テクニカル的分析ではトレンドライン(相場流れ)で攻める方が有効で、損切りレベルはタイトにしましょう。自己管理できる範囲でのポジションを心掛けください。特に為替市場暴風雨下では。
相場に疲れたらバレンシアの火祭りのホームページを見て、しばらく気分転換しましょう。
http://www.fallas.comです。よく見たら右上の英国国旗をクリックすると英語でもご覧いただけます。いろいろとベージに入ると多くの写真があり、人形、そして美しい民族衣装の女性が出てきます。
それでは Have a nice evening!
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。