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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
おはようございます。
昨日のアジア時間帯は「円キャリートレード」の巻き戻し つまり損切りのドル/円のドル売りと高金利通貨の売りがどっと出た為替相場でして、NY市場に移ってからは、市場参加者は冷静に為替相場と相対したようでした。落着くところに落ち着いたと状況です。
市場環境は依然ドルに対してネガティブな印象で対応しています。ベアー・スターンズの次はどこかという思惑が市場を覆っています。リーマン・ブラザーズが資金繰りで問題を抱えているのではとの話が出てきています。この種の噂は、ヘッジファンド筋、金融機関は直ぐに調査部、審査部、資金部に指令を出して調査を開始し、危ない兆候があると直ぐに資金の蛇口を絞り始めます。ベアー・スターンズも一週間前は問題ないとの話でしたが、一週間で倒産の身売りへと進みました。金融界の怖いところです。私は数年前にリーマン・ブラザーズのストラクチャード・ファイナンスのグローバルセミナーに出席したときの熱気を憶えています。RMBS(住宅ローン担保証券)とかCMBS(商業不動産担保証券)などの投資促進セミナーで複雑な数式オンパレードの延滞率も低いと投資を促すセミナーで日本の機関投資家さんが多数参加されていたことを記憶しています。参加者の中で現在苦しんでおられる投資家サンは多いと思います。
日曜日のFRB(米連邦準備理事会)の緊急公定歩合引き下げに呼応したのかBOE(イングランド銀行)が50億ポンド(約9700億円)の資金供給を決めました。期間3日間のレポ取引です。(3日後に返済条件)短期金利が上昇したと対策ということで、英国の金融機関の間でも信用収縮が見られるということです。資金取引ではブロカー(仲介業者)取引ですと必ずどこが取り手金融機関であるかをチェックし、危ないところは取引をしません。私も資金ディーラーの時は相当注意しました。貸し出してはいけないところに資金を出すとイエローカードそして2度目ですとレッドカードが資金ディーラーに突きつけられます。BOEが動いたことでECB(欧州中央銀行)も資金供給対策を何らか打ち出すのではとの噂が出ているようです。米国を助ける意味では為替スワップ枠を増やして資金をFRBにインジェクト(注入)するのも手です。いろいろとニュースを読んでいたら、今日のFOMC(米連邦公開市場委員会)に先がけてECBが協調して利下げをするのではとの話もあるようです。ECBはインフレ懸念派が強く、現状では金利は維持なのですが、米国との政策協調というところで利下げを指摘する市場関係者がいます。
為替市場の話をしましょう。NY市場で為替市場は冷静になったようです。ウォール街も若干の上げ、兜町も上昇で始まりました。円キャリーとスイスキャリーの巻き戻しでドル/円とドル/スイスフランが一番ドル売りで反応しました。従ってその他の対ドル通貨ペアはドル買いに反応しました。市場ではこのようなキャリートレードの巻き戻しがまだまだあるかどうか確かめているようです。シカゴ筋はある程度利食いのドル買い戻しを入れているようにも思えるのですが、何せ米国のファンダメンタルズ悪化と信用不安の状況は変わりません。ドル/円の96.00がサポート(支持線)になるかを確認したいですね。広いレンジで101.00と96.00なのか、91.00と96.00のレンジ入りなのかを。ユーロ/ドルでの1.5700を一瞬割ったようでした。こちらも1.5700と1.6000のレンジなのか、一旦1.5700で利食いが相当入っているのか確認しないといけません。オージー(豪ドル)/ドルではキャリートレードの巻き戻しで、オージーが売られていますが、依然0.9100は確保されています。こちらはまだまだ0.9100と0.9600のレンジでの取引でオージーブル(強気)で良さそうです。相場が荒れているときには、単純な取引に徹したほうが良いと思います。金融政策が分らない国の通貨には手を出さないで、例えばドル/円だけに徹する取引に専念したほうが良いと思います。
スペイン通信:スペインの3大祭りのひとつバレンシアの火祭りが現在行われています。サンホセの火祭りと正式には呼ばれています。スペイン語では Fallas de San Joséと言い、単にファジャと言っても理解されます。バレンシア市の街角には紙製の人形が飾られます。大きな物ですと30メートルはあります。小さな物から大きな物までそれぞれ個性的なデザインです。また期間中、女性は美しい民族衣装でパレードをします。そして3月19日の午前0時に一斉に人形に火がつけられます。消防車が待機して火の粉が建物に飛ばないように注意します。近づきすぎるとやけどをしますから注意が必要です。ファジャが終わると本格的に地中海岸に春が来ることになります。既に海水浴、日光浴をする多くの人々で浜辺はにぎわいます。火祭りの公式HPは次の通りです。http://www.fallas.com 荒れた為替相場からしばらく離れて美しい人形をご覧ください。スペイン語のみですいません。
それでは今日も為替相場と仲良く対話しましょう。FOMCについてはイーブンニグレポートで。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。