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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

お疲れ様です。
 
 
臨時レポートで出しましたが、豪準備銀行は声明文で緩和気味の金融スタンスの余地が増してきたとして、利下げとははっきりと言っていませんが、明らかに金融政策転向の方針です。次回9月2日の金融政策委員会では、それこそ真剣に利下げが議論されることになります。大転換ですから、豪ドルは対ドル、対円での買ってはいけません。値ごろ感だからとか、テクニカル的に買いだとの論法は通用しません。シカゴ筋がまだ利が乗ったレベルですから、引き続き豪ドル下落を予想します。豪ドル/ドルで0.9100が最初の重要な節目です。豪ドル/円では、101.00を割ってしまいましたから、次の節目は96.00です。豪ドル取引には注意を払ってください。
 
 
日本の第2四半期のGDP(国内総生産)の予想が出ました。13日の正式発表です。それによるとマイナス2.4%(年率)とのことです。個人消費がマイナス0.7%, 設備投資がマイナス0.8% そして日本経済のけん引役である輸出がマイナス2.8%と大きく落ち込んでいます。輸出が減少するということは、外貨売り/円買いが減るということです。円安要因がまた一つ増えます。不思議なのは住宅投資が1.5%増です。一番どしゃぶりといわれている業界に光が差しているというのですか?疑問符ですね。住宅投資が仮にマイナスであれば、主要項目がすべてマイナスとなります。政府はプライマリーバランス(財政の基礎的収支)を黒字化にする目標を立てていますが、このような状況下では、景気刺激対策を重点的に行わなければならない。ばらまき行政では、また自民党の族議員を喜ばすだけであろうが。日本の政治体質は一向に変わりそうにありません。
 
 
投機家、投資家は、ドル/円では米国要因にばかり目が行っていましたが、ドル高局面では日本要因も次第に材料視されると思います。しかし、ドル高になり、輸出企業のドル高での恩恵から、業績回復と株高が期待されるから、景気にとっては追い風となりそうです。100円台では、兜町は回復力がないようで、ドル高を願うばかりだ。
 
 
ここのところ、ポンドの下落にスピードが付いているように思えます。不動産・住宅業界の不振が鮮明です。昨日のフィナンシャル・タイムズ紙を読むと2010年までに30%住宅価格が下落すると書かれています。7日の      BOE(イングランド銀行)の金融政策委員会では、利上げと利下げの議論が伯仲します。ブランチフラワー委員が利下げを主張するでしょうが、前回利上げを主張したベイズリー委員のトーンは下がりそうです。キング総裁は、英国の景気減速が加速していると以前言明されていることを読むと、政策金利の5%を0.25%もしくは0.50%下げても何ら不思議ではありません。10年債(ギルト債)がここ1か月で30ベーシス・ポイント下げていることから、金利の世界では、利下げ観測が出てくると思います。金利の世界からのサインで、為替相場が、ポンド/ドルで反応が出ていると思われます。ポンド/ドルで1.9700の重要な節目を割り込んでいます。次の節目は1.9000とそれまでは大きな節目はありません。ポンド下落は続きそうです。
 
 
そして今晩はFOMC(米連邦公開市場委員会)が開かれます。たたき台となるベージュブックでは、12地区連銀すべてで、景気後退と、またインフレ懸念があるとしています。またその後の雇用統計にしても、マイナスの雇用者数、そして5.7%の失業率と、FOMCで参考とするその後の数字も良くなさそうです。昨日発表の個人消費支出(PCE)のコアデフレーターの数字が2.3%年率とFRBの目標水準の1.0~2.0%から若干高い水準であることは気になります。政策金利は2.00%で据え置き予想ですが、景気後退感が強い中、インフレとどのように向き合ってゆくのが注目されます。声明文には注目しましょう。インフレ懸念の表現が多いようですと、ドル高傾向と思います。しかし、大きくは動かないような気がします。私は今日はゆっくりと寝ます。ドル/円で108.50が破られるかに注目しましょう。下値は、107.00が固いような気がします。ドルブルトレンドと思います。
 
 
お知らせ:今日付けのNSJ日本証券新聞に「水谷文雄の為替世界観」を寄稿しています。実際には昨日夕方駅前に並んでいました。会社などで購読されている方は是非読んでみてください。
 
 
それでは、Have a nice day!
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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

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プロフィール
HN:
水谷 文雄
年齢:
71
性別:
男性
誕生日:
1953/03/09
職業:
スペイン研究家
趣味:
旅行、陶芸、料理
自己紹介:
スイス銀行(現UBS)などで、為替、金利ディーラーとして20年以上のキャリアを歩む。
国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。
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