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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
おはようございます。
昨晩は米国経済指標で一喜一憂の為替市場でした。でも、朝起きたら、微妙な金利観のずれで納得のレベルに各通貨は推移していると私は感じました。皆さんはいかがでしょうか?
昨晩を振り返ってみましょう。データは、1月のCPI(消費者物価指数)は予想が+0.3%のところで、+0.4%(前月比)、食品とエネルギーを除いたコアの部分が、予想が+0.2%のところが、+0.3%(前月比)と、大して変化がないな、そして前日に悪い数字(インフレ懸念を煽る高い数字)がでるとの噂で動いていましたので。そして同時に1月の住宅着工件数が101.2万戸と予想とどんぴしゃりで、依然住宅環境は悪いなと印象です。そして、先月29/30日に開催されたFOMC(米連邦公開市場委員会)の議事録が公開され、追加利下げ示唆の内容と、米経済成長率の下方修正(1.8~2.5%から1.3~2.0%)とインフレ警戒の数字(1.7~1.9%から2.0~2.2%へ上方修正)との内容です。米経済成長率は世界基準の常識レベル(IMFは1.5%予想)をFRB(米連邦準備理事会)が認識したに過ぎないのではとの印象ですが。
それでは為替市場を見てみましょう。微妙な金利観のずれが見事に反映されています。今日の予想含めて書きたいと思います。
1.ドル/円:円の金利はほぼゼロ金利政策と変わりなく、日本銀行は動きのとれない状況に追い込まれています。従って、純粋に米国金利の相場観のみで動いています。そこで思い出さなければいけないのはシカゴ筋、つまりファンド筋のポジション状況です。既にドルショート(ドル売り)/円ロング(円買い)で高みの見物で利食いのタイミングを待っています。従って、昨日売ったものの、攻め切れなくて買い戻している状況ではと思います。ただし、根っ子には十分な円ロングポジションが依然あるようです。今日はまた108.00に戻ってきましたから、サラリーマン輸出財務担当者が上司の顔色を伺いながらドル売り予約を入れることでしょう。頭が重そうです。またリパトリ(三月末の決算用の海外外債利息などの円への転換(円転と言います。)のドル売りも出そうです。106.00~108.50のレンジ変わらずですね。
2.ユーロ/ドル:ドイツの一番大きな州のノイトライン・ウェストファーレン州のリュトガース首相が、同州内州立銀行(West LB?)が世界的なクレジット市場混乱の影響で危機的状況にあるとの認識との報道が伝わりました。ECB(欧州中央銀行)による利下げをイメージさせますが、よく考えるとユーロ圏のインフレ率は3%以上とインフレ抑制を最大課題としているECBには受け入れないとの発想か、一旦ユーロは売られたものの、昨日の東京市場オープンのレベルまで戻っています。ということで、レンジの1.4500~1.4800のレンジを抜け切れず。ユーロの戻しが強いのを認識したしだいです、
3.ポンド/ドル:こちらが一番金利の微妙な相場観を反映しています。確かにドルが買い戻されましたが、ユーロと比べて戻りません。1.94台の前半止まりで、昨日の1.94台後半には買われません。ということは、米国のウイルスの感染で一番深刻で、相対的に金利の高いポンドの利下げの可能性の方がECBよりもBOE(イングランド銀行)の方が早く着手するとの認識が強いようです。シカゴ筋もポンドショート(ポンド売り)に走っていることからも分ります。しかし、1.9000~1.9700の大きなレンジの範囲内です。インフレ懸念が強いものの、相場はポンド売りで進んでいるようです。
4.オージー(オーストラリアドル)/米ドル:こちらはドル買い戻しが入ったものの、再び0.9200を目指しています。追加利上げがオーストラリア準備銀行の議事録に明記されていますから、安心してシカゴ筋が買っていますね。0.9600方向を読みます。下は0.9100が重要な節目です。
円クロスでポジションお持ちの方は、ドル/円との動きと連動して読んで下さい。
これから8ページに渡るFOMCの議事録をじっくりと読んでみたいと思います。深読み部分がありましたら、イーブニングレポートで報告します。
スペイン通信:コソボ問題:スペインはコソボ自治州の独立に絶対に反対です。それは、スペインが多民族、異文化の人たちの集まりだからです。北部のバスク地方、西部のガリシア地方(もともとケルト文化の血を引く人たちがルーツです。)、東部のカタルーニャ地方の3地区は独自の言語と文化を有しています。特に、バスク地方は、スペイン全国の中で、重工業及び金融に強く一人当たりの所得も一番高いのです。従って独立心が住民の間で旺盛です。ETA(エタと呼びます。)と呼ばれるバスク地方の分離独立を強行に主張する過激派グループが存在し、スペイン各地で要人を狙ったテロ活動を続けています。従って、スペインがコソボ自治州の独立を支持してしまうと、特にバスク地方での独立運動が盛り上がる可能性があります。従って、スペインはどうしてもコソボ自治州のセルビアからの独立には絶対に反対する理由があるのです。仮にですが、分離独立して、バスク共和国でも誕生すると、カタルーニャ共和国、ガリシア共和国がつぎつぎと誕生する運びになってしまうかもしれません。そうすると現在のイベリア半島にはポルトガルを含めて、5カ国がひしめくこととなります。こんなスペインを私は見たくはありません。こんな事情が、他の欧州主要国とコソボ問題への対応が違うことがお分かりかと思います。私も絶対コソボ独立反対です。でも親米です。
それでは今日もがんばりましょう。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。