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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
おはようございます。
今日もイースター休暇明けの休日が海外で続きます。欧州市場は休場の、米国市場は公式には開いているものの、多くの市場関係者がまだ休暇状態です。したがって、大きなニュースがなければ、市場は需給関係で狭いレンジでの外国為替市場となると思います。狭いレンジと言っても、ひょっとして資金繰りに窮しているファンド筋のドル買い戻しで、ドルが上昇気味に推移するのではとも想像します。
ざっと海外メディアを読んでみたら、英国のフィナンシャルタイムズに「US can learn from Japan’s crisis.」なる見出しがあったので読んでみました。何と渡辺金融相が吠えていらっしゃいました。内容は、日本の教訓から学び、公的資金を投入すべきだと論じられています。世界のリーダーが迅速に適切な行動を起さないと金融市場の混乱が、酷いドルの危機を招くだろうと。今米国の金融当局が躊躇している最後の切り札について、早くカードを切りなさいと論じられており、迅速に行わないと所謂日本の「失われた10年」の米国版になりかねないとおっしゃられているようです。私は海外の有力経済メディアに述べられたことは賛成です。日本の政治・経済の地位が後退してゆく中、だれもリーダーシップを取れないでいます。日銀総裁も決まらなく、海外投資家からさじを投げられています。どしどし、日本の政治家から世界に思いを発信してほしい。そして、これはFTの論述ですが、米国及び欧州の中央銀行は資産担保証券(MBS Mortgage Backed Securities)を買い取ることで公的資金投入の可能性を模索することとなると論じています。私は最終的な流れはそちらの方向ではと思います。FRB(米連邦準備理事会)及びBOE(イングランド銀行)は否定しているようですが。
参考までに3月10日から3月14日の週の外国人による日本株売りは9,226億円とブラックマンデイの1987年の第三週の1兆1220億円に次ぐ規模とのことです。日銀総裁も決められない日本に対するバッシングの一部に思えてなりません。また株安→円高→株安→円高の流れが起きる可能性があります。
静かな市場ですから、ストカスティックでのテクニカル分析を見ましょう。
ドル/円はファースト・スローが上昇気味ですが、40%のところで交錯する気配です。これは、一方的なドルの上昇とは見えなく、ひょっとして再度ドルベア(弱気)方向に向かう可能性があることを示しています。現在99円ミドルですが、ドルが上昇して101~100のレンジで反転してドル安方向になる可能性があると思います。ただ気迷いともとれますのでもう少しドルが上昇した段階での判断が必要かもしれません。
ユーロ/ドルはファースト・スローと50%, 40%近辺で下向きです。もう少しユーロが売られても良さそうです。1.5400を割れるかどうかに注目。下は1.5100となります。
ポンド/ドルはファースト・スローとも20%以下ですから、所謂オーバーソールド(Oversold 売られすぎ)の領域に入っています。ポンドが再度買われてもおかしくありません。ただ、先週のBOE議事録から利下げの可能性もありますので注意です。1.9700を割ってくるかに注目です。
オージー(豪ドル)/ドルはファースト・スローとも10%以下ですから、オーバーソールド(Oversold 売られすぎ)の領域です。ヘッジファンドの利食いの程度で再度オージーブル(強気)となるかもしれません。0.9100を再度上回ってくるかに注意です。
シカゴ(CME)筋情報:3月18日時点
円 ネットロング 55,759枚(前週比+5,606枚)、ユーロ ネットロング 26,521枚(-2,578枚)、ポンド ネットロング 29,140枚(+7,911枚)、スイスフラン ネットロング11,224枚(ショートからロングに転換実質+15,472枚)、オージー(豪ドル)ネットロング 35,575枚(+3,873枚)、キューウィー(ニュージーランドドル) ネットロング 10,378枚(-2,018枚)
先週の火曜日はFOMC(米連邦公開市場委員会)にて0.75%の政策金利(FF Rate)の利下げが行われた日ですから興味深いです。そしてその翌日からはヘッジファンド筋の資金繰り難から利食いに入ったとの観測でドルが全面的に買われた局面でした。円については買いと売りの建て玉がそれぞれ減っていることから利食いも相当出たと思われますが依然円ロング(ドル売り)のポジションが溜まっています。水曜日以降どの程度減っているか興味があります。円ロングが残っているようですと、ドル買い戻しの勢いがつきます。ということで100円台乗せはあると私は読みます。ユーロはしっかりと利食っているようですね。ポンドはロングが増えていますが、議事録の内容からして、ポジションは減っていると思われます。オージーも火曜日の時点ではロングが増えていますが、現時点では相当減っていると思われます。シカゴのポジションを読むと大きな相場の流れが読み取れますので注意してください。
解説:ストカスティック(stochastic)は90以上であれば買われすぎ(オーバーボウト(overbought))、10以下であれば売られすぎ(オーバーソールド(oversold))のサインと言われています。二つのラインが交差すると転換点と読めます。数字自体はパーセンと表示です。簡単な説明ですが、相場を読む上で参考になります。
それでは今日もゆったりとした気分で為替相場と向かい合いましょう。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。