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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
お疲れ様です。
米政府・金融当局が出来る限りの策をしているようでなりません。今日の日経新聞の記事の中に、バーナンキ氏の論理の一端が書いてあり、参考になりました。「2004年、同氏が論じたのは通常の金融政策が取れないときを見越した代替策だ。一つが、いわば売られすぎた資産の購入で市場に相場観を伝える手。中央銀行が買えば価格や利回りは動く。」(日経新聞一目均衡より)最近発表された住宅ローン担保証券(MBS)を借り上げて国債を貸し出す策や、ベアー・スターンズ救済策で一部NY連邦準備銀行がJPモルガンととともに、買い取り資金を貸し出す策など、どうもこのバーナンキ流の政策が見え隠れしてなりません。米連邦銀行がお墨付きを出せば、金融機関は安心して貸し出しに踏み切るだろうとの論理ですが、自由市場経済原理の中、MBSの理論値が格付けとは離れて下落するようでは、最終的に損失を計上するのは信じて貸し出した金融機関ということになるのですが。どうでしょうバーナンキ流市場安定化策は。デフレの時はヘリコプターで金ばらまけと論じた学者さんですから。また既に公的資金投入の一歩手前まで踏み込んでいるのではとも私には思えてなりません。これを市場がポジティブと受け止めればドル買いなのですが。しかし、外国為替市場は素直ではなさそうです。
今日これからの重要な経済指標は米国3月の消費者信頼感指数です。市場予想が73前後とこの数字が予想通り出れば2003年以来の悪い数字とのことです。市場はもう動いているのかドルが全体的にどの通貨に対しても売り基調となっています。
為替市場を振り返ってみると、ドル/円は一瞬101.00をつけたようでした。私は円キャリー・プレイヤーのポジションかとは思いましたが、その後じりじりと下がりはじめ、今では100円割れもという状況です。おそらく長期的に見てドル安方向(対円)を見ている本邦輸出業者がすかさず101円近辺では先物予約を入れたのではと推測されます。3ヶ月のフォーワードレート(スワップ)がディスカウントの45銭、6ヶ月が80銭ですから、100円台後半でスポット(直物)を押さえられれば、6月期日、9月期日とも100円台で先物ドル売り予約ができることになります。輸出企業のサラリーマン財務担当者としては上司に十分に説明ができます。米ファンダメンタルズ改善が見えない中、当然の行動です。ということで、やはり注目していたドル/円の101.00は現状レジスタンス(抵抗線)となっています。実需も厚そうですね。ファンド筋はまだ円ロングのポジションを消化したとはいえ、まだ抱えているように思えます。そうなると資金繰りがどうかというところです。現状101.00が破られなければやはり101.00と96.00のレンジを尊重することとなります。その意味では100円台はドル売りの水準と言えるのではないのでしょうか。つられてユーロ/ドルもポンド/ドルもドル売りに傾いているようです。ユーロについては、モーニングレポートの説明どおり、ユーロ高方向を私は読みます。1.5400がしっかりとしたサポート(支持線)となりました。ポンドについては、もやもやしています。議事録ではドルもポンドも下方リスクがあると明言しており、BOE(イングランド銀行)の利下げも視野に入れておかなくてはなりません。レンジであれば1.9700と2.0400の範囲に納まっているのですが。現在はドル売りについていってポンドが高くなっている状況です。ポンド要因ではないことは明らかです。今日の数字(米消費者信頼感指数)の思惑で動いているのではとさえ思います。オージー(豪ドル)/ドルは、0.9100が買われてから素直にオージーが買われています。一番分りやすい。
今後も振れやすい相場ですので、あらためて申します。
Don’t fight the trend – It is your friend. (相場の流れと戦ってはいけません。それはあなたの友達ですから。)
為替相場と仲良く対話しながら収益をあげましょう。
それでは、Have a nice afternoon!
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。