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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
お疲れ様です。
日本の2月の貿易統計(速報 通関ベース)が発表されました。最終的には9,700億円の黒字(前年同月比+0.9%)となりました。予想よりも若干黒字幅が少なかったようです。昨今の為替市場は貿易統計では動かなくなってしまいました。しかしこの数字は為替の基本です。
今晩も重要な経済指標とイベントがあります。欧州時間帯では、まずトリシェECB(欧州中央銀行)総裁の欧州議会での証言です。ECBの金融政策の基本が明言されると思います。現在ユーロ圏の直近のインフレ率は3.3%であり、目標インフレ率は2.0%前後です。スペインは依然4.4%です。はと派(景気刺激重視の利下げ派)的な発言をすればスペイン選出の議員が猛反対します。ということで、物価安定を最優先する中央銀行の立場からして、インフレ抑制を第一優先順位の課題として位置づけるとの発言をされるものと私は思います。問題はユーロ高をどのように解釈されるかといったところです。米国を助けるのであれば金利を下げて米欧の金利差縮小で為替が調整されるのですが、金利はいじりたくないのがトリシェ総裁の腹づもりです。インフレ抑制重視の姿勢が鮮明となるとユーロ買いに勢いをつけることとなります。そしてユーロ圏最大の経済圏である3月のドイツのIFO景況指数が発表されます。市場予想は103.4と前月の104.1より悪い数字です。したがってこの数字よりも良い数字が出ればユーロ買い、反対であればユーロ売りとなります。
米国市場に移ると2月の耐久財受注(予想+0.7%前月比)と2月の新築住宅販売件数(予想575,000件)が発表されます。昨日同様住宅関連の指標は注目されます。素直に良い数字であればドル買い戻し、悪ければドル売りとなります。
テクニカル分析の一つで私が大いに参考にしているストカスティックの分析結果を現在の時点で検証します。先週から大きく変化してきています。解りやすい通貨ペアから並べました。
オージー(豪ドル)/ドル:ファースト・スローが20%以下で交錯して上昇に転じている。これは強いオージーの買いサインです。
ユーロ/ドル:ファースト・スローが30%で交錯して上昇に転換。これはユーロ買いサインと言えます。
ポンド/ドル:ファースト・スローが20%以下で交錯して上昇に転換。これはポンド買いサインと言えます。
ドル/円:ファースト・スローが40~60%のレンジで両方とも上向き。もう少しドルの買い上がり余力があるようにも見えます。ということで101.00までのリスクは考えておいたほうが良いと思います。
それでは上記を念頭において為替市場を見て見ましょう。ドル/円が一番難しい。上記分析からリスクは101.00まで最大見ておいた方が良さそうだ。逆に実需(本邦輸出筋)のドル売りも100.00~101.00のレンジでは出てきそうで、上昇はキャップされると思います。101.00~96.00のレンジでドルベア(弱気)トレンドを読みます。ユーロとポンドはモーニングレポートの通りで、特にユーロ/ドルにユーロ・ブル(強気)トレンドと読みます。トリシェ総裁の発言に注意です。ポンドは朝にも書きましたが、何が起こるか読めない通貨です。中立とします。オージー(豪ドル)/ドルが一番解りやすい。オージー・ブルを読みます。明日1月のコンファレンスボードの景気先行指数の数字に注意です。前月の数字は+0.2%です。金は現在939ドル(1オンス)で取引されており、堅調です。セオリー的には金買いのドル売りの動きとなります。
解説:IFO景況指数:ドイツ・ミュンヘンに拠点を置く経済研究所 Institut fur Wirtschaftsforschungの略です。ドイツ国内約7000社の役員を対象に景況感を調査。生産、在庫、受注、価格、雇用の各項目からなる。1991年を100として指数を計算する。ユーロ圏最大の経済圏のドイツの景況感を占う重要な指標です。
解説:ストカスティック(stochastic)は90以上であれば買われすぎ(オーバーボウト(overbought))、10以下であれば売られすぎ(オーバーソールド(oversold))のサインと言われています。二つのラインが交差すると転換点と読めます。数字自体はパーセンと表示です。簡単な説明ですが、相場を読む上で参考になります。
今晩もいろいろと数字、発言があります。健康には注意しましょう。
それでは Have a nice afternoon!
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。