[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
昨日の海外市場は薄商いの中、意外に大波があったようです。いろいろとニュースが出ました。主役はポンドでした。BOE(イングランド銀行)は12月7日に政策金利を5.75%から5.5%に引き下げましたが、政策決定委員全員による全会一致の決定であったことが議事録によって判明しました。市場は7対2位の比率で利下げに慎重な委員もいると見ていましたが、全会一致の決定と言うことで、サブプライ問題から発したイギリスの景気減速感に対して場合によっては追加的な利下げが今後必要になってくるのではとの読みが働きました。ポンド/ドルは海外市場で1.9929まで下値をつけたようです。注目していましたドイツIFO研究所発表の12月の景気指数は103.0と予想の103.8よりも悪い数字でした。結果としてポンドが一番売られ、ユーロが売られることとなりました。円クロスでのドル/円でのドル売りを誘発しましたが、朝起きたら昨日の東京の夕方の水準に戻っており、相場観は変わらないと思います。ただ、東京時間帯は、海外でドル/円の113円割れを見ていますから、怖くなった輸出業者のドル売りが散発的に出てくると思われます。東京時間帯での113.00割れは可能性としてあると思いますので要注意です。
「モルガンスタンレーお前もか!」と感じました。今度は中国政府系ファンドから50億ドル(5700億円)の出資を受けることとなりました。CITIが中東系、UBSがシンガポール系、そしてモルスタが中国系とバラエティーに富んでいます。次に受ける金融機関はロシア系か!市場に安心感が出ますが、どうも私は結果的に将来経営に口を挟んでくる可能性大とみて、市場原理で成り立っている金融市場がイデオロギーの異なる投資ファンドに影響を受けないかと心配しています。私の信奉するグリーンスパン氏が提唱するように、米国政府なり公的資金注入で援助されるか、それとも業績を早急に回復され、早く政府系ファンド筋に返済すべきだと思います。
静かな東京市場ですが、海外市場で薄商いの中、大ブレがあるかもしれませんので、のんびりしつつも、心の準備だけは怠ることなく市場と対話しましょう。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
NY市場で11月の米住宅着工件数が発表され118.7万戸と市場の予想通りでした。また許可件数は115.2万戸と14年半ぶりの低水準ということです。良い数字に反応し、悪い数字は無視される状況で為替市場は総じて薄商いのナローレンジで終始したようです。ゴールドマンの決算は予想どおりの羨ましい決算内容でした。
ECB(欧州中央銀行)が57兆円規模の資金を2週間の期間で供給して、金融機関の信用不安を払拭しようと懸命なようです。ユーロの短期金利年末越え金利が前日の4.95%から4.4%へと大幅に低下しました。ECBが資金供給したことで安心感が出て、円キャリートレードが再開されたとコメントしているメディアもあるようですが、単にユーロに安心感が出て反応なしのところに、ドル/円が東京市場での外貨投信の設定及びポジション調整の円売り/ドル買いが薄商いの中、円安方向に反応しただけです。それがクロス取引(ドルを抜いた取引)で円安/高金利通貨高に必然的に反応しただけです。銀行のディーリングルームではクロス取引をする場合は、通常ドルを介した取引をします。例えばオーストラリアドル/円の買い持ちポジションを作る場合には、ドル/円を買い(円ショート)それと同時にオーストラリアドル/米ドルを買い(オーストラリアドルロング)の取引をします。そうするとドルのポジションが相殺され、オーストラリアドル/円のロングポジションが出来上がります。大英帝国がらみの通貨はメイン通貨が中心となるので分かりにくい面があるのですが、ドル基軸の通貨同士ですと分かりやすいと思います。いつか時間のある時に説明しましょう。
今日と明日日銀の政策決定会合が開かれます。明日の福井総裁の記者会見では、「景気のぶれがないかを注意深く見守ります。」とのコメントが予想され、海外ファクターによる減速感がないかどうか、国内では株価の低位安定、消費者動向への注視といった文言を述べられ、結果的に金融政策変更なしの、短期金利の0.5%ということで落ち着きそうです。東京のタクシー代値上げ後の売り上げが落ちているようで、消費者の財布の紐は固そうですね。
今日の東京市場も閑散マーケットで、実需が散発的に出てきて狭いレンジの動きと思います。引き続き、外貨投信の設定、輸入、ポジション調整のドル買い、反対に輸出のドル売りと言ったところです。
引き続き米経済指標の良い数字に対してドルは反応し、逆に悪い数字は無視することとなります。テクニカル的にはドル/円の89日移動平均線の113.89あたりを注意しましょう。
思い出:日比谷公園前にそびえる不思議な形の昔三大長期信用銀行の一つがありました。ある時信用不安の連鎖で、資金調達難に陥りました。私が在籍していた銀行が一時的に合併したこともあり、私のところに電話が入り、「助けてください。」と。どこの銀行とも取引できないようでした。スターリングポンド、当時のオランダギルダーそしてベルギーフランを。銀行ですから、クレジットラインをチェック、そして審査部に連絡し、取引担当者の私自身の身の保全(クレジットライン無視のディールは、即解雇につながります。)、そして相手銀行ディーラーに連絡し、年度末越え(日本では3月末)の為替スワップを行いました。資金が直接取れないので、為替スワップでしのいだわけです。ECBとSNBの対応と全く同じです。今こんなことが欧米の金融機関に起こっているかと思うと、資金ディーラーは公的資金に本当にほっとして、ビールで乾杯しているはずです。そして次は3月末越え資金調達で頭を抱えることになるのです。
現在はその日比谷公園の前の銀行は米系投資ファンド系の銀行になってしまっています。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
昨日夕方の為替レートと大して変わりない水準にドル/円もユーロ/ドルも落ち着いています。よく為替相場の世界で「行って来い」という言葉が使われますが、「ミニ行って来い」の状況です。閑散市場の中、ユーロ/ドルでドルの買戻しが強くなるのではとの観測が多いようです。シカゴの投機筋のユーロロング(ドル売りポジション)の崩しのようにも思えます。
クリスマス休暇の閑散マーケット、東京市場では日本人のディーラーは待機しているものの手持ち無沙汰の状況が続きます。(この時期年賀状を書いて時間をつぶすディーラーもいるようです。)昨日解説しましたように、どうしても東京市場は実需市場ですから、輸出のドル売りが出やすく、東京時間帯はドル/円は下落基調。下値112.50近辺までつける可能性があります。今週からドル戻り高を市場は探っているようですから、対ユーロの動きと連動しています。
ドル買戻し材料とは来月のFOMC(1月30日)での利下げ観測を打ち消す材料探しです。従って米経済指標に市場関係者は注目しています。予想より良い数字に対してはドル買戻しに反応し、予想より悪い数字に対しては無視することとなります。その意味で今晩発表の住宅着工の数字には注意する必要があります。
シカゴ筋情報:12月11日時点:
円ネットロング30,903枚(-3182枚(前週比))、ユーロネットロング63,374枚(-5,743枚)、ポンドネットロング56,998枚(+25,470枚)、スイスフラン1,933枚(-5,110枚)、オージーネットロング32,965枚(+9,446枚)
ユーロロングが突出しています。このところのユーロ買戻しの理由が分かります。ポンドロングはその後のポンド売りで現在はかなり少ないと思います。UBS問題も関連しているのかスイスフランが人気なしのようです。高金利通貨のオーストラリアドルは引き続き人気です。シカゴ投機筋のポジションは相変わらずドルショートが明確です。ただしポジションを落としつつあります。
注意:データはnon-commercialと呼ばれる投資目的の数字から算出しています。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
おはようございます。
金曜日のNY市場ではドルの巻き戻しが強かったようだ。11月のCPI(Consumer Price Index 消費者物価指数)が予想の0.6%を上回る0.8%(前月比)と来月の利下げ期待を裏切る数字との話が出ていました。FRB(米連邦準備理事会)は1月30日にFOMC(連邦公開市場委員会)を開き、金融政策をどのように調整するかの会合を持ちます。その前に12月の小売売上高、CPIなど経済指標が発表され、景気重視の政策をとるべきか、インフレ抑制の政策をとるべきかの議論がなされます。方向は景気重視の政策だと私は思います。
ドルが総じて上昇しているのは、利下げ期待が一時的に遠のき、ドルショート(ドル売り持ち)のポジションを解消する動きがあるからです。損切が入っていますから、値が飛ぶわけです。ただ、東京市場では実需即ち輸出企業などのドル売りが出て、ドルの上昇は抑えられます。これは東京市場の特徴です。市場参加者が少ない中,値が飛びます。NY市場では投機筋が主体の市場ですから、ポジション調整のドル買い、短期売買のドル買いが出そうだ。チャート的にはドル/円は111.00の重要な節目が支持線となり、116.00までのトレンド線を形成しているように思えます。短期的にはドルブル(ドル強気)ですが、ビッグピクチャー(中期的)はドル安です。超薄商いの市場ですから、思わぬ大ブレが海外市場であるかもしれませんから注意しましょう。ユーロ/ドルは1.4200が重要な節目となります。
今週のポイント:
火曜日の米住宅着工、金曜日のミシガン大学景況感指数など米国の景気判断材料に注意しましょう。インフレ懸念を連想させるような数字が出れば、短期のドルの巻き戻しが強くなりそうだ。またゴールドマンサックス、モルガンスタンレーなどの金融機関の決算発表にも注意です。
水曜日の日銀政策決定会合後の福井総裁記者会見は、金利政策の変更はなさそうですが、サブプライム関連でどのように日本経済を読まれているか判断材料となります。
それでは今週もよろしくお願いします。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
おはようございます。
短観が発表され大企業・製造業のDI(業況判断指数)がプラス19と予想のプラス21より悪い数字です。9月調査時点でのプラス23より4ポイントの悪化です。企業経営者は世界中を巻き込んだサブプライム問題の広がりに日本の景気も悪くなるとの企業心理が働いているように思えます。とりあえず、日本の足元の景気も悪くなるのではと世界中の投資家にも浸透することになりそうだ。ある日本の投資家がNYに出張した際に、米国人のファンド筋から、「いつ日銀は利下げするのですか?」との質問をされ、聞き返したそうだ。「利上げではないのですかと?」日本の景気も悪くなると思っている海外筋が多いということです。
これで、日本の金利は低金利継続が確認され、いわゆるキャリートレードが加速されそうだ。
アジア時間はドル/円は112円台ミドルで推移しそうですが、例によって輸出のドル売りで頭が押さえられそうだ。海外市場で113円近辺まで上昇する可能性が強い。低金利の円で軍資金を調達し、高金利通貨で運用するパターンが続きそうだ。
主要通貨では勝ち組を探すのが難しい市場環境です。長期で見たドル安の流れは変わりそうにない。そして円も負け組みと。NY市場はクリスマス休暇モードですから、薄商いの中、値が飛ぶ可能性があります。
昨日久しぶりに最大手の外為ブローカーさんを訪ねました。スポット、フォーワード、マネーのデスクをそれぞれ回りました。スポットデスクではブローカーさんがほとんど夢心地でリラックスムード。気が付いたのは、昔と何も変わっていないことです。相変わらずボイスボックスがあり、テーブルが白板になっておりマッジクで書く。そしてチケットを書く。情報源も相変わらずロイター、時事メイン。フォーワード、マネーも昔と変わらない。マネーデスクの壁に掛かった白板も変わらず、懐かしささえおぼえました。ハイテクが進んでいないほうが、逆に相場が良く見えるのではと、ふと認識したしだいです。
楽しく見学させていただきました。もし当ブログをお読みでしたら、これからも遊びに行きますのでよろしくお願いします。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
03 | 2025/04 | 05 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 |
国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。