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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

お疲れ様です。

 

ドル/円ではファンダメンタルズがディレバレッジに押され気味の展開ですが、101.00を割りました。バリア系のオプションがあるらしいとの話です。101.00103.00内でのレンジの勝負で、もしもどちらかへ振れれば損切りというオプション取引です。必死に101.00を割らないようにドルを買いまくっていたようですが。これでひとつのポジションが消えたわけです。

 

 

今朝方2月の日本の貿易収支と経常収支が発表されましたが、相場には反応なしの様相です。昔は日本の貿易収支も米国の貿易収支もスリリングな時間を過ごしたのですが、今は昔です。そしてオーストラリアの3月の雇用統計は発表となりこちらは為替に反応しました。失業率は4.1%と前月の4.0%から悪化しました。しかし新規雇用者数が14,800人と市場予想よりも良い数字のようでした。オージー(豪ドル)ブル(強気に反応しました。)投資人気が衰えない希望の通貨です。

 

 

モーニングレポートでIMF(国際通貨基金)報告書について若干コメントしましたが詳しい内容を調べるためにIMFのホームページに入って調べてみました。いろいろと面白い事実が分りこれは為替相場を読む上での宝庫でした。確かに2009年度のドイツのGDP(国内総生産)1.0%予想でした。そして面白いデータとして2009年のCPI(消費者物価指数)と失業率の予想が出ていてこれは本当に興味深いです。そしてもちろん米国の数字も出ています。まずはドイツの数字ですが、CPI1.6% ユーロ圏全体では1.9%です。見事にユーロ圏の目標インフレ率の2.0%前後に収まっています。スペインも3.0%予想です。そしてテキストを読んでみましたら、これも本当にお宝に遭遇です。「(ユーロ圏は)2009年にはインフレ率が2%を下回ると予測され、(経済)活動がネガティブな見通しが増す内容の中で、ECB(欧州中央銀行)は金融スタンスを幾分緩和的に出来る余裕がうまれる。」原文では「However, given that headline inflation is projected to moderate back below 2 percent during 2009, in the context of an increasing negative outlook for activity, the ECB can afford some easing of the policy stance.」明確に利下げの予測が出ています。これは重要なヒントです。またポンドについても引き続き緩和の金融政策がとられると明確に出ています。ある時点でユーロ高が必然的に是正されると読みます。しかしいつかはまだ分りません。米国の数字を見てみました。2009年のCPI予測2.0% そして失業率6.3%予測です。3月の失業率が5.1%でしたから、えらい高い悪くなる予測です。原文でじっくり読みたい方はIMFのホームページhttp://www.imf.org/external/pubs/ft/survey/so/2008/
RES040908A.htm
 
に入り、
Read Report のコーナーに入ってください。全体のデータは66ページ、ユーロ圏の分析テキストは77ページに論ざれています。

 

 

今晩は重大イベントが控えています。まず日本時間午後8時にBOE(イングランド銀行)の政策決定委員会での政策金利について発表があります。現行5.25%から0.25%利下げの予想です。場合によっては0.50%の利下げもあるかもしれません。ポンド下落要因。前回の議事録に明確に書かれており、間接的にキング総裁、ビーン委員がヒントを市場に送っていました。1.9700が重要な節目です。1.93501.9700あたりに収まるのではと読みます。ドルの要因で現在は1.97台ミドルですが。ECB(欧州中央銀行)は定例理事会も行います。現行4.0%の政策金利は据え置きよそうです。日本時間午後9時半くらいにトリシェ総裁が記者会見をします。これは要注意です。ユーロ高に対する見解に注目です。ドル安方向でのユーロ/ドルは1.58台ですが、これも記者会見次第の動きかと思います。ユンケル・ユーロ圏財務相会合議長が米国入りされており、ブッシュ大統領と会見されました。「世界経済の成長にとって為替の過度の変動は好ましくない。G7では金融市場に対する懸念が示めされるであろう。」と語られ、トリシェ総裁の露払い的な動きをされています。G7にも注目です。オージーは変らない見解です。オージー(豪ドル)/ドルは0.91000.9600のレンジで0.9600方向と読みます。

 

 

さてドル/円はどうでしょう。ファンダメンタルズがディレバレッジに勝っているようです。素直に為替相場と対話しないといけないですね。101.00は重要な節目です。101.00の下はファンダメンタルズの領域、101.00以上はディレバレッジが支配しているのではとの印象です。中立に見て対応しましょう。

 

 

英語の格言ですが、「When in doubt, get out.」疑問に思ったらまずは逃げることです。

 

 

それでは Have a nice afternoon!

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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

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プロフィール
HN:
水谷 文雄
年齢:
71
性別:
男性
誕生日:
1953/03/09
職業:
スペイン研究家
趣味:
旅行、陶芸、料理
自己紹介:
スイス銀行(現UBS)などで、為替、金利ディーラーとして20年以上のキャリアを歩む。
国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。
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