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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
お疲れ様です。
米国市場では利上げ後退観測が出てきるようですが、実際発表される米国経済指標はまだら模様のようです。5月の生産者物価指数(前月比1.4%, 前年比7.2%)では良い数字。そして5月住宅着工件数では再び100万件を割り97.5万件、5月設備稼動率79.4%, 5月鉱工業生産マイナス0.2%(前月比)となっています。特に弱い経済指標に対して過度にドル売りには反応しなくなっているようです。米債券市場では2年債を中心に利回り水準が大きく下げています。(16日:3.04%, 17日:2.89%)FRB(米連邦準備理事会)の思惑通りの調整局面です。市場とFRBとの腹の探りあいの様相です。金利・債券相場の過熱感を一旦冷やす意味でのFRBの「書かせ報道」と読みます。ポジションは軽い方が動きが取れる。為替市場でも同じことが言えます。悪に数字に反応が薄く、また勇気を持って良い数字に突っ込む参加者もいません。腹の探りあいで、積極的は参加者が出てきてほしい。何となくドルは買うしかないとの雰囲気がありますね。
ポンドが売られています。これは5月の英国の消費者物価指数が予想を上回る数字(0.6%前月比、3.3%前年比)でしたが、キングBOE(イングランド銀行)総裁が、景気減速が急激であり、インフレ目標に戻るばかりでなく目標以下に落ち込むリスクがあると述べられました。くすぶっていた利上げ観測に対して不透明感が出てきたからです。BOEの政府宛書簡の中で消費者物価指数上昇率が4%を超える可能性はあるが、2年後の目標達成は可能との内容もポンド売りを加速させたようです。BOE6月5日開催の政策決定委員会議事録の中身とキング総裁の講演が予定されています。BOE金融政策のスタンスが確認されます。ハト派(景気重視派)の姿勢をキング総裁は強めています。現状では当面金利据え置きのスタンスが予想されます。シカゴ先物市場では4月29日時点からポンド・ショート(売り持ち)を継続しています。ヘッジファンド筋を中心に更なるポンド安の方向を予測しているようです。1.9700は重要なチャートポイントです。1.9700がレジスタンス(支持線)となれば、1.9000を目指すこととなります。私にはロンドンの地下鉄の最低料金が4ポンドとは信じられません。円換算ですと850円です。昼飯に3000円の掛かるとはやはり異常です。その意味で、円は過小評価されているのかも。東京の地下鉄は最低料金160円でここ10年変り無ですから、日本の失われた10年いや20年は世界から見れば異常なのかもしれません。
ECB(欧州中央銀行)のビーニ・スマギ専務理事は消費者物価指数を2%以下にするには0.25%の利上げで十分だとの認識を示し、一回切りの利上げの可能性を強調されました。ユーロ売りに反応していますが、ユーロ圏は各国の消費者物価指数はまちまちであり、統一した見解は出ないのではないのでしょうか。トリシェ総裁のリーダーシップによるところが大きいと思われます。7月3日の定例理事会での0.25%の利上げ後の政策スタンスのついてのヒントがほしい。それまではユーロ/ドルはどちらかと言えば、ドル要因でユーロ売り/ドル買いが先行する局面が続く私は予想します。ユーロ買い局面は調整局面と予想します。1.5400を割り込めば、1.5400と1.5100のレンジに入り、1.5100方向にバイアスは掛借ります。
日本では4月の景気一致指数(92.8%)と景気先行指数(101.7%)が発表され共に3月の数字と同じです。景気の基調判断は変らないと思われます。だだ、日本も物価高(インフレ懸念)の心配が世界共通にあるようです。改めて日本の経済指標には無反応の為替市場です。
為替市場は、米国の利上げ後退観測を過熱気味の金利調整局面と捉え、ドルの下落局面では着実のドル買いを入れているように思えてなりません。ドル買いスタンスで良いように思います。ドル/円は大きなレンジで106.00から111.00内の展開で、バイアスは111.00方向と読みます。オージー(豪ドル)は引き続きオーストラリア準備銀行(RBA)が引き締めスタンスとのこと、ブルスタンスで良いと思いますが、オージー(豪ドル)/ドルですと、米国要因からドル買いとなることが考えられます。むしろ、オージー(豪ドル)/円のポジションの方が面白そうかもしれませんね。
それでは、 Have a nice day!
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
ユーロ・ドルとドル・円のチャートを見比べると
ユーロ下落時には比較的素直にドル円上昇しますが、ユーロ上昇してもドル円の下落が何かの抵抗に合って下押ししません。
銀行のディーラは、顧客の売り玉、買い玉がどのレベルに溜まっているかなどの情報は共有しているのでしょうか?
まだ以前の切れは戻っていませんね。
マイペースでリハビリに励んでいます。
ユーロは原油価格連動の様相です。ユーロ/ドルとドル/円の関係ですが、ドル下落時のドルの落ちるスピードに差があるとの指摘ですが、ドル/円はもう下がらない、金利が下がったままで日銀が身動きが取れないとの心理が市場関係者に働いていると思います。
当然銀行ディーラーは共有しています。顧客ディーラーからインタバンクディラーへ顧客玉をつなぎましから、今この顧客のポジションはロングかショートで持ち値いくらということを把握しており、カバーに走る時はポジションを乗っけたりします。そしてしばらくして鞘抜き。また、同じ顧客が来た場合は利食いかポジションを増やすのかを見極めないといけないです。インターバンクのディーラーは顧客玉で儲けるのが一番です。邦銀さんのインターバンクディーラーがほとんど勝っているのはこのことが一番の要因です。外銀ディーラーは裸一本で勝負しないといけないので大変です。
それでは。
水谷
>遅いですがブログ再開おめでとうございます。
>ユーロ・ドルとドル・円のチャートを見比べると
>ユーロ下落時には比較的素直にドル円上昇しますが、ユーロ上昇してもドル円の下落が何かの抵抗に合って下押ししません。
>銀行のディーラは、顧客の売り玉、買い玉がどのレベルに溜まっているかなどの情報は共有しているのでしょうか?
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。