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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
お疲れ様です。
昨晩から欧米主要紙(ワシントンポスト紙、ウォール・ストリート紙、フィナンシャルタイムズ紙)がこぞって米国の利上げ観測に疑問符を投げかけています。米金融当局者がドル高支持を各国から取り付け、又信用収縮問題は一段落して、インフレ懸念を抑える金融政策に変更したように思えたと所での各メディアの報道です。債券市場では既に10年債が4.27%(昨日現在)と市場関係者は債券売り(利回り上昇)に転じ、年末までに0.75%の政策金利を織り込んでしまった状況です。これ以上の金利上昇は困るとして、今回の報道は金利上昇過熱感を冷やすために米金融当局者が意図的に流したものではないかと推測します。過去にもこのような金融当局者から意図的に流した例はありました。この所の金利上昇は筆者の経験からしてもその上昇幅は大き過ぎると思います。一旦冷や水を浴びせることによって、金利の相場観は緩やかなものとなります。このあおりを受けてドルが売られています。しかし、ドル/円では上記理由から下値は限定されると思います。
原油価格が気になります。史上最高値139.89ドル(1バーレル)まで跳ね上がりました。150ドルまで行くのでしょうか。金価格は880ドル台(1オンス)と一頃の1000ドルをつけた勢いはありません。新雪がなだれを引き起こしています。根雪のレベルが850ドル近辺と言われています。商品取引はメインテーマがころころ変わます。今は原油価格に焦点が当てられたいますが、いつ今度は穀物(とうもろこし、小麦、米)に集中砲火を浴びせることになるかも知れません。当局の監視体制を強化する旨が大阪でのG8(主要8カ国)財務相会合声明文に書かれていました。今週末にサウジアラビアで開催される「産油国と消費国の閣僚会合」のメンバーを見るとゴールドマン、モルガンスタンレーのメンバーの参加要請をされています。釘の刺される可能性はあると思います。
オーストラリア準備銀行が前回政策決定委員会の議事録を発表しました。「現在の金利は当面適切である。現行金利は需要鈍化に十分対応可能である。需要が鈍化しなければ見直しの必要である。」との内容です。豪金利は当面据え置かれる見通しです。先頃発表された新規雇用者数などはマイナス雇用と経済鈍化の兆しがあります。しかし、そうは言っても、資源国、高い金利水準(政策金利7.25%),依然高い経済成長率と先進国の中では一番の投資妙味があります。欧米の投資家はこのことを十分理解しています。昨今のドル買いに対しても、豪ドルの底を拾う傾向があります。シカゴ先物市場では先週火曜日の段階で、豪ドルロングポジションが前通貨の中で最大のポジションです。ヘッジファンドを中心に一番美味しい通貨であることを認識しているようです。豪ドル/ドルよりも豪ドル/円の方が面白そうだ。円キャリートレードがいよいよ復活する感があります。
今晩は6月のZEW景況調査と米5月の生産者物価指数に注意しましょう。米国指標は悪い数字に対してドル売り圧力が鈍いです。押し目を拾うスタンスで良いのではないのでしょうか。
余談:入院中は相場が全く見えませんでした。しかし、一日一回の日本経済新聞を読むだけでむしろ十分に思えました。ポジションはドル/円でどちらに傾いているだろうか。ユーロ/ドルは随分混乱してヘッジファンドは苦労していて、損切の連続であるだろうなと。ニュース過多で自分自身の相場観を崩してしまうことになり、やっぱりドルが強いなと思うことのなったりします。たとえば、ドル/円で例に上げれば、101.00~106.00のレンジ決め、そのレンジでファンダメンタルズに変化がなければ、小さなニュース、経済指標で動くのです。そして、106.00を突破したならば、次のレンジ すなわち106.00~111.00のレンジ内でにレンジの勝負です。ここで私が参考としているのは、昨日書きましたシカゴ(CME)のポジションです。シカゴ筋は現在ポジションはドル/円はほとんどスクエアーの状態です。これからどちらかにポジションを傾けます。病床で悟ったことは、日々のニュースに左右されることのない金利ベースをしっかりと掴み、どちらに今後金利は推移するかを把握することです。一日一回見る日本経済新聞を丹念に読めば流れは分かります。デイトレード向けではありませんが、中期的にはまず混乱することはありません。緊張感を毎日持つと心臓に良くありません。気楽に為替相場と対話することをお勧めします。
それでは今日はこのあたりで。
Have a nice day!
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。