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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
お疲れ様です。
まず初めに、豪ドルの急落について説明します。ラッド豪首相が、豪経済は状況が今後厳しくなるとのニュースが早朝伝えられました。小売売上高の減少を指摘され、インフレの押し下げ圧力継続が続くとしています。これで急落しましたが、その後豪デイリーテレグラフ紙が、5日のオーストラリア準備銀行の政策決定委員会で利下げが真剣に検討され、会議後の声明で、利下げ示唆の可能性があるという。9月2日の政策決定委員会で0.5%の利下げ決定をすることになるとの記者の観測記事です。新聞記者のことですから、裏取りはしてあると思います。首相発言とタイミングよく出てきました。常々言っていますが、シカゴ先物取引市場の豪ドルポジションは通貨の中でも飛びぬけて一番積み上がっています。ヘッジファンドなど投機筋が先週来利食いの豪ドル売りに転じています。仕込みコストが、0.90~0.92近辺だから、まだまだ利が乗っています。利食い千人力の様相です。豪ドルはひと相場終了との感がします。豪ドル/円では、本邦投資家の損切りが出ているとの観測です。豪ドル取引には慎重を期してください。
日本では福田内閣が改造されます。金融市場は、兜町がNY市場の写真相場の様相で下げていますが、内閣改造のニュースには反応していないようです。改造するからには、期待感があるのですが、どうも阿部内閣からの脱却を目的とした改造で、政策に多くを期待できないようです。しかし、日本の景気後退感が鮮明になる中、ここは、政府としてできる対策をしてほしい。最重要課題は、金融界では、法人税の税率減と、規制緩和でしょう。世界の中で、日本は製造業を中心として、優れた技術を持った所が多くあるのに、規制が多すぎて世界から投資資金を呼び込めない状況となっています。先ほどもロイターの記事を読んでいたら、外国為替市場取引では日本はどんどん遅れを取っているようです。直物取引では、ロンドン市場に中心を持っていかれている状況のようです。ユーロ/ドルの取引ではシンガポールに先を越されています。スワップ市場での取引が活発ということで、資金調達の場としての東京外国為替市場の様相です。残念!
それでは米雇用統計の話に移ります。ADPの雇用者数でプラス、昨日の失業保険の申請件数で悪い数字と、今週に入って非農業部門雇用者数の予想がいろいろと変わっています。直近では、マイナス7.5万人となっています。失業率自体は5.6%です。9時30分の発表です。最近の米経済指標では、意外と良いのではとの数字が数多く発表されています。しかし、そもそもマイナスの数字自体が雇用の悪化ですから、実態経済は現在進行中で悪いと思います。GM、フォード、そして日産、スターバックコーヒー、金融機関のリストラと、雇用者減の材料は目白押しです。しかし、他の経済圏に目を向けると、欧州圏では、英国の住宅・不動産市況の悪化、ユーロ圏では、スペインを中心に景気後退感が悪化しています。ドイツのIFO景況調査が景気の節目の100を割る97.5と1/3のユーロ圏を占める経済圏が悪化の兆しが見えます。日本も鉱工業生産が2期連続のマイナスと、また貿易収支を見ても、輸出企業の陰りが見えます。ということで、為替は相手通貨があって初めて成り立ちます。ドルが弱くても、対する円、ユーロ、ポンドが弱くてはドルの方が相対的に強くなります。非農業部門雇用者数は、予想通りであれば、若干ドルが買われるのではと思います。しかし、マイナス10万以上の非常に悪い数字が出れば、ドルが売られることになるでしょう。
余談:昔現役のディーラーをしていた時には、雇用統計の発表までの時間つぶしに苦労したものです。金曜日という、「花金」です。バブル華やかな時代には、どうして金曜日に残らないといけないのかと自問自答したこともありました。近くのレストランで別の銀行のディーラーと情報交換、またまた銀行の同僚と一杯と。昔、「門」というレストランが同じビルに入っていて、ディーリングルームに戻るのに2分で十分が距離にありました。予想通りの数字が出て、動かないと見るとすぐにレストランに戻りました。しかし、大きく数字が振れるともう戻れません。しかし、最初に数字を見て突っ込んで行かないとなかなか突っ込めません。結局何もしないで2時間くらいモニターの前でじっと座っていることになります。週末は気分よく迎えたいものです。楽しくもあり、苦労のあるディーラー稼業でした。
それでは、 TGIF
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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
お疲れ様です。
オーストラリアの経済指標が発表されました。6月の小売売上高はマイナス1.0%前月比の芳しくありません。予想よりも悪い。6月の貿易収支は4.11億AUDの赤字と予想の半分の赤字幅で改善しているようです。豪ドル/ドルの反応に見てみると、一旦一気に下げています。その後、徐々に買いも集まり、0.9430~40近辺でこう着状態です。シカゴ先物市場では、投機筋が0.90~0.92近辺から豪ドルを買い上げていますから、利食いの豪ドル売りはまだ続いてもおかしくはありません。米国の第2四半期GDP(国内総生産)次第で、ドル買いが強まれば、更に利食いの豪ドル売りが続くと思います。豪ドルはひとつの相場が終了したのかも知れません。豪ドル取引には慎重に対処しましょう。
昨日の日本に鉱工業生産の数字は重みのある悪い数字のようです。2四半期連続のマイナスと景気後退局面入りと示唆する兆候です。米国でGM,フォードが苦戦をしており、その煽りでトヨタ、日産も生産台数を落としています。日産ではテネシー工場で大幅は人員削減を計画している。日々の生活の中で、物価上場が著しく、庶民は生活防衛に必死のようです。日中街を歩いていると車の台数が減ってきているような気もします。JRを使い、車の使用を控えている。郊外型のレストランやショッピングモールでは無料のガソリン券を配ったりと必死です。漁師さんはガソリン高から、魚を獲っても油代にもならないと嘆いています。輸出の後退、原油高から輸入代金の支払い増大と、よく見ると円安要因がそこら中に見えます。米国要因ばかりに目が行っていますが、良く見ると日本要因で円安になっても不思議でないようです。
それでは、今日の注目点を話しましょう。ユーロ圏7月の消費者物価指数が発表されます。予想は4.2%前年比と前月の4.0%を上回る予想です。高い数字とならば、ECB(欧州中央銀行)の利上げという発想でユーロが買われそうですが、最近ユーロ圏で景気後退を示す兆候が出ています。IFOの景況感調査など典型例です。スペインでは、ソブレス経済相が、第4四半期にはスペイン経済はゼロ成長前後になる可能性を指摘しています。(私は非常に心配です。)不動産バブルが弾け、各国の景況感にばらつきが目立ちます。いくら物価安定を最重要課題としているECBも各国の集合体であるために、それぞれの国に対する配慮をする必要がありそうです。来週木曜日にECBは定例理事会を開催して政策金利を決めますが、据え置きとなると思います。トリシェ総裁が従来のタカ派的発言をされるのか、それとも景気に配慮したハト派的な発言をされるのか注目です。ユーロの頭は重いと思います。ユーロ/ドルで1.5400~1.7500のレンジ内の動きで1.5400方向にバイアスは掛っているようです。
そして、米国第2四半期GDPの発表です。市場は2.3%前期比を予想しています。数字通りであれば、ドルが買われそうです。以前米国前半はマイナス成長ではと懸念されていました。数字通りであれば、マイナス成長は回避されます。しかし、景気後退感は年後半までずれ込むのではとの観測が強い。GM、フォードなど基幹産業が総じて不振、ガソリン高から庶民に消費マインドは低下しています。金融機関でも地銀の倒産、リストラと今後も悪材料は出てきます。ドルは数字にはドル高で反応しそうですが、上値は重いようです。明日の雇用統計のあり、一方的なドル高は予想しづらいようです。良い数字がでて、上へ行って108.50~109.00と言ったところではないでしょうか。事前にドル高方向でポジションを作っている投資家は、良い数字がでれば、直ぐに利食いの動きと思います。
相場に対する時には、変に決め打ちはしない方が良いと思います。柔軟に対応する、つまり、相場の流れに乗ることが重要です。Do not fight the trend-it is your friend.トレンドと戦ってはいけない。それはあなたの友達です。
余談:先日富士登山の話をしましたが、有名スイス人為替ディーラーA.S.さんの話を続けます。スイスでは、未だに国民皆兵です。スイスでは会社の肩書の重要ですが、軍隊での経歴と肩書きが重要視されます。軍隊で重要な肩書がある人は、会社でも高い肩書である場合が多い。所属部隊は聞かなかったですが、軍隊でも高い位であり、為替ディーラー兼軍隊の長です。軍服姿が似合いそうです。昔テレビドラマでよく見たドイツ軍将校を思い出す。1年か2年に一度、4週間の兵役義務が45歳位まで義務付けられます。兵役義務を拒否する場合は少ないようで、自分の国は自分たちで守るという意識が強そうです。別のスイス人の友人は、救護班に属し、訓練で夜中にバイクを運転し、雨中にひどい目にあったと聞かされました。スイスでは、核兵器の攻撃に備えて核シェルターが設置されている家庭があると聞きます。私は実際には見たことはないのですが、スイス人も積極的に見せたがらないようです。
スイス人の特徴は、銀行員であれば、4ヶ国語を操って会話をします。4つの公用語がスイスではあり、ドイツ系のスイス人であれば、ドイツ語が母国語であり、英語、フランス語、イタリア語、ロマンティッシュ語(古代からあり少数の人々が話します。)を操って仕事をします。母国語の違うスイス人ばかりでなく、ドイツ人、イタリア人、フランス人、スペイン人と各言語で意思疎通ができ、仕事をします。ここが、資源のない、そして永世中立を貫くスイス人の強かさです。中世から、傭兵を派遣してきた民族であり、バチカンの衛兵は昔からスイス人の傭兵と聞いています。
でも、そんな側面を持ちつつ、遊ぶ時は豪快に遊んで酒の飲むA.S.さんを見ていると、人格不審に陥ります。軍隊で将校に肩書きを持ちつつ、シンガポールの夜では派手に遊んでいる姿に、建て前と本音が見え隠れします。やはり、人間 本性は私と同じ様です。???
それでは。
Have a nice day!
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お疲れ様です。
ニュージーランドドルが引き続き下落しています。ボラードNZ準備銀行総裁が、「NZ経済は鈍化しており金融緩和のバイアスをもたらす。そして金利低下の余地がある。」と、改めて追加利下げの可能性を示唆されました。0.25%引き下げて8.00%にオフィシャル・キャッシュ・レート(政策金利)と発表の時も追加利下げを示唆されていましたから、新味はないのですが、ニュージーランドドル売りに弾みがついています。
オーストラリアでは、6月住宅許可件数が発表され、予想よりかなり悪く-0.7%前月比と豪ドルが売られています。米コーヒーチェーンのスターバックスのオーストラリアでの店舗7割の61店舗が閉鎖されるとのニュースが伝わりました。全世界的な動きの流れではないかとは思いますが、ひょっとして、オーストラリア経済が悪いということで閉鎖の決定となったのでしょうか。明日発表の6月の小売売上高と6月の貿易収支に注目が集ります。シカゴの投機筋が利食いの豪ドル売りを先行させていますから、それまでは、中立スタンスを取りたいと思います。ニュージーランドドルと豪ドルは慎重に行きましょう。
移動平均線でテクニカル分析をしてみると、ドル/円、ユーロ/ドルともに、ドル買いサインが出ています。ドル/円では、9日線(107.46)と21日線(106.82)が交錯し、下から上へ突き抜けています。ドル買いサインです。ユーロ/ドルでは、9日線(1.5727)が21日線(1.5771)を上から下に突き抜けていっています。ユーロ売りサインです。ここのところ、ファンダメンタルズ的には、強い米国指標に強く反応し、弱い数字には反応薄です。昨日のS&P/ケースシラー住宅価格の数字は典型的な反応です。また、米国以外の地域では、景気減速を臭わす数字が出てきています。オセアニアの経済に陰りが出ています。日本も物価高、小売販売業が低迷、貿易収支の黒字幅が1/3に激減と景気減速が鮮明になりつつあります。欧州では、ドイツのIFO景況感指数が100を割ってきており、英国では住宅・不動産業界、そして流通業界でその兆しが出てきています。どうも、米国経済にばかり目が行っていましたが、反対の通貨の経済圏ではっきりと景気減速感が出てきており、そのために米国売りというよりも、オセアニア売り、日本売り、英国売り、ユーロ圏売りの傾向が強まっているのではないでしょうか。米国ばかりが悪いわけではないようです。
いよいよ週後半のクライマックスに入りつつあります。ユーロ圏では7月の消費者信頼感が発表され、予想がマイナス18と悪い。ユーロ売りに反応するか見所です。明日の消費者物価指数も気になるところです。米国では7月の民間人材派遣会社ADP雇用者数が発表され、マイナス6.0万人予想です。労働省発表の雇用統計の前哨戦となります。前月はマイナス7.9万人と発表され、労働省の非農業部門雇用者数が予想と大して変化のないマイナス6.2万人に予想よりは良いと反応し、ドルが買われた経緯があります。前月の経験を今月も活かしましょう。
それでは、Have a nice day!
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
お疲れ様です。
ニュージーランドの6月の住宅建設許可が発表されました、悪い数字のようですが、結局NZD/USDは0.7440~50近辺での動きで思ったほどの動きはなかったようです。変更:現在暴落しています。0.7400近辺です。豪ドルへの影響を心配したのですが、それほどでもないようです。豪ドル/ドル0.9580近辺で一見上昇していますが、木曜日の小売売上高と貿易収支も数字を見極めたいとことです。Buy on dips の作戦ですが、タイトストップを忘れずに。変更:下落しています。現在0.9565近辺です。それほどでもないな。油断大敵!
NZD下落の理由:ニュージーランドのモーゲージ・ファンド・ガーディアントラストが新規投資及び支払を停止したとNZヘラルド紙が報道した。
NZD下落の理由:ニュージーランドのモーゲージ・ファンド・ガーディアントラストが新規投資及び支払を停止したとNZヘラルド紙が報道した。
日本の経済統計が発表されましたが、どれも悪いですね。失業率は4.1%と0.1ポイントの上昇でほとんど変わりないのです。庶民と消費マインドが悪いようです。6月の全世帯家計調査・消費支出でが-1.8%前年比、6月の大型小売店販売額がマイナス3.9%前年比と、ガソリン価格に上昇で、郊外型の大型ショッピングモールに出かける頻度が少なくなっているようです。ガソリンの無償クーポンを配っても効果は少ないようだ。私も病気をしたせいか、ガソリンスタンドに行く機会が減っている。先週の日曜日に給油したのですが、半年ほど前に比べて、ガソリン満タンで2000円近く高くなっているのに、驚く次第です。今年の帰省は車でなく、新幹線にしようと現在思案中です。脱線しましたが、消費者マインドが着実に減退しています。貿易収支の1/3ほどへの落ち込み、輸入の原油高からの増大、消費者物価指数の1.9%への上昇と、景気が着実に落ち込んでいます。トヨタが仮に赤字決算にでもなれば、大変な事態となります。現実に米国ではGMなどが赤字です。日本銀行は、現状低金利の金融政策を取らざると得ない状況です。0.5%の政策金利が続く。円安要因ですが、そのうちに次第に注目されると思います。シカゴの投機筋あたりが目を付ければ、ドル高になるでしょう。でも、現在は米国経済の状況把握に注目が集まります。
原油相場とドルの関係が薄れつつあるようです。これは、米国政府が先物市場に対する規制を強めているからです。証拠金を倍にするとか、取引内容を詳細に報告するように法的に規制を強めています。本来、自由経済原理が働くのですが、ガソリン高、穀物高と、相場には関係のない、庶民、最貧国の弱者にまで影響が出ているからです。一部のヘッジファンドだけが、丸々太り、良い生活をして、反対にアフリカの最貧国では配給のとうもろこしが価格急騰で買えなく、その煽りで貧しい人々が日々の食事もできなくなっており、本当にかわいそうです。ジョージ・ソロス氏のように、太ったファンドの連中は、「穀物支援ファンド」でも作って、最貧国の人々に支援の手を差し伸べるくらいの度量を持っていただきたいものです。
今日は為替相場が動きそうにありませんでしたから、思うところを為替相場と関係なくつづりました。次の交友録もお読みください。業界に詳しいひとであれば、このスイス人有名ディーラーとは誰だか分かると思います。
交友録:昔この時期に富士山に登りました。スイスから非常に有名な為替ディーラーが来ました。東京のスイス人ディーラーは、兵役義務をあり、約1か月半の休暇に入ります。そこで、欧州でも有名なA.S.さんという名前のディーラーが、是非日本を知りたいと志願してバーゼルからやってきました。仕事ぶりについて少し話しましょう。いたってゆったりと、そしてどっしりと構えたディーリングです。さすがだと思いました。大玉を打たれても、まったく焦ることはなくゆっくりとカバーをしてゆきます。状況、ポジション状態(他の銀行含めて)の推測、相場展開の予想とストラテジーが出来上がっています。また、ストップロスだけはきっちり決めているようです。私のディーリングにも大きな影響を与えた人物です。
そんな彼がある時、日本一の富士山に登りたいと言い出しました。若手の我々で計画をすることになりました。帝国ホテルに泊っており、私たちは半ズボンでロビーをうろつくことになりました。そして富士急バスでいざ出発です。夜の9時位から登り始めました。相手はスイスの軍隊で鍛えている身長1メートル90センチを超える大男です。もう一人、東京駐在のひ弱なスイス人が同伴しました。日本人は私と相棒の若手ディーラーです。体力と歩幅が違う。そして早い。どうしてあんな体力があるのかと不思議でなりません。5時位にご来光を拝み、6時には頂上です。さすがに日本で一番高い山の頂上は、気分も良く、そして素晴らしい眺めです。下りは砂走りをゆく。麓に辿り着く頃には、すっかりバテ気味です。昼位にバスで東京に戻る。我々は疲れ気味なのですが、A.S.さんは、すっかり元気を取り戻し、食事に行こうと誘っています。しょうがない遠来の来客の好意を断るわけにはいきません。結局銀座のライオンでビールで乾杯と、夏の休日の良い思い出となりました。
その後、スイスに戻りましたが、よほどアジアが気に入ってか、その数年後にシンガポール支店のチーフディーラーとして舞い戻ってきました。東京出張に来る度に、友好と人脈を増やしていきました。榊原さんに会いに行ったり、日銀の幹部に会いに行ったりしていました。私がシンガポールに主張した際には、いち早く挨拶に行き、お互いの友情を深めたものでした。ある時、シンガポール人のディーラーと夜遊びに行ったら、偶然同じバーでばったり会いびっくりしました。豪傑色を好むではないですが、国際色豊かな女性がいるラウンジでありました。私は小心の日本人ディーラーとして、小さくしておりました。
現在は独立をされ、投資家として、頑張っておられるようです。
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お疲れ様です。
まったく暇な月曜日の午後となってしまいました。そうは言うものの、材料はあります。
オージー(豪ドル)が0.95台ミドルで止まっているようです。豪金融機関ANZが債務担保証券(CDO)の価格低下で引当金を計上することになったことは金曜日にお伝えしました。今日はスワン財務相が、「オーストラリアは金融危機から完全には立ち直っていない。豪政府は金融監督当局と話し合うことになる。」との見解を発表しました。そろそろ落とし所を探る展開を予想しています。高い消費者物価とニュージーランドの政策金利の引き下げを発端に、シカゴの投機筋が利食いの豪ドルを仕掛けています。ドル/円での損失を豪ドル/ドルでの利食いで補填する腹積もりのように推測します。0.9800から300ポイント落ち、6月の下落場面の下落幅に迫ってきました。
ニュージーランドの6月の貿易収支が発表され、2億2300万NZDの赤字となったようです。前月が1億6800万NZDの赤字ですから、若干の赤字幅拡大です。しかし、予想よりも赤字幅は狭まったようです。NZD/ドルで0.7400は堅いようで現在推移しています。ボラードニュージーランド準備銀行総裁は、更に追加利下げを示唆されていますから、単純に底だと思ってNZD買いに走ることは禁物です。短期のトレーディングに徹するべきです。明日の6月の住宅建設許可が発表され,前月はマイナス42.3%(前月比)となっています。予想が出ていませんが、人口400万人の小国でかなり振れる数字が予想されます。NZD/円は、ドル/円が堅調に推移している内は、ブルトレンドに推移します。でも、いつ梯子外しをされるか分かりません。注意が必要です。
ユーロの景況感がどうも芳しくありません。先ほど出ました8月のドイツのGKF消費者信頼感指数は2.1%と予想の3.5%よりかなり悪い数字です。先週発表の7月のIFO景況感調査では97.5と景気の分かれ目となり100を大きく落ち込みました。今週木曜日発表のユーロ圏7月消費者物価指数の予想は4.2%と高く、ECB(欧州中央銀行)としても、物価第一の金融スタンスを最優先するとは言え、景気減速にも注意を払わないといけないようです。4%を超えるインフレ率ですと、トリシェ総裁は利上げ示唆発言の可能性はあるでしょう。ドイツの賃上げ交渉、原油高と頭の痛い問題が山積みのようです。しかし、スペインなどは不動産バブルが弾け、金利を下げないといけないようです。欧州連合の各国の経済情勢に格差があるところで簡単には利上げはできない。ユーロの頭は重いと思います。
今日は書くことがない状況で、「休むも相場」の週初と言えます。
Have a nice day!
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プロフィール
HN:
水谷 文雄
年齢:
72
性別:
男性
誕生日:
1953/03/09
職業:
スペイン研究家
趣味:
旅行、陶芸、料理
自己紹介:
スイス銀行(現UBS)などで、為替、金利ディーラーとして20年以上のキャリアを歩む。
国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。
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