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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

おはようございます。
 
 
先週は週後半米政府の米住宅金融公社への支援策が議会を通過する見通しで金融システム不安が一時的に遠のきました。それにつれて米経済の景況感に注目が移行しています。今週はその流れを引継ぎ注目の経済指標の発表が目白押しの週となります。
 
 
米経済指標では、第2四半期GDP(国内総生産)の数字と7月の雇用統計の数字に注目が集ります。米国経済は2008年前半にマイナス成長になるのではと推測されていました。しかし、このところの数字は以外に底堅く推移しているように思われます。第2四半期GDPがプラス成長となれば、第1四半期が1%成長と併せて前半のプラス成長となり、米景気の底堅さが推測されます。雇用統計の数字にも注目しましょう。この二つの数字次第で、今後のFRB(米連邦準備理事会)の動きが予想できるのでないでしょうか。しかし、先週発表されたベージュブック(地区連邦経済報告)では、12地区連銀のほとんどに景気の減速の兆しが見え、またインフレ圧力も高まっているとしています。
 
 
欧州では次第に景気減速感が漂い始めています。先週発表の7月ドイツのIFO景況感調査では97.5と大きく景気の分かれ目となる100を大きく割り込みました。IMFの調査レポートでは、今年の成長率見通しは1.7%で来年は1.2%の予想で、景気減速を予測しています。欧州経済は、スペインを筆頭に景気後退感が出てきています。今週発表のユーロ圏消費者物価指数が注目です。高い数字が予想されていますが、ECB(欧州中央銀行)としても、微妙な舵取りの選択を迫られることになるでしょう。欧州連合の各国事情がまちまちのところで、物価ばかり気にして入れない状況のようです。当然ECBメンバーの意見が分かれるところとなるでしょう。トリシェECB総裁は事前に金融政策にヒントを示唆して金融市場が極端に反応しないように注意されていると推測します。何らかのコメントが出るかもしれませんから注意しましょう。
 
 
豪ドルがニュージーランド準備銀行の利下げ決定以降、同じオセアニア地域ということで下落に転じています。そろそろ底の打つのではと思いますが、今週いくつかの経済指標が発表されますので注意しましょう。世界的な景気減速の波を受けているかどうかの判断の見極めが難しいところです。特に木曜日の小売売上高に注目が集ります。シカゴ筋の利食いの豪ドル売りがどこまで続くかに相場は左右されそうです。
 
 
日本では、6月の貿易収支が1386億円黒字と前月の1/3に落ち込んでいます。また物価上昇率が2.0%と消費マインドは落ち込みそうです。両方共に潜在的な円安要因となります。

原油先物市場では、世界的な景気減速から需要の落ち込みとOPEC(石油輸出機構)の増産決定で、原油価格の下落傾向が続いています。ヘッジファンドなど投機筋に対する規制が強化されるとの観測も価格下落の要因にもなっています。
 
 
上記で述べましたように、為替市場では今週は各国の景況感とインフレ懸念を確認する週になりそうです。ドルの信認には程遠いものの、経済指標によっては、ドルが意外と底堅い展開となるかもしれません。
 
 
シカゴ筋(CME情報):7月22日時点
 
円 ネットロング 10,524枚(前週比-39,581枚)、ユーロ ネットロング 4,071枚(-18,978枚)、ポンド ネットロング 3,222枚(-3,101枚)、スイスフラン ネットショート 1,660枚(ネットロングからネットショートに転換、正味+13,378枚)、オージー(豪ドル)ネットロング 53,588枚(-2,480枚)、キューウィー(NZD)ネットロング 4,984枚(-343枚)
 
円のポジションが大幅に減りました。損切りをシカゴの投機筋は実行したようです。しかし、ロングが少しばかり残っています。円ショートには転換できていないようです。ドルの信認をヘッジファンドはしていないようです。ユーロも大幅にポジションを減らしています。欧州の景況感の悪化からユーロ高もそろそろ終盤を迎えている感があるようです。ポンドはほとんどポジションがなく、英国の景況感次第ではないでしょうか。再びショートになるような気がします。オージーに利食いが出ているようです。週後半にニュージーランドの利下げが行われましたから、オセアニア通貨の利食い売りがどっと出ているようです。
 
 
それでは、今日も為替相場と仲良く対話しましょう。
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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

おはようございます。
 
 
やはり米経済は悪材料が出てきます。フォードの大幅赤字と米地方銀行ワシントン・ミューチュアルの経営不安です。金融当局が政府系住宅金融公社への支援策の目処が立ったところで、ドルの先高感が出てきたところでの冷や水です。市場参加者はやはりとの思いがあったと思います。皆さん同じ気持ちで、疑問を持っての近頃のドル高センチメントでした。ドル/円での108.00は結局重く、私が注目していた108.50を破る勢いはないようです。
 
昨日の材料
1.              英国の6月小売売上高がマイナス3.9%前月比と予想のマイナス3.0%よりも悪く、前月のプラス3.5%から大幅に落ち込み為替市場にショックを与えました。前月の反動のように思うのですが。ポンド/ドルで、1.9940から1.9840と約100ポイントの下落です。英国経済は不透明感が強まっています。しかし、ビーン・イングランド銀行副総裁が、「英国のインフレは予想を上回っている。GDP(国内総生産)は上方修正される見通しである。」と語り、どうもイングランド銀行メンバーの中で、景気減速と読んでいるキング総裁、ブランチフラワー委員と、景気は悪くなく、むしろインフレ対策に重点を置くべきだと主張するベズリー委員とビーン副総裁と分かれています。私は、不動産・住宅業界を中心に景気減速感が強まっているとの見方に賛成で、ポンド売り方向と読みます。当面1.9700が目標となります。
 
 
2.              7月の独のIFO景況感指数が97.5と市場予想の103.3から大幅下落し、景気の分かれ目とされる100をも下回ってきました。ドイツはユーロ圏の3分の1を占める一大経済域です。そろそろ消費者物価指数4%が天井になり、景気減速感がでてくる可能性があります。ZEW景況感指数と次の消費者物価指数の発表待ちの市場環境と言えそうです。ユーロ/ドルで1.5700を下回ってきています。レジスタンス(抵抗線)になれば1.5400方向ですが、ドル要因でまた上回ってくる可能性も否定できません。いずれにしろ、1.5700が重要な節目です。
 
 
3.              6月の米中古住宅販売が486万件、前月比でマイナス2.6%と10年ぶりの落ち込みがそうです。米経済はまだまだ疑心暗鬼のようです。
 
 
今日の東京時間帯では、これから発表され日本の消費者物価指数に注目です。7月東京区部消費者物価指数が1.8%(前年比)、6月の全国消費者物価指数が1.9%(前年比)といずれも高い伸びの予想です。しかし、日本銀行の金融スタンスに変化が起きるような兆候はありません。為替市場への影響はないと思います。静かな展開を日中予想します。そして、晩に発表される米経済指標の発表に注目が集ります。イーブニングレポートで報告します。
 
 
それでは今日も為替相場と仲良く対話しましょう。
 

上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

おはようございます。
 
 
今朝起きてメールを見たら、ニュージーランド準備銀行からメールが届いていました。内容を見ると、政策金利(オフィシャル・キャッシュ・レート)を8.25%から0.25%引き下げ8.00%とするアナウンスメントでした。ボラード・ニュージーランド準備銀行総裁は、「6月の金融政策ステートメント以来、更に悪化した国際的なニュースが出てきており、また国内経済では更に緩やかになるリスクがある。」としています。最後の部分で、「Provided that the outlook of inflation continues to improve and there is no excessive exchange rate depreciation, we would expect to lower the OCR further.」として、更なる政策金利の引き下げを示唆しました。NZD/ドルは0.7530近辺から0.7440近辺まで下落しています。
 
 
豪ドル/ドルの同地域とも発想で0.9600近辺まで下落していますが、現在この水準でもみ合いです。0.9600は重要な節目ですから、注意しましょう。シカゴの投機筋は、昨日の消費者物価指数の数字で利食いの豪ドルを強めています。落ち着けば豪ドルの下値拾いも出てくると思います。暫く動向を注視しましょう。
 
 
昨晩の材料:
 
1.政府系住宅金融公社への支援策が週内にも米議会を通過するとの見通しです。一時的に金融システム不安が遠のきました。
 
2.株高、原油価格下落、金価格下落:金融株が上昇しています。空売り規制が効いているのと、予想以上の決算発表の内容が悪くなかったことが好感されているようです。原油価格では、当局の投機的動きを規制しようとの動きから、引続き下落基調です。
 
3.ベージュ・ブック:全体的に景気の減速感が見られます。また物価上昇は続き、インフレ懸念が見られます。戻し減税効果は限定的です。
 
4.イングランド銀行議事録:ブランチフラワー委員が0.25%の利下げを主張。ベズリー委員が0.25%の利上げを主張。72で据え置きを決定。内部の調整は難しそうです。
 
 
ドルが全体的にブルトレンドに乗っています。相場は気まぐれです。ひとつのテーマに固守すると相場に乗り遅れることになります。今は、米国のインフレ懸念の利上げと言う次のテーマへの移行期かもしれません。原油価格の下落、金価格の下落、株特に金融株の上昇、そして債券市場の下落(金利上昇)の動向を見守りましょう。ドル/円は、106.00111.00の中間の108.50を注目しましょう。ユーロ/ドルでは、1.5700の重要な節目を突破しています。
 
 
それでは今日の相場と仲良く対話しましょう。

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おはようございます。
 
東京時間帯の一番の注目は、オーストラリアの第二四半期の消費者物価指数(CPI)です。
予想は1.3%(前期比), 4.3%(前年比)です。前月が1.3%(前月比), 4.2%(前年比)です。スティーブンス・オーストラリア準備銀行総裁は、インフレ期待リスクが高まっているとして引き締めスタンスを緩めていません。高い数字ですと、オージー(豪ドル)ブルトレンドが続きます。悪い数字ですと、一旦利食いのオージー売りとなるでしょうが、長続きはしないと思います。下値は拾って良いでしょう。午前1030分発表です。注目しましょう。
 
 
それでは、昨晩の材料。
 
1.ポールソン米財務長官が、「強いドルは米国金融市場にとって実際非常に重要である。(really very important)我々の政策は強い経済・ドルを支える。」再び強いドル支持で相対的にドルが買われました。
 
2.プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁が、利上げ実施のため、経済の回復を待つことは出来ない。連銀は、遅れるよりも速やかな利上げが必要である。フィッシャー・ダラス連銀総裁とともに、タカ派の筆頭面目たる発言です。バーナンキ議長とは、温度差があります。心理的に利上げは近いと言う観測から、金利上昇、そしてドル高となったようです。
 
3.NY株式市場が、大手金融機関が出揃ったことで、予想よりも全体的に悪くはないとの判断から、上昇したようです。
 
4.メキシコ湾の熱帯暴風雨(Dolly)がテキサス州湾岸の石油精製施設を逸れたことから、原油相場軟調に推移した。現在127.95ドル(1バーレル)-3.09ドル 金相場も948.50ドル(1オンス)とこちらも-15.20ドルです。これもドルが買い戻し要因です。
 
5.キング・イングランド銀行総裁の議会証言の記事を探したのですが、どこにも載ってません。金融市場では重要視されなかったようです。僅かにフィナンシャルタイムズ紙(FT)に載っていました。緊急倒産ファンドの設立が必要であると説かれているようです。不動産絡みの問題が英国でも深刻なようです。ポンド/ドルは、ポールソン発言で、1.99台前半まで売られています。英国の景気減速は加速すれば、1.9700方向に向かうと予想します。
 
 
ポールソン財務長官の繰り返しの発言は今回はトーンが少し違っているようです。政府系住宅金融公社支援策を週内に取り纏め、法制化することに目処が立ったとし、自身が漲っています。シカゴの投機筋の損切りを加速させたようです。ドルブル派も勢いを増しているようです。ドル/円は再び107.50の壁が見えます。何度目ですかね。107.50を割る勢いがあるようですと、損切りを加速させそうです。良く分からない相場です。
 
 
それでは、今日も相場と仲良く対話しましょう。

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おはようございます。
 
総じて穏やかな月曜日の金融市場でした。
材料としては以下の通りでした。
 
1.バンクオブアメリカの決算発表は予想より良い内容でした。(第二四半期:41%減益のサブプライム関連の損失54億ドル)しかし、アメリカンエクスプレスが37%の減益となり、ドル売り要因となったようです。
 
2.6月の景気先行指数が2ヶ月連続のマイナス指数となりました。(-0.1%前月比)
 
3.メキシコ湾でハリケーンに発達する可能性のあるとして、原油が上昇する。
 
4.フランス大統領とアイルランド首相がリスボン条約の打開策と協議する。ユーロ/ドルでのユーロ高要因と理解されたようでした。
 
5.英不動産ウエヴサイト・ライトムーブの住宅価格が2002年調査開始以来初めて2%下落となった。そして、イングランド銀行の金融政策委員会メンバー・ブランチフラワー氏が英ガーディアン紙に、「英国は景気局面に入りつつあり、1年以上続く可能性がある。イングランド銀行は5%の政策金利を引き下げる可能性がある。」と語った。ブランチフラワー氏はもともとハト派の筆頭ですから、話半分としても、英経済は景気後退局面と考えても良いのかも知れません。ポンドはドル要因で買われていますが、英国自体の経済は悪いと考えても良さそうです。
 
 
ポールソン財務長官が指摘するように、経済成長の減速は当面続き、この時期を乗り越えるのに数ヶ月はかかるとしています。金融システム不安は解消には時間がかかり、地方銀行の経営危機はまだまだ続きます。シカゴ筋も円ロング(買い持ち)を積み上げているようで、ドルの上昇要因で損切り相場となります。やはり、ドル/円では、ドルの頭の重い展開になりそうです。
 
 
シカゴ筋(CME)情報:7月15日時点
 
円 ネットロング 50,105枚(前週比44,780枚)、ユーロ ネットロング 23,049枚(-958枚)、ポンド ネットロング 6,423枚(ショートからロングに転換 正味+14,780枚)、スイスフラン ネットロング 15,044枚(ショートからロングの転換 正味+19,741枚)、オージ(豪ドル)ネットロング 56,068枚(+6,762枚)、キューウィー(NZD)ネットロング 5,327枚(+3,186枚)
 
 
先週火曜日ドルが大きく売り込まれた時、ドル/円で、シカゴ筋は円ロング(買い持ち)を大きく増やしていました。その後のドル買戻しの過程で損切りをしたものとします。ドル/円での急速な戻りは、損切りが中心ですから、本格的なドル買いとは言えません。従って、ドルの上値が重い展開となりそうです。しかし、短期間でこんなにも大きなポジションが出来上がっていたとは驚きです。水曜日以降の動きが推測できました。ユーロは小動きで、その後も大きくは下がらない。ポジション的にも、比較的小さいポジションにしているようです。ポンドがショートからロングに転換していますが、ほとんどゼロと言っていいでしょう。その後、ポンド下落でショートに逆戻りしているかも知れません。スイスフランの同様の動きです。オージー(豪ドル)がロングポジションを積み増しています。一番安心した通貨と言えます。
 
非常に興味深いポジションで、参考にしてください。
 
それでは今日も相場と仲良く対話しましょう。

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プロフィール
HN:
水谷 文雄
年齢:
71
性別:
男性
誕生日:
1953/03/09
職業:
スペイン研究家
趣味:
旅行、陶芸、料理
自己紹介:
スイス銀行(現UBS)などで、為替、金利ディーラーとして20年以上のキャリアを歩む。
国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。
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