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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

おはようございます。
 
 
IMF2008年の米経済成長率を4月時点よりも0.3ポイント引き上げ、1.3%に上方修正しました。ポジティブな材料のようです。
 
それでは、昨日の材料を検証してみましょう。
1.米6月住宅赤着工件数:106.6万戸 予想が97万戸であったことから、非常に良い数字です。
2.7月フィラデルフィア連銀指数:-16.3 予想が-15とこちらは悪い数字です。
3.JPモルガン・チェースの第二四半期決算発表:純利益53%減ですが、サブプライム雄ローン関連の損失が23億ドルと半減しています。14%株高となり、予想より良い結果となりました。
4.メリルリンチの第二四半期決算発表:純利益46億ドルの赤字 サブプライム関連で97億ドルの損失計上。予想よりも悪いようです。
 
ダウジョーズ株式が207.38ドルの上昇、原油が130ドルを割ってきています。米景気後退から原油需要の減退から投機筋が手仕舞いをしているようです。株上昇はSEC(証券取引委員会)による空売り規制の検討報道が効いているようです。
 
このような出来事で、為替はどのように動いたのでしょうか。ドルが全般的に買い戻されたようです。ドル/円は、106.00を上回ってきています。107.11まで上値をつけたようで、これは明らかに損切りです。上値から現在は106.30近辺まで下げていますから、市場参加者は、疑心暗鬼に陥っています。米景気が以外に上向きのようで、金融システム不安に対して、米政府・FRB(米連邦準備理事会)が迅速に支援策を発表したことが功を奏しているかのような印象を受けます。でも、まだまだ米経済は不安要素一杯です。ユーロ/ドルは、原油相場が下落している割には1.58台ミドルです。ポンド/ドルにしても1.99台と堅調です。ということは、ドル/円だけが、異なった動きと言えます。「円キャリートレード」が活発化しているとマスコミは騒いでいます。私は、多分にテクニカル的な動きと思います。ユーロとポンドが対ドルで堅調だからです。ドルに対する不信感があるからです。私は、個人的には豪ドル/円のみ、お勧めします。これは、豪ファンダメンタルズが良いこと、資源国、高金利と条件が揃っています。
 
本日は為替相場はどうでしょう。ドル/円は、中立スタンスをとります。106.00の重要な節目がサポート(支持線)になるかレジスタンス(抵抗線)になるか様子を見ます。割ってくれば、引続きSell on rallyの展開かと思います。米金融市場で、楽観感が広がればドル買いなのでしょうが、いまいちまだ確信が持てません。
 
 
それでは今日の為替相場と仲良く対話しましょう。
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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

おはようございます。
 
為替相場、原油相場、金相場とも今日の材料を利食いの格好の材料としたようでした。
 
材料:
 
1.6月の米消費者物価指数1.1%前月比5.0%前年比、コア指数0.3%前月比2.4%前年比.FRBの目標インフレ率が1.52.0%であることを考えると明らかに客観的に見て高すぎます。
 
2.バーナンキFRB議長が、インフレ率は高すぎる。しかし、景気の下振れリスクも存在する。これは、消費者物価指数の数字と一致しますが、問題は現在対策中の金融システム不安が落ち着いてからではないかと推測します。
 
3.FOMC(米連邦公開市場委員会)議事録内容。一部メンバーが早期利上げを主張している。次回の対応は政策金利引き上げとなるとの可能性が高いとの内容。FOMC以降、米金融市場は、2大政府系住宅金融公社の経営危機に直面し、状況が異なります。
 
4.これは2日前のニュースですが、SEC(証券取引委員会)が株の空売り規制に乗り出すとのこと。2大住宅金融公社の株の空売りが出来なくなりそうで、心理的に株高になったようです。
 
金融システム不安が沈静化しないと、FRBとしてもインフレ対策に本格的に取り組めないような気がします。ということで、相場の流れが変ったこととは思えないようです。兜町は今日は上げそうで、ドルももう少し上げるかも知れません。上値リスクが、106.00近辺です。これはガンチャートの重要な節目です。ドル/円は、ドルの戻り売りスタンスで良いのではと思います。タイトストップを忘れずに。
 
それでは、今日も相場と仲良く対話しましょう。
 
 

上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

おはようございます。
 
昨晩ブッシュ大統領の緊急会見があるというので、CNNで見ていました。何のことはない。「米国はフレディマックとファニーメイを潰さない。モーゲージ問題解決のために迅速に対応する。エネルギーと食料品のコストはインフレを加速させる。議会にオフショー(大陸棚)での原油掘削を認める法案を提出する。原油の需要が増加しているために原油価格が上昇している。」という経済関係の会見の内容で、ジンバブエ情勢、アフガニスタン、イラン、イラク情勢が話しのほとんどという印象です。経済担当記者は議会のバーナンキFRB議長の議会証言に向かったために、質問が稚拙であったようで、ブッシュ大統領は終始ご機嫌うるわしでありました。見るだけ無駄なような気がしました。
 
 
バーナンキFRB議長は、金融システムに対してかなりの緊張があるとしています。(considerable stress)またエネルギー需要の落ち込みの見通しを示唆し、景気の先行きに弱気に見通しに悲観的でした。インフレ懸念が上昇していることも指摘されました。ポールソン財務長官は、必要がある場合のみ(only if necessary)フレディマックとファニーメイの株式を購入するとして、前回よりの後退した表現をしました。コックスSEC(証券取引委員会)が、2大住宅金融会社を含めた金融株の空売りを制限すると発表しました。米地方銀行の経営不安が今後の不安材料です。
 
 
金融為替市場は、ドル/円は、米金融システム不安が増幅して104.16まで下落。ユーロ/ドルで最初ユーロ高が進み、1.6040の史上最高値を付けましたが、7月ZEW景況感指数が-63.9と予想外の悪い数字で一転ユーロ売りに加速する。バーナンキ議長が、エネルギー需要の落ち込みを指摘したことから、原油価格が下落、ユーロ下落が加速されました。「円キャリートレード」を進めていた本邦投資家(個人投資家含む)が、損切りからドル/円でドル売りを進めたために、ドル/円の戻りは鈍い。ポンドが、消費者物価指数が高かったこと小売売上高も良いと、景気悪化予想のイングランド銀行の見通しとは反対とないポンド買いを加速させました。ポンドの動きは私は分かりません。豪ドルは、説明の必要なしの、豪ドルブルトレンド。議事録を読むと明確に金融引き締め姿勢が書かれていました。(一部日本のメディアは間違った内容で流していました。気をつけてほしいものだ。海外は内容通りの反応です。)
 
ドル/円は、頭の重い展開で、106.00~103.50のレンジ予想。(NY時間帯まで) ユーロ/ドルはユーロロングのポジションが出来ていたことで、利食いのユーロ売りがどこまで続くかが焦点。原油相場を睨みながら、1.5850~1.5950のレンジで東京時間帯では推移するのではないでしょうか。
 
 
それでは、 Have a nice day!

上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

おはようございます。

 

オーストラリア準備銀行が今朝(午前1030分)に7月1日に開催された金融政策委員会の内容を記した議事録を発表します。7月1日発表の声明では、消費者物価(CPI)はここ数四半期は原油価格の高止まりから高水準が続くが、長期的には下がるとしています。現在の金融スタンスは適切であるとしています。労働市場は弱含みで、信用収縮が進んでいるとしています。利上げも利下げも匂わす表現が使われていないことから、議事録でも同様と思われます。現在豪ドル/ドルで0.9700を上回っています。一旦利食いの豪ドルがでるのではないのでしょうか。下がったところは、拾ってよいと思います。

 

 

米2大住宅金融公社の問題は根が深そうです。ポールソン財務長官の日曜日の救済策発表で、昨日行なわれたフレディマックの短期債入札(30億ドル)は順調で進んだようです。しかし、株価はフレディマックが7.11ドル(今日64%下落、年初から79%の下落)、ファニーメイが9.73ドル(今日76%下落、年初から76%の下落)と、すっかり信用がなくなっています。政府が保証していると思い込んだ投資家は、両公社が債務不履行になれば大変なじたいとなり、サブプライムローン問題以上の事態となります。ファニーメイとフレディマックの債券保有額が、中国3,760億ドル、日本2,280億ドルとなっています。

 

 

ドル/円は、丁度金曜日のNYクローズの時点と同じ106.20近辺、ユーロ/ドルは、1.5900と若干昨日の東京よりも下がっており、ポールソン財務長官、FRBの支援策発表にも関わらず、ドル買戻しを打ち消した水準です。米国自体の不信感が、ドルの売りを誘いそうです。

 

 

それでは、今日も為替相場と仲良く対話しましょう。

上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

おはようございます。

 

ポールソン財務長官が日曜日に記者会見して、米政府系2大住宅金融公社のファニーメイとフレディマックに必要に応じて資本注入し、FRB(米連邦準備理事会)が資金繰りを全面的に支援すると発表しました。市場に安心感を出そうとの意図と思います。金融市場 とりわけ株式市場の下落を防ぐために異例の日曜日の発表です。為替市場も、ここからの大きな下落はないと思われます。欧州勢が出てきてからのドルの買い戻しが進むと思います。しかし、ドル/円で107.00位までの戻りが精一杯ではないでしょうか。

 

 

米政府系2大住宅金融公社のファニーメイとフレディマックの経営危機を端に発した金融システム不安と米金融機関の四半期決算の発表が今週の焦点です。米政府系2大住宅金融公社は、債券発行残高が2社合計で16千億ドル(約170兆円)強と米国債の発行規模の47千億ドル(約498兆円)の3割強と巨額です。そして両社が保有・発行する住宅関連の証券化商品は約5兆ドル(約530兆円)にのぼります。米国全体での住宅ローンの70%が何らかの形で関与しているとのことです。バーナンキFRB(米連邦準備理事会)議長は、両社を監督する立場の米政府支援機関(GSE)に対して連邦銀行が直接貸し出し(窓口貸出)の可能性を示唆し、対策に取り組み始めました。国有化との話しも出ています。大きな新たな金融界の火種となっています。

 

 

米金融市場では、政府の財政状況が悪化するのではとの懸念から、債券、株式そしてドルが売られてトリプル安の状況で、今週はこの流れに乗った動きを予想します。通常信用収縮が市場の中心テーマと時は、株式を売って債券に資金を移す動きをするのですが、今回は米国債の悪化懸念から債券が売られ金利上昇となっています。米国自体が買えない状況と言えます。急いだ対策を打たないと益々米金融市場自体が悪化の一途を辿ることになります。その意味では、今週火曜日と水曜日に行なわれるバーナンキFRB議長の議会証言は非常に重要で注目を集めます。議長としては、市場に安心感を与える証言が期待されています。

 

 

欧州では、トリシェECB(欧州中央銀行)総裁が定例理事会から1週間が過ぎ、再びECBの立場を強調されています。物価の安定が最重要課題だとして、インフレスパイラルのリスクを抑える決意を示唆されています。ひょっとして追加利上げの可能性はないとは言えない状況になっています。ユーロ圏消費者物価指数4%(前年比ベース)が今後どのように推移してゆくかをECBは注目しています。水曜日の6月の消費者物価指数の動向に注目です。数字が4%を上回るようですと、追加利上げ観測が浮上してきます。

 

 

イランがミサイル試射をしたり、イスラエルがイランの核施設攻撃の軍事演習をするなど、地政学リスクが高まっています。原油相場と金相場が急騰しています。過剰流動性からくるマネーが、米国債・米国株を売り、即ちドルを売り、その投資先として、ユーロ、原油、金の向かう流れは変らないようです。金が再び1000ドル(1オンス)を付けに行く勢いです。現在960ドル近辺です。

 

 

オージー(豪ドル)が勢いに乗っていますね。ドル売りトレンドに乗っているようです。今週火曜日にオーストラリア準備銀行の議事録が発表されます。7月1日開催分です。利上げは当面ないとの声明文でしたので、議事録の同じ内容であれば、一旦豪ドル利食い売りとなります。しかし、下値は拾う展開でしょう。豪ドル/ドルで、0.9600がサポート(支持線)となることが出来るか注目しましょう。

 

 

シカゴ筋(CME)情報:7月8日時点

円 ネットロング 5,326枚(前週比-10,680枚)、ユーロ ネットロング 24,007枚(-3,676枚)、ポンド ネットショート 8,298枚(+5,667枚)、スイスフラン ネットショート 4,697枚(ネットロングからネットショートに転換 ネットショートが+11,304枚)、オージー(豪ドル)ネットロング 49,306枚(-2,103枚)、キューウィー(NZD)ネットロング 2,141枚(-2,103枚)

 

気迷い相場のなか、利食いをしていたと思われます。ユーロは意外と大きなポジションで一部損切りの出たようですが、恐らく現在は前週以上のロングポジションになっていると思われます。スイスフランがネットショートに転換していますが、地政学リスクから現在は再度ネットロングに転換していると想像します。オージーは利食いしつつの巨大ロングポジション継続です。

 

 

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プロフィール
HN:
水谷 文雄
年齢:
71
性別:
男性
誕生日:
1953/03/09
職業:
スペイン研究家
趣味:
旅行、陶芸、料理
自己紹介:
スイス銀行(現UBS)などで、為替、金利ディーラーとして20年以上のキャリアを歩む。
国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。
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