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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

お疲れ様です。

 

午後の兜町の急落にはびっくりですね。材料は今後の為替市場で影響する可能性が出てきますので列挙します。

 

1.米著名ファンド コールバーグ・クラビス・ロパーツ(KKR Kohlberg Kravis Roberts & Co.)が傘下の金融会社がコマーシャル・ペーパー(CP通常数ヶ月単位の期間で資金調達用に発行します。)の償還期日の延期を要請しているとの記事がFT(英ファイナンシャル・タイムズ紙)に出ています。FTによると今回は2回目の延期要請であり、6ヶ月以内の期間とのことです。

2.クレディ・スイス(スイスの大手金融機関)が28.5億ドル(約3000億円)の資産担保証券に対して評価損計上の話。

3.クレディ・アグリコール(フランスの大手金融機関)が6.59億ユーロ(約10001400億円)のサブプライム関連で評価損失計上の話。

4.モノライン(米金融保証会社)アムバック首脳が会社分割を否定したとのニュース。保証契約者全員の保護を目指す。

 

どれも、信用不安を連想させるニュースばかりです。今週からまたサブプライム関連での話でドル売りに反応する傾向がありますから、今晩のNY市場は要注意です。

 

 

これからの海外市場では、上記の材料に加え、要注意米経済指標が発表されます。それも日本時間午後1030分に同時に発表されます。 1月のCPI(消費者物価指数 予想+0.3%(前月比)、食品とエネルギーを除いた数字の予想:+0.2%(前月比))が出ます。昨日からインフレ懸念の悪い数字が出るのではとの噂からドルが売られていましたから注意しましょう。そして1月の住宅着工件数(予想101万戸)も発表です。インフレ懸念を煽る数字例えば0.6%とか1.0%などの数字が出て、しかも住宅着工で悪い数字例えば90万戸というような数字が出ると市場は混乱します。取り敢えずドル売りでしょうが、CPIの数字からインフレ懸念の台頭し、ひょっとして来月のFOMC(米連邦公開市場委員会)では利下げが見送られるとおっしゃる市場関係者も出てきます。ドル/円でどっしりと構えて利食い待ちのシカゴ筋が買い戻しに入るかどうか。逆にCPIで低い数字が出て、インフレ懸念なし、そして住宅着工率が悪い数字が出ると素直にドル売りか。シカゴ先物市場では318日に0.50%利下げは完璧に織り込み済みです。昨日一瞬全ての通貨に対してドル売りに反応しましたので、今日どうなるか注視しましょう。先月2930日開催のFOMC((米連邦公開市場委員会)の議事録の内容も公開され、今後も利下げのヒントも出るかもしれません。

 

 

 

ドル/円での106.00108.50, ユーロ/ドルでの1.45001.4800, ポンド/ドルでの1.90001.9700の各節目に注意です。ポジション・スタンスについては、モーニングレポート通りです。

 

 

オージー(オーストラリアドル)/ドルでは、今日かなり利食いも出ていたようです。ただ、利上げ継続のオーストラリア準備銀行の姿勢からして、Buy on dips(押し目買い)とスタンスで行きましょう。シカゴ筋が現在もっとも安心してポジションを積み上げている通貨ペアです。下の0.9100 上の0.9600が重要な節目です。

 

 

余談:ベネズエラのウーゴ・チャベス大統領について:チャベス大統領は本当に変わり者です。昨年11月開催のイベロ・アメリカ・サミット(スペイン語圏・ポルトガル語圏の国々による首脳会議、欧州のスペイン・ポルトガルと中南米諸国が加盟国です。)の場で、フォアン・カルロス・スペイン国王から、スペイン語で「¿Por qué no te callas? ポルケ ノ テ カジャス」と諌められました。日本語では、「黙ったらどうだ!、また端的に 黙れ!」です。スペインのイラク参戦を決めたアスナール前スペイン首相をヒトラー同様のファシストだと言い続けたからです。国王が「黙れ」と一国の大統領を叱ったことで、このスペイン語がスペインでは昨年の流行語大賞となり、携帯電話の着信ボイスとして約50万人の申し込みがあったとのことです。チャベス大統領は、引退を表明したキューバのカストロ議長、イラン大統領と組んで反米の包囲網を築こうとしています。北の将軍様も仲間に入れようと画策しています。国内的には、貧困層に対して、無償での医療、教育を提供しており、大変な人気です。マラカイボ湖湖底に眠る膨大な原油を武器に、反米を強めており、また奇怪な行動をすることで有名です。スペイン公式訪問でも普段着で現れ、とても一国の元首たる振る舞いを全くしません。ベネズエラに建つスペイン企業の石油精製所を国営化するとの突然の発言などたびたびです。欧州からも大反発の大統領です。チャベス大統領からは今後も目が離せません。

 

 

それでは今晩の経済指標に注視しましょう。 Have a nice evening!

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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

お疲れ様です。

 

 

午後2時半位からドルが売られる展開となっています。ドル/円が108.00を割ってきています。中東筋とか米系証券の売りとの話がありましたが、真偽の程は定かではありません。ポンド/円での売りも出ていたとの話ですが、その後ポンド/ドルで1.9500を回復してきていますので、ポンド/円での売りではないようです。スタンダード・チャータード銀行傘下のインベストメント・ビークル(SIV)がディフォルトに陥る可能性があるとの報道があったようですが、一部欧州勢がポンド売りを仕掛けたのではと勘ぐるのですが、よく考えると全ての通貨に対して今ではドルが売られている格好です。ということでドルを売る材料を探したのですが、見当たりません。誰かの仕掛けでしょうが、現在はドル/円は107.80近辺で落着いており、またユーロ/ドルで1.4700を回復と、小さな小波です。といことは、これは損切りではありません。損切りはもっと速いスピードで下落又は上昇します。ということはポジション(ドルが下がるという方向に)を作ったということです。ドル/円では、輸出企業の財務担当者が上司の顔を思い浮かべて、「しまった!」と思っているかもしれません。このような参加者は108.00まで戻らないかと祈っていると思います。といことで、108.00でのドル売りが出て、重石となりそうですね。しかし、大きな節目の106.00までは遥かかなたです。ということでドル/円は106.00108.50のレンジの動きです。108.00近辺での本邦輸出企業からのドル売りがあることだけは頭に入れておいてください。

 

 

ユーロとポンドについては、インフレ懸念が最重要課題のECB(欧州中央銀行)BOE(イングランド銀行)の姿勢からして、それぞれの来月6日の政策決定委員会では利下げはなく、現状維持の政策金利(ECB:4.0%、BOE:5.25%)とすると私は考えます。シカゴ筋はユーロは気迷いの自由自在に動けるポジションの軽さですが、どちらかと言えば、まだユーロ・ロング(買い持ち)方向を読んでいるのかなというところです。ポンドは既にショート(売り持ち)に転換しているのですが、ポジション自体は軽いと言えます。こちらも自由自在です。コスト的にも現在くらいのコストです。どちらでも振れます。私は昨日若干の軌道修正をしましたので、ユーロもポンドも買いバイアスだと睨んでいます。ということは全通貨に対してドル売りと偶然なってしまいます。

 

 

昨日モノライン(米金融保証会社)の大手アムバックの会社分割の噂が出ていました。地方債を中心とした優良資産と、サブプライム関連の劣後資産を分けるとのアイディアです。しかし、株主を中心として、納得の出来る説明がないと実現性はどうでしょうか。懐疑的に進捗状況を見守りましょう。噂が本当であれば、今日のウォール街は上昇に、ドル買いとなるはずですが。こちらは夜のお楽しみです。

 

 

今日も主役オージー(オーストラリアドル)についてですが、オーストラリア準備銀行が公開した直近の議事録を読むと(本日の特別レポート参照)、インフレ懸念が非常に強く、来月4日での利上げ、そして4月以降(41日にあり)の利上げの可能性が高まってきています。そんな流れで、オージー買いが膨らんでいるようです。0.9200をつけているようで、0.9100は固いサポート(支持線)となっています。方向は0.9600方向のようです。オージー/円はドル/円でのドル売りで、一瞬オージー売りのように見えますので要注意です。オージー/ドルでの相場展開を見ておいてください。

 

 

今晩の経済指標としては、米国時間帯に2月のNAHB住宅市場指数(The National Association of Home Builders/Wells Fargo Index of home builder)が発表されます。12月の市場最低水準の18から1ポイント上の19が市場予想です。何でも材料にしてしまう金融市場ですから、小さな指標の発表ですが、注意しましょう。ということはドル売りに反応か? 昨今の悪い数字に反応しなくなくなった市場環境のリトマス紙となります。

 

 

それでは Have a nice evening!

上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

アジア時間帯の主役はオージーのようですね。素直にトレンドで動いています。オーストラリアの主要データをまとめてみました。オーストラリア統計局のデータによりますと、2007年第三四半期のGDP(国内総生産)前期比+0.9%、前年比+4.0%(季節調整済それぞれ1.0%、4.3%)、失業率14.1%、CPI(消費者物価指数)3.0%(12月)となっています。政策金利(キャッシュレート)は25日に0.25%引き上げられ現在7.0%です。投資環境を調べてみました。他の先進国と比べると、2年債の利回り6.94%、10年債で6.38%と単体で投資するには非常に良い投資環境を維持しています。しかし、債券ディーラー的に読むと、逆イールドカーブ(Inverted Yield Curve)ですから、独自に資金調達して長期で運用するには良い環境とは言えません。211日に発表された政策ステートメントを読んでみました。最後の部分がポイントでした。「Absent a further shift in economic risk to the downside, monetary policy is likely to need to be tighter in period ahead.

と出ています。重要部分を強調しました。景気の下振れリスクはなく、今後も金融引き締めの必要性がありそうだ、と締めくくられています。景気が良くて、更に利上げをすることでインフレ抑制をしないということです。今後の予定を調べてみました。明日19日に2008年の経済政治オーバービュー(Economic and Political Overview 2008)なる会議が行われ、オーストラリア準備銀行の経済担当副総裁マルコム・エディー(Dr. Malcom Edey)博士の講演会が行われます。2008年通年の経済・政治の見通しが明らかになりますから、その内容が注目されます。そして、34日に定例の金融政策決定委員会が行われます。ここで現状の7.0%の金利引き上げがあるかどうかが、投機家、投資家、ファンド筋の間で議論が盛り上がります。あと2週間あります。それでは、ポジションはどうでしょうか?シカゴCMEのポジションは、212現在ネットロング35,868枚と前週と比べて4,971枚増えています。それではどのあたりからロングが増えているかについて調べてみました。122日の時点でネットロング5,607枚です。そしてその日のオージー/ドルが0.8700近辺です。その後急にロングが増えて現在に至っています。ということは0.87000.8900近辺がシカゴ筋のロングのコストと想像できます。今現在で0.9130近辺ですから十分に利食いできる圏内となっています。それではチャート的にはどうでしょうか。ガンチャートですと、0.9100は重要な節目です。下の0.8600と上の0.9600の中間点です。0.9100がしっかりとしたサポート(支持線)となると0.9600方向が明確です。ストカスティックではファースト・スローとも60%前後とまだオージーの買い余力はもう少しありそうです。結論として、シカゴ筋は利食いを入れても良い水準ですが、利食いを入れつつ、下がったところでは買いを入れそうです。Buy on dips(下がったら買い)のスタンスが有効のようです。オージー/円はドル/円の要素が絡みますので複雑になるのですが、ガンチャートで言うと96.00101.00の中間に位置します。ドル/円でのドル買い戻しが強ければ101.00方向の確率が高いと思います。こちらもBuy on dips のスタンスが有効のようです。

 

 

先週土曜日の日本経済新聞に主要日本企業の13月期の為替想定レートが出ていました。トヨタは1円の変動でドル/円で350億円、ユーロ/円で60億円の損益の変動があるそうです。この記事には、意地悪にも輸入会社例えば石油会社などの想定レートは出されていません。ガソリン税の問題とも絡まり、余り出したくないのでしょう。相当の利益が出てくると思います。余談はさておき、フォワードポイントを調べてみました。(所謂スワップポイントです。)ドル/円 1M(month) 0.24, 2M 0.43, 3M 0.60, 6M 1.08 です。ユーロ/円では 1M 0.54, 2M 0.95, 3M 1.36, 6M 2.60となっています。マイナスですから、ベース通貨の金利が高いので全てディスカウント(先に行くほどレートが低くなる。)となります。現在ドル/円の直物は108.00近辺ですから、仮に108.00で直物を市場で押さえられれば、今年の8月の先物レートでも106.92(108.001.08)となります。3月末のレートでも107.70(108.000.30)近辺で入れられます。これは十分に財務担当者としては108.00超えではドル売りをしたいところです。ドル/円が大幅下落したら、サラリーマン財務担当者としては、上司からの叱責が飛んできます。ユーロ/円ではどうでしょうか?トヨタで155円ですから、1ヶ月先の321日であれ直物が仮に158.30で押さえられれば157.76158.300.54)で押さえられます。十分に社内レートにお釣りのくる先物予約となります。(某外為ブローカーさんご協力ありがとうございました。)輸出企業財務担当者としては、相場予想に関係なくドル又はユーロの先物予約を入れたいところです。

 

 

今日はこのまま終わり、欧州時間帯に入りますが、材料なしです。そして米国は休場となります。ドル/円では108.50106.00のレンジで若干ドルの買戻しが欧州時間帯に入るのかなというところですが、大きくは動かないと思います。ユーロ/ドルも同じく動きづらい展開で、1.45001.4800のレンジ内の動きです。

 

 

久しぶりにのんびりと過ごせそう晩となりそうです。それでは Have a nice evening!

上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

金曜日の午後になるとどっと疲れが出る感じで当レポートを書いています。体力の衰えを感じたくはないのですが。

 

 

日本銀行で金融政策決定会合が行われ、政策金利を0.50%に予想通り据え置きました。どちらにも動けない低金利の水準です。昨日のGDP(第4四半期国内総生産)の発表で思わず予想外に良い数字だと感じた委員の方はいるのでしょうが、利上げもできない、利下げもできないという状況です。1.5%くらいのレベルであれば、どちらに動くこともでき金融市場に睨みを利かすことができるのですが。福井総裁の熟慮たる思いがあると思います。為替市場は無反応でしたが、兜町は朝方下げていましたが、ほぼフラットまで回復しています。昨日のGDPと福井総裁に敬意を表して。

 

 

昨日米国の貿易収支の統計が発表されましたが、分析してゆくとおもしろいですね。2007年暦年ベースで、ドル安の恩恵で輸出が増え、6年ぶりに赤字が縮小しました。貿易相手国ベースの赤字を見ると中国は10.2%の勢いで増えており、全体の36%を占め、日本は6.5%減で、全体の11.6%に過ぎません。今は昔の感があります。対日での円高是正はもう昔の話のようで、米国はG7で謳われているように、対人民元での為替調整を強く望んでいるようで、日本にはもう貿易問題では目が向かないようです。個別にはGMが大幅赤字となり、全米自動車連盟からトヨタを中心に日本車バッシングが出る程度です。ただ工場も多く米国内に建設され、多くの雇用を生んでいますから、直接の批判は受けないようですが。昨今のユーロ高で多くの欧州人がNYあたりに観光に来ていると聞きます。ドル安の恩恵ではないのでしょうか。日本人もハワイあたりで豪遊したいところですが、如何せん体力が落ちています。小さな所から次第に大きな流れが出てくるようです。ユーロ圏としてもユーロ高を放置しておくと、インフレは押さえられるものの、輸出での対米競争力がなくなります。日本でも、ユーロ高でブランド物の売り上げが落ちるかなと思うのですが、流石日本女性の購買力にはただただ感服です。

 

 

モーニングレポートで書きそぶれましたが、ムーディーズが大手モノライン(米金融保証会社)MBIAとアムバックの格付けの見直しを数週間後に完了するとの記事を目にしました。この進捗状態で金融市場が大きく動く可能性があります。数週間後というと、3月第一週と仮定すると、37日の2月の米雇用統計、そして318日のFOMC(米連邦公開準備理事会)での政策金利決定とだぶらせて考えないといけません。バーナンキFRB議長を追い込めなければ良いのですが。ただ0.50%の利下げはシカゴ先物市場では68%の確率で織り込み済みですが。ドル売りのセリングクライマックスにならなければ良いのですが。現状のポジション具合ですと、この時点では、可能性は少ないと思います。少なくともドル/円に関しては。反対に、全て膿みの出し尽くしでドルの底を打つことさえ考えられるかもしれません。状況を見守りましょう。

 

 

昨日の日本の第4四半期GDPが発表されましたが、こちらは住宅投資の落ち込みを輸出と設備投資でカバーしている様相です。ただし、輸出は対米ではなく、新興国特に中東諸国に依存しているようです。石油の力とは恐ろしいものですね。中東諸国にはドルベースでの輸出のようですから、円高の目減りは避けられそうにもありません。いずれにしても年率3.7%とは実感が涌きません。それは、庶民生活はかけ離れた、輸出と設備投資の恩恵だからです。

 

 

これからの海外市場ですが、米国時間帯に出される経済指標に注目です。1月鉱工業生産(予想+0.1%)、1月の設備稼働率(予想81.4)、そして2月のミシガン大学消費者信頼感指数(76.3)が発表されます。ドル/円での上値108.50、ユーロ/ドルでの1.45001.4800、ポンド/ドルでの1.9700での攻防を注視しましょう。来週月曜日は米国は大統領の日(President Day)と休場となりますから、3連休です。ドル/円での若干買い戻しの利食いが多いかもしれません。

 

 

それでは 皆さん良い週末を!  TGIF!

上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

今日の為替市場は日本のGDPには反応せず(兜町は大反発ですが)、オージーデイとなったようです。1月のオーストラリアの失業率が4.1%と市場予想の4.3%より良い数字が出ました。少ない人口ながら前月比で26,800人の雇用を生みました。(現在人口約1,990万人です。)好景気を持続しているようです。対ドルでの週間でのチャートを見ると大きな振幅はあるものの、右肩上がりのきれいなチャートです。シカゴ筋がどんどんポジションを積み増ししている理由が分かります。対円でみると、どうしてもドル/円でのドル下落につられてしまって、撤退せざるをえない局面にぶつかってしまうのですが。

 

 

ドル/円は、108円台を見て、輸出のドル売り予約と3月末決算年度末を睨んだ所謂リパトリ(repatriation)と呼ばれる外債などの外貨での受け取り利息などの本国つまり日本への送金玉(円転玉)も出ていたようです。輸出玉は2ヶ月3ヶ月先の予約を入れるのですが、為替のディスカントが2ヶ月で-0.46, 3ヶ月で-0.65です。ということは108.50が直物で押さえられれば、2ヶ月先つまり4108.04で先物予約ができます。ドル先安(対円)が多くのエコノミストが予測する中、サラリーマン輸出財務担当者としては、どうしてもドル売りを入れたいところです。108.50近辺でのドル売りはかなり出てきそうです。私は108.50を非常に重要視しています。108.50がレジスト(抵抗線)されれば、ドルベア(弱気)は続くと思います。今後の注意点は、12月の米貿易収支(予想615億ドルの赤字)と、バーナンキFRB(米連邦準備理事会)議長とポールソン財務長官の議会証言です。ポールソン財務長官は昨日の米金融専門局CNBCで、第二の景気刺激策は計画していない。そして米経済は引き続き成長するが、成長率は鈍化しており、下振れリスクがあるとコメントされています。ただ、金融政策はFRBの管轄下ですから、この分野はバーナンキ議長の今日の議会証言を注視したいと思います。過激な発言(利下げ示唆)が出れば、もう一段のドル/円での下落 ただ106.00を破るかが鍵です。これは108.50以上でのシカゴ筋の利食いがあるかも同様に注目です。つまり、シカゴ筋は108.50106.00のレンジでは大きくポジションを動かさないということが明白なようです。どちらかを破ると相場の流れは速いと思います。シカゴ筋が更に攻めてくるか(106.00割れ)、それとも守りの利食いに入るか(108.50上)を監視しましょう。それによってドル/円の今後も占えそうです。

 

 

ユーロについては、これから発表される2007年の第4四半期ユーロ圏GDPを注視しましょう。同時に最大の経済圏であるドイツのGDPも発表されます。予想はユーロ圏、ドイツとも+0.3%(前期比)です。その後の米バーナンキ議長の議会証言内容からも影響されますが、ユーロ/ドルで、1.4500を破るのか、それとも1.4800方向か見極める材料です。トリシュ総裁がわざわざ東京で記者会見をご丁寧にされているところを読むと、ECB(欧州中央銀行)も目標インフレ率の2.0%を見ているだけに、単純にユーロ売りとは行かないようです。時間稼ぎをしたいというのがユーロ圏高官の本音だと思います。

 

 

BOE(イングランド銀行)のインフレ報告書の内容をHPに入って読んでみました。要約すると、ポンドは過去3ヶ月に6%の下落をしており、輸入物価を押し上げています。経済成長が鈍化の兆しを見せている中で、インフレが中期的な目標値である2.0%以下に戻す必要があるということです。1月現在のインフレ指標となるCPI(消費者物価指数)は2.2%ですが、エネルギー価格と輸入物価上昇により更に上昇する懸念があるとのことです。そのレベルについて、英語原文では、「to around the level at which I would be required to write an open letter to the Chancellor.」となっています。I とはキング総裁であり、Chancellorとはブラウン首相のことです。これは面白い表現ですね。キング総裁がブラウン首相に公開書簡を書く必要のある水準にとのことですから、かなり切迫したインフレ率の上昇を読んでいるようです。最後に金融政策の最重要課題は中期的なインフレ抑制に焦点を当てるとしています。昨日公表のインフレ報告書を読むかぎりにおいては、現状BOEの利下げは当面ないようで、次のCPI発表日は318日ですから、当然36日の金融政策委員会での利下げはなく、インフレを如何に押さえるかの議論に終始しそうです。その後の金融政策委員会のスケジュールは410日、58日、65日と続きます。4月も利下げがパスされ5月以降にまで期待できない可能性があると思います。非常に強いトーンでのインフレファイターぶりのキング総裁のコメントでした。ということで、私もポンド/ドルでの相場観をマイルドな利下げがまだ先になるとの認識に修正します。ということは、ポンド/ドルでいうと、再び1.9700を上回ってくる可能性は十分あるなと踏みます。シカゴ筋のポジション具合を注視しましょう。

 

 

それでは Have a nice evening!

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プロフィール
HN:
水谷 文雄
年齢:
72
性別:
男性
誕生日:
1953/03/09
職業:
スペイン研究家
趣味:
旅行、陶芸、料理
自己紹介:
スイス銀行(現UBS)などで、為替、金利ディーラーとして20年以上のキャリアを歩む。
国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。
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