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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

お疲れ様です。

 

兜町が500円以上の上昇と久しぶりに活況です。また金は885ドル(1オンス)の取引と依然売り基調です。為替市場ではドルの買い戻しが進んでいるようです。特にドル/円で。本邦輸出企業は102円前半では、出来上がり(先物期日)で101円台後半で3ヶ月先では確保されますから、ドル売りが出てくるようです。しかしドルの買戻しも強そうです。101.00はサポート(支持線)となったようです。

 

 

今日はテクニカル分析をしてみました。

ドル/円:移動平均線でドル買いのサインが出そうです。9日線100.20 21日線100.64とゴールデンクロスとなりそうです。ストカスティックでは60%でファースト・スローと並走していますから、どちらのサインとも読めません。これだけから判断するともう少しドルは買われる気がします。ガンチャートでは101.00106.00ですから、中間の103.50近辺まではドルが買われる可能性があると読みます。

ユーロ/ドル:移動平均線からは読めません。平行して上昇を続けています。ストカスティックでは80%で交錯と売りサインと言えます。ガンチャートの1.54001.5700のレンジの動きと読みます。

ポンド/ドル:移動平均線ではポンド売りのサインです。91.9910 212.0000とデッドクロスしています。ストカスティックがファースト・スロー交錯後下向き方向継続です。まだポンド売り余地がありそうに見えます。ガンチャートでは1.9700が重要な節目です。このあたりまで下落してくるかが焦点です。

オージー(豪ドル)/ドル:ストカスティックが50%で下向きのようです。ガンチャートの0.9100が回復しないようですと、もう少しオージー売りが続くかといったところです。

 

 

米国のファンダメンタルズが回復しているわけではありません。ドル/円では101.00を分岐点として、ドルの下向き方向では「円キャリートレード」の巻き戻し(損切り)が出て、101.00より上に振れるとヘッジファンドの資金繰りに窮したドルの買戻し(一部損切り)という理由付けになってしまいます。とにかく損切り相場のスピードは速い。シカゴのポジションを見るとまだまだドルショートが溜まっているので、上に振れるほどシカゴのドル買い戻しが激しくなります。その意味で103.50が目途かと思います。今年初めからの動きを見れば大したドルの戻しとも言えませんね。もともと101.00で若干達成感を感じていた私としては。また、まだまだ今年のドル最安値を確定したとは言い切れないと思います。信用不安と米ファンダメンタルズの悪化は変わりません。そして日本の景気後退確認も。

 

 

ユーロとポンドはまだまだ高水準と言えば高水準です。ただユーロとポンドでは状況が違いますから要注意です。ユーロは金利現状維持。ポンドは為替での下落リスクの明示と利下げの観測ありです。

 

 

今晩の注意点ですが、私は昨日と思っていたバーナンキFRB(米連邦準備理事会)議長の議会証言が今日行われます。現在の金融市場をどのように説明されるのかで、ひょっとしてまたドル売りの材料を提供してしまうことになるかもしれません。学者肌の議長ですから思わず本音が出るかも。市場は注視しています。そして何と言っても金曜日の米雇用統計です。それまでは慎重を期したほうが良さそうです。

 

 

昨日のUBS1~3月期の損失計上の話ですが、新聞報道だけの数字で計算してみました。サブプライム関連証券で150億ドル、少し上の格付けの「オルトA」関連証券で160億ドルの合計310億ドルの証券保有です。そして損失計上が190億ドルですから、私の計算で正しいかどうか不明ですが単純に計算すると60%の資産の目減りです。ということはUBSに限らず、他の米系、英系、仏系、独系投資銀行、金融機関は、現在も保有していたら資産の60%が目減りしており損失計上することになると思われるのですが。そんなに評価レートが各金融機関で異なるとは思えません。まだ隠れ損失計上金融機関が多く存在すると思うもですが。簡単に増資、増資とばかり言っておられないと思います。決算発表は要注意です。政府系ファンドばかりに頼っておれなくなり、やはり公的資金投入との方向ではないのでしょうか。

 

 

ひとつ英語の格言を!

When in doubt, get out. (疑問に思ったら、ポジションから脱出すること、つまりポジションを解消することです。) 良い格言ですら是非憶えておきましょう。

 

 

余談:UBS マルセル・オスペル(Marcel Ospel)会長:オスペル氏のゆがんだ顔が日本経済新聞に出ていました。本来は牧歌的な典型的なスイス人の顔をされた方です。今回のサブプライム関連での損失計上の責任をとられ辞任されました。残念です。私が在籍していた当時からの注目されていた若い有能な経営者でした。もともとオスペル氏はスイス銀行コーポレーション(Swiss Bank Corporation)に入行され、若い時にNYのメリルリンチにトレーニーで派遣されました。そこで米国流のクオンツがこれからの投資業務には不可欠と認識されました。いわゆる投資銀行業務への転換です。スイス銀行の保守的な銀行風土に米国人の血が輸血されました。その典型例がオコーナーというシカゴに本拠を置いたオプションハウスの買収です。そして多くの米系投資銀行の買収をと。これを機に若いアメリカ人クオンツが大量にスイス銀行中枢部に入り込み、次第に実権を握り始めました。買収を機にボードミーティングが英語となりました。そして最終段階としてスイスユニオン銀行(Union Bank of Switzerland)との合併を進めます。合併後の名前はUBSですが、正式名称はUnited Bank of Switzerlandであって前のUBSとはちょっと異なります。またUBSという名前ですが、ほとんどの重要な部門の実権はオスペル氏を筆頭に旧スイス銀行コーポレーション在籍者が握っています。東京での何かのパーティーでお顔を拝見したときは典型的なスイス人の若い経営者としてはつらつとされていましたが、今日の新聞の写真を見ると相当苦労されたのではと察しました。ということで私は旧スイス銀行コーポレーションの出身です。家族的な雰囲気があった良い銀行でした。今でもスイス銀行卒業生との交流が続き、私の財産となっています。

 

 

それでは Have a nice afternoon!

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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

お疲れ様です。

 

 

新年度入りということで為替市場では外貨買いの注文が多く出ていたようでした。しかしドル/円では100円以上には本邦輸出業者のドルの先物予約の売り注文、また新たなドル売りを予測する投資家の注文が並んでいるようで頭の思い展開となったようです。

 

 

日銀短観が発表となりました。指標となる大企業・製造業業況判断(DI)は+11と市場が市場予想の+13よりも悪い数字となりました。詳細をざっと見ると中小企業が製造業-6、非製造業-15、全産業では-4と総じて日本経済の景気後退を強くにじませる数字でした。株式市場は、為替市場とも新年度入りということで、新たな投資注文が入っているようで、株式市場は堅調、為替市場ではドル/円が一時100円近辺まで達しました。

 

 

オーストラリア準備銀行が金融政策決定委員会を行い政策金利現行の7.25%据え置きを決定しました。同時に発表された声明文を読むとこれまでとは明らかに違った内容の文面でした。「世界金融不安がオーストラリア金融界にも及んでおり、金融機関の資金調達コストの上昇、そしてリスクの高い借り手に対する貸し渋りの兆候が見えだした。ただし、短期的にはインフレ率は高止まりのとなる。しかし引き締め策の効果により次第に需要の伸びはなだらかなものとなる。委員会は、国内外の情報を総合すると現在の政策を当面維持するのは適切であると判断する。引き続き経済活動の動向とインフレの状況の監視を継続する。」と言った内容です。以前ほどインフレ圧力の懸念が薄れ、逆に世界的な信用収縮の連鎖から、需要の伸びのゆるやかさを意識させる内容です。一見これ以上の利上げはないとの印象です。ただ利下げまでは至らない。為替相場は、海外ファンド筋を中心にオージー(豪ドル)/ドルでのロングポジション(買い持ち)が積みあがっており、当面利益確定の動きとなりそうです。重要な節目0.9100がサポート(支持線)になるかレジスタンス(抵抗線)になるかの動きです。ただし、依然他の先進国と比べ健全な経済運営をしており高い金利が期待されるオージーへの投資は続くと読みます。一旦利食いのオージー売り後は、再び買いの人気を集めるものと予想します。

 

 

 

今晩の注目点では欧州時間帯には3PMI製造業指数(市場予想52.0)が出ます。強い数字がでれば、ユーロ高を促します。米国時間帯には3ISM製造業景気指数(市場予想48.0 )弱い数字が出れば、米国ファンダメンタルズの悪化、そして米国第1四半期のマイナス成長を連想させます。ドル売りの材料とされるのではと思います。良い数字が出ても昨今の市場環境は無視される傾向にあります。そしてバーナンキFRB(米連邦準備理事会)議長米上下両院合同の経済委員会での議会証言があります。現状の信用不安、米ファンダメンタルズの悪化数字、ポールソン財務長官からのFRBの金融機関への監督関与の話などがテーマです。ドル売りの材料を提供する可能性ありますので注意しましょう。

 

 

為替はどうなるのでしょうか?

 

ドル/円:101.0096.00のレンジ内の動き。新年度入り後の外貨投資玉を消化後、100円台も本邦輸出業者によるドル先物予約の玉で頭が思い展開となりそうだ。100円台での新規の海外投資家のドル売りも出そうだ。96.00方向と読みます。

 

ユーロ/ドル:ECB(欧州中央銀行)の現状の金利維持政策に変化なしと読みます。米国の更なる政策金利の低下観測で、金利差拡大が見込まれます。1.5700がサポート(支持線)となり、1.6000方向と読みます。金が現在909ドル台での取引とファンド筋の手仕舞いのユーロ売りの利食いが出てくることが気になります。現在1.5700を割った展開ですが、2月のドイツ小売売上高が発表され-1.6%(前月比)と予想の+0.5%とは反対の数字が出たためにポジション調整をしているように思いえます。流れが変わったとは読んでいません。

 

ユーロ/円:金利差から見ればユーロ買いだが、ドル/円での突然のドル安で梯子を外される可能性が高い。中立の立場をとります。

 

ポンド/ドル:BOE(英国中央銀行)はポンド下落リスクを意識し始めています。また利下げの観測も出てきています。重要な節目1.9700を当面の下落レベルと意識されるのでは。

ポンド/ドル:ポンド金利低下を読めばポンドショート(売り持ち)が有効であると読みます。

 

豪ドル/ドル:重要な節目0.9100を割れてきています。これは上記コメントどおりです。ファンド筋の利食い後は、再び買い先行を予想します。でもちょっと私としては予想が外れています。

 

 

お知らせ:今日よりFX-BLOGさんのオフィシャルブログとしてデビューしました。ご覧ください。面白ろく、楽しく、しかも正確に世相を綴ってゆこうと思っています。また裏話、海外情報も入れたいと思います。URLhttp://fx-blog.jp/mizutani/ です。ビートたけし先生を目標に頑張りたいと思います。

 

 

それでは Have a nice evening!

 

 

上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

お疲れ様です。

 

 

三月末という四半期ごとの特殊な期越えの日、特に日本は決算期末と特別な一日でした。誠にスリリングな一日ですが、海外もいろいろと噂が出てくる可能性がありますので、特に短期金融市場(金融機関の資金調整の場)は注意しましょう。まだまだスリリングな一日はNY市場まで続きます。東京市場では日本銀行が3兆円の資金供給をしました。即日オペレーションということで市場の流動性不安を打ち消したかったようです。日銀当座預金口座にはこのところ8兆円前後の資金を残す操作を日本銀行は実施しているのですが、今日は特殊な日ということで万全を期したようです。

注:即日オペレーション:短期国債を担保に日本銀行が資金を資金を市場に供給する操作。当日資金を供給し、1ヵ月後に資金が戻されるような資金の動きとなります。困った金融機関は国債担保に日銀から即日資金を調達できることとなります。

 

 

日本の2月の鉱工業生産指数が発表され-1.2%(前月比)と2ヶ月連続のマイナスとなりました。景気低迷を思わせる。明日の短観が悪いのではと想像させてしまいます。

 

 

兜町は金曜日にはお化粧で買われたと言われていましたが、今日はお化粧がはがれたのか大幅下落となっています。むりやり一日だけ吊り上げておいても、梯子が外れれば下がると最もな展開です。金相場は現在934ドル台の取引と欧米の参加者不在で読めない状況です。

 

 

為替が大きく上下しました。ドル/円は朝方の99.00近辺から100.10近辺へと上昇しました。実質新年度入りしていて、多くの外貨資産への投資信託が設定されており、実需の外貨買いとなり、特にドル/円で顕著に現れたようです。特に仲値といって午前10時過ぎの主要金融機関の値決めに向かって上昇し、その後も上昇しました。意図的な金融機関の操作のようにも思えますね。100円台では、ドルベア(弱気)を見越した市場参加者がドル売りをしたようでした。また例のサラリーマン輸出財務担当者も大挙してドルの先物予約に出たように思います。現在は99円台ミドルと落着いたところに落着きました。これから欧米の参加者の動向に焦点が当てられます。

 

 

これからの予定を見てみましょう。欧州時間帯では3月のユーロ圏CPI(消費者物価指数)が発表されます。予想は3.3%です。ECB(欧州中央銀行)は目標インフレ率を2%前後と設定していますから、3%以上では、一部市場関係者が期待している利下げはないといえます。米欧の金利差は拡大方向から、ユーロ高支援材料と言えます。それと3月のユーロ圏消費者信頼感指数も発表されます。予想は前月同様-12あたりです。米国市場では3月のシカゴ購買部協会の景況指数が発表されます。予想は46と中立の50を下回った数字です。意外とこの数字で金融市場が揺れることがありますから注意しましょう。またポールソン財務長官の講演会があります。最近FRB(連邦準備理事会)は非常時の措置として投資銀行の監督や規制に関わるべきだと述べられており注目されています。三月末でもあり、金融市場を刺激する文言は避けられると思われます。注目しないといけないが、相手も一枚上のようです。為替についての言及があれば、いつもながら「強いドルは米国の利益にかなう。」との決まり文句が出そうです。

 

 

大きな相場の変化はないのですが、オージー(豪ドル)/ドルが0.9200を割り0.91ミドルとちょっと気になりましたが、本邦からの新年度入りのオージー買いにも支えられたようです。まだオージーブル(強気)トレンドの方向に変わりなしと思います。ドル/円はやはり上の100円台が重しとなっているようです。米信用不安とファンダメンタルズの悪さを考えればドルベア(弱気)の96.00方向を読みます。ユーロ/ドルもセオリー通りの1.6000方向で、1.5700が強いサポート(支持線)となっています。ポンド/ドルは読めないと言っていましたが、例のポンド下落の流れ(議事録→キング総裁発言→ビーン委員発言)からポンド売りの流れとなっています。シカゴ筋を見るとまだポンドロング(買い持ち)があるようですから、損切りの流れのようです。1.9700を割るかどうかが焦点となります。ユーロ/ドルとポンド/ドルとは同じ欧州通貨ペアですが、金融市場の見方が全く反対方向ですから注意してください。

 

 

明日の朝午前850分に短観(日本銀行企業期経済測調査)の発表があり、注目されます。最も注目される大企業・製造業の業況判断指数(DI)は前回のプラス19から大幅悪化のプラス13が市場予想です。兜町開始直前に発表されますから注意しましょう。本来であれば円売り/ドル買いに反応すべきですが、最近では「兜町売り→円高→兜町売り→円高」となる傾向です。注意しましょう。

 

解説:短観 業況判断DI (Diffusion Index):日本銀行が年4回大企業、中小企業、そして製造業、非製造業と個別に景気判断の調査をします。調査項目は、1.良い、2.さほど良くない 3.悪いとなっています。1から3の構成比を差し引いて指数化したものです。中立がプラスマイナスゼロです。プラスの数字ですと好景気(景気拡大期)、マイナスですと不景気(景気後退期)との判断となります。日本の景気動向を確認する上で重要な指標となります。

 

 

それでは Have a nice afternoon!

上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

お疲れ様です。
 

 

午前中なぜかドル/円が買われる。なぜだろうなと思っていたら、北朝鮮が黄海で3発の短距離艦対艦ミサイルを発射したとのニュースを目にしました。昔よく言われた有事のドル買いとか、地政学的リスクのドル買いであったようです。ときどきこのような物騒なニュースで動きます。このような場合はセオリー的にはドル買い、スイスフラン買い、金買いと動きます。その後輸出のドル売りでも出ているのか直ぐに下落基調ですね。

 

 

兜町が200円以上の上昇です。上海株式市場が上昇したということと、機関投資家の化粧買いとの話のようです。本邦企業の多くが3月末に決算期を迎えます。むりやり株価を一時的に吊り上げておいてバランスシートのアセットサイド(資産)を良く見せる手です。4月になると今度はお化粧落としが始まるのでしょうか。

 

 

昨日からのニュースでちょっと補足しておきたいと思います。何気なくウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)を読んでいましたら、BOE(イングランド銀行)が利下げに踏み切るらしいとの見出しが躍っていました。内容を読むと観測記事に過ぎませんが、WSJという有力紙が書いているから信憑性が高いと市場関係者は読みます。私は前回の政策決定委員会の議事録の内容で、かなりeasing とか deteriorate といった文字が躍っていましたから、可能性はあるな、インフレ対策と同時に同じアングロサクソンの国、経済が似通っていますから景気の流れも似ており、これはと思いました。議事録→キング総裁→ビーン委員と流れは利下げの可能性とポンド高の是正が出てくると読みます。

 

 

そしてこれも面白い記事です。韓国年金基金(運用資産規模約22兆円)が米国債購入を打ち止めとしたと発表しました。代わりに利回りのより高い欧州政府発行の国債に振り向けるとのことです。確かに米国の2年債の利回りは昨日約1.70%ですから、ドイツの2年債が現在3.42%と比べると魅力がなさそうです。去年の6月近辺の米国の2年債は約5%ありました。FOMC(米連邦公開準備委員会)のデータを調べてみましたら、1976年以降で一番高い利回りは19819月の16.46%で、一番低い利回りは20036月の1.23%でした。(monthly data base)ドル資産の他通貨への資産への移動が着実にいろいろな所で始まっています。ドル安要因です。本邦財務省はどうしますか?

 

 

エリック・ローゼングレン(Eric Rosengren)ボストン連銀総裁が韓国のソウルで講演されました。その中で、銀行のバランスシートの圧迫は実体経済に金融ショックを伝えかねないと述べられました。米経済が減速傾向を強める中、金融機関の信用不安が深刻化する可能性があるということです。ドル売りの2大要因の一つの解決の目途はたっていないということです。これもドル安要因です。

 

 

今晩の予定を見てみましょう。要注意の経済指標が出ます。まずは、英国の第4四半期のGDP(国内総生産)の確定値です。これは改定値が+0.6%(前期比)ですから、あまりぶれないと思いますから、余程の数字が出ない限りポンド相場には影響なしと読みます。次にスイスの3月のKOF先行指数です。元スイス系の者としてはちょっと気になります。予想は+Ⅰ.60%(前月比)です。そして米国市場では何といっても3月のミシガン大学消費者信頼感指数です。予想は70.0です。(速報値は70.5) 3月の景気動向のヒントが出ますので、為替相場に敏感に反応します。このところは、悪い数字に対してドル売りに反応し、良い数字に対して市場は無視する傾向にあります。あと2月の個人所得(予想+0.3%)、個人支出(予想+0.1%)です。これも上記同様の傾向があります。ドルベアのリスクに振れる可能性が高いと言えます。

 

 

それでは為替市場について話しましょう。金は現在944ドル(1オンス)での取引と動いていません。ストカスティック分析が参考になります。ドル/円は60%くらいでファースト・スローとも上昇気味ということでドルの戻しがあってもよい雰囲気です。上の100.00辺りをつける可能性があると思いますが、実需のドル売りで壁となると思います。101.0096.00のレンジ内で大きな流れはドルベア(弱気)の96.00方向と読みます。ユーロ/ドルはファースト・スローが交錯して上昇とこれはユーロブル(強気)のサインです。1.5700がサポート(支持線)となり、1.6000方向と読みます。ポンド/ドルもファースト・スローとも上昇とポンドブル(強気)のサインですが、BOE分析の結果、ポンド下落リスクを考えるとこの通貨は現在アンタッチャブルです。そして一番解りやすいオージー(豪ドル)/ドルはファースト・スローとも交錯後の上昇波動と完璧なオージーブル(強気)です。0.9600方向を読みます。いつものことながら、クロス円はドル/円での下落スピードの速さから梯子外しにあいそうで、円ロングの外貨ショートの方がよいと考えています。

 

 

解説:KOFスイス先行指数:Konjunkturforschungsstelleの略です。スイス経済の6ヶ月から9ヶ月でのスパンの景況感を示します。

 

 

それでは今週も疲れた週間になりましたが、ゆっくりと休みましょう。TGIFThanks God It’s Friday!)の略です。週末にディーラーの間で交わす言葉です。

上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

お疲れ様でした。

 

実需主導の東京・アジア市場のようでした。狭い値幅で夜に備えてエネルギーを蓄えているかのような市場です。私は朝のモーニングレポートにかなりエネルギーを注ぎましたからちょっと頭が疲れ気味です。

 

 

これからの重要な指標は米第4四半期GDP(国内総生産)の確定値です。確定値ということで、個人的には前月の改定値+0.6%(前月比)、+2.7%(前年比)と大して変わらないのではと予測するのですが、この改定値から外れた数字がでると為替相場は動きます。特に、昨日同様悪い数字が出た場合にドル売りに反応し、良い数字が出たら市場は無視することとなります。私はこれからの1ヶ月の予定に思いを巡らせています。来週金曜日は3月の米雇用統計。シティグループを中心に金融界で大量の解雇者が出ているところを見ると悪い数字が出そうだ。少なくとも非農業部門の雇用者数はマイナス(前月比で減少)になるのでしょう。そして下旬に第1四半期GDP速報値が出ます。これは極めて重要です。マイナス成長の兆候があるかどうか判断できます。そして月末29/30日にFOMC(米連邦公開市場委員会)での政策金利の決定です。現行の2.25%から再度利下げが期待されています。現在では0.50%の利下げを市場関係者は予測しているようです。この日程に従って今後の為替相場を組み立ててゆかないといけません。

 

 

東京日中ドル/円が98円台ミドルまで下げ、ユーロ/ドルでのドル買いのユーロ売りで下げましたが、本邦投資家が海外資産売却に伴って円転(外貨を円に換えることです。反対を「円投」と言います。)したとの観測が出ました。日本の年度末に対応したのであるかは定かではありませんが、海外資産の圧縮が進んでいるのかとも思うのですが。もともと本邦投資家はバブル時代に海外資産を買い漁り、その後痛い目にあっていることを思うと、大した資産規模ではないと思います。単なる噂かも知れませんね。ひょっとしてユーロ/円で損切りの理由付けかもしれませんね。メディア報道を真に受けてはいけません。報道に対しては、勘ぐりを入れながら解釈をしましょう。

 

 

為替市場の見方は朝のレポートと同じです。トリシェECB(欧州中央銀行)総裁のインフレ抑制に対する強い懸念表明と、為替の過度の変動懸念です。ユーロ/ドルでの1.6000方向を読みます。ポンドについては、BOE(イングランド銀行)政策決定委員会の議事録内容(ドルと同様にポンドにも下落リスクがある。320日イーブニングレポート BOE議事録からのヒント参照)の確認をビーン委員のポンド下落リスク圧力がかかるとの発言で再確認され、キング総裁のポンド水準のunwind(戻し)の話からして、過度のポンド高には振られなくなってくると読みます。ただドル要因で動いてしまえば、一見ポンド高に見えてしまいますが,だまされないように気をつけましょう。従ってドルベア/ポンドベアとニュートラルと言えます。だましでやられる可能性がありますから、本当に難しい通貨です。オージー(豪ドル)/ドルは目をつぶって買って0.9600待ちの相場です。皆さんの中には0.9100テイクン(Taken)で買ってしまった方がいるのではと思うのですが、適度に利が乗っていますから、心地よいポジションではないのではと思います。グリーディーにならないで利食いも良いでしょう。もう少し保持するのも良いでしょう。ドル要因でなだらかなオージー上昇を予想します。クロス円は依然ドル/円での突然の梯子外しがありますから、円ロングの外貨ショートの方が良いと思いますが、出来れば対ドルでのポジションをお勧めします。見える通貨でのポジショニングをお勧めします。そしてドル/円はセル オン ラリー(Sell on rally)の96.00方向を読みます。レンジ的には101.0096.00と読みます。

 

 

それでは今日はこのあたりで。

 

Have a nice afternoon!

 

 

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プロフィール
HN:
水谷 文雄
年齢:
71
性別:
男性
誕生日:
1953/03/09
職業:
スペイン研究家
趣味:
旅行、陶芸、料理
自己紹介:
スイス銀行(現UBS)などで、為替、金利ディーラーとして20年以上のキャリアを歩む。
国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。
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