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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

お疲れ様です。

 

 

開店休業状態のアジア時間帯の為替市場のようですね。イベントは米国時間帯にありますから、まずはオーストラリア情勢について考えて見ました。昨年第4四半期のGDP(国内総生産)が発表され+0.6%(前期比)、+3.9%(前年比)と予想通りでまずは順調な経済成長を遂げているようです。そこで、注目なのが今後のオーストラリア中央銀行(RBA)の金融スタンスです。マルコム・エディ(Malcom EdeyRBA総裁補佐経済担当(Assistant Governor(Economic))の今日の講演内容のテキストを読んでみました。

 

 

見事に論点を突いていました。「経済成長は明らかに緩やかな伸びになる。しかしインフレ率は依然目標レンジの23%を上回る。インフレ率を23%の目標に戻すと、著しく国内支出が弱まる。ポジティブな点は国内需要が旺盛なことそして輸出は好調ですが、半面ネガティブな点として高金利と国内経済が引き締め気味となっていることと、世界的な景気後退の影響を受けることのようです。結果としてオーストラリア経済は今年及び来年は予想よりも下の水準となり、緩やかなものになるとしています。これによってインフレ圧力が緩和されるとしています。今後このあたりを見極めないといけないとしています。」印象としては、今後経済がスローダウン気味になると、必然的にインフレ圧力が緩和されるとエディ総裁補佐は論じているようです。ということは、無理に政策金利を引き上げなくても良いのではとの発想が出てきます。RBAとしては引き続きインフレ率と景気動向を見極める姿勢としています。ヘッジファンドがどのように解釈するかで相場の動きが出てきそうです。現在の水準から大幅に利上げはないとの印象を私は受けます。むしろ現状維持なのかなという気持ちも。18日公表の議事録で確認しましょう。一度利食いのオージー(オーストラリアドル)/ドルでの0.9100前後への下げはあるのではとの印象を持ちます。しかし引き続き他の先進国と比べれば遥かに高金利に変わりません。投資冥利はありそうです。少し慎重に行きましょう。

 

 

日経新聞の一面に公的年金がマイナス運用で10-12月期に損失15000億円と出ています。呆れてしまいますね。年金不足だと言われていて、その元本までが大きく目減りしています。プロのファンドマネジャーが公的運用機関にいなくて、相場の下げ展開で所謂ヘッジ取引をしていなかったからのようですね。買っぱなしの運用では、相場が良い時はそこそこの運用利回りが出るが、相場の反対方向に流れてしまったら、ただ指を銜えて損失が膨らむのを見ているだけの体制のようですね。昔の日本の生命保険会社の海外運用と全く同じのようですね。早く政府系ファンドを立ち上げてプロのファンドマネジャーを高額な成功報酬ベースで採用して、高い期待利回りを追及したほうが国民の老後保護のためにも良いのでないのでしょうか。米国カルフォリニア州の職員年金組合で通称カルパーズは、全世界の株、債券、商品、不動産そして海外物を扱うわけですから当然外国為替といった物に投資して高い運用利回りを求めています。

 

 

今晩の注目点は米国時間帯発表のISM非製造業景況指数とベージュブックです。2月のISM非製造業景況指数は予想が47と分水嶺の50を下回った数字です。昨今悪い数字にドル売りで反応しませんので、逆に50を上回るような数字が出るとドルの買い戻しに出てくると予想します。そして、米地区連銀経済報告書(ベージュブック)です。2週間後のFOMC(米連邦公開市場委員会)での政策金利決定のたたき台となりますので、注意深く読む必要があります。市場が予想するような0.50%以上の利下げ材料が明確に記載されているか注意しましょう。

 

 

ドル/円の上値は東京時間帯は103.50と予想ぴったりでしたが、少しドルが現在買われていますね。米国時間帯では数字次第ですが、場合によってはもう少し買戻しが入るかなと言ったところです。ストカスティックはドル買いサインですから、金曜日までに利食いのドル買い戻しを消化してもう少しポジションが軽くなっていてほしいものです。もう少し上の104.00前後までの戻しがあるかもしれませんね。ユーロ/ドルの1.5100は硬いサポート(支持線)ですが、このあたりまでの落ちがあった方が、更なるユーロ高を狙えるようです。朝コメントしましたように、調整があった方が、更なるドル安が期待できる為替市場と言えます。

 

 

解説:米地区連銀経済報告(ベージュブック(Beige Book))

ベージュ色(灰色)の表紙の報告書ですから、通称このように呼ばれています。全米12の各地区連邦準備銀行(Federal Reserve Bank)からそれぞれ現状の景気動向についての報告が詳細になされ分析された報告書です。通常FOMC(連邦公開市場委員会)が開催される2週間程前にこのベージブックが公開されます。そしてこのベージブックはFOMCでの金融政策決定会合の討議資料となります。従って、FOMC2週間程前にして、市場の思惑が飛び交う報告書内容ですから、金融市場関係者の注目の的となる報告書となるわけです。

 

 

それでは体に気をつけて米国市場の動きを見守りましょう。

 

Have a nice evening!

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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

お疲れ様です。

 

 

今日のアジア時間帯の主役オージー(オーストラリアドル)について話します。オーストラリア準備銀行(RBA)が政策金利(キャッシュレート)を0.25%引き上げ7.25%としました。同時に発表されたステートメントを読みました。「現在のインフレ率(CPI)は3.5%と目標インフレ範囲の23%よりも高い。需要の減退の兆しはあるようだ。しかし需要の伸びが著しく緩やかになることはインフレを押さえるためには必要である。2007年中頃からの全般的な金融状況の引き締めは重要である。理事会は引き続き新たな(経済)情報を見ながら経済活動及びインフレの見通しを検証する。」といった何だか「ぼかされた」表現です。経済状況を見守りながら、インフレ抑制の姿勢は続けるものの、国内外にも景気減退のリスクがあるとのことが明記されています。全般的な引き締め(overall tightening)の政策には変わりはないのですが、ステートメント最後の文言が検証とか評価(evaluate)に留まっているので、積極的な追加利上げの連想とはならないようです。為替市場は一旦利食い(ファンド筋)か高値つかみの参加者がオージー(オーストラリアドル)/ドルでのオージー売りとなりました。一旦出直しですね。チャート的には0.9300を割ってきていますが、大きな節目の0.9100はまだまだ下です。ストカスティックはファースト・スローとも90%前後で下向き気味と売りサインとなっています。0.9100前後で買っている方はそのままでも良いと思います。大きな流れが変わったとは読めません。バイ オン ディップス(Buy on dips)のスタンス継続です。明日マルコム・エディ(Malcom Edey)経済担当総裁補佐の講演があり、何らかの今後のヒントがあるかもしれません。そして今月18日に議事録が公開されますから、もう少し詳細を報告しましょう。

 

 

昨日あたりから為替介入の話が出てきています。各国高官のコメントを拾い出してみましょう。トリシュECB(欧州中央銀行)総裁:米国が強いドルを望んでいることは重要だ。ポールソン米財務長官:強いドルは米国の国益に叶う。額賀財務相:為替相場の動向を注意深く見守ってゆきたい。ユンケル・ユーロ圏財務相会議議長:ユーロ高に警戒。ボス・オランダ財務相:ユーロ高は懸念せず。米国の口先介入が一番強いようですね。ドル安はインフレ懸念を助長します。反対にユーロ高は輸入物価を抑え、ユーロ圏のインフレ率3.2%を抑える働きをします。トリシュECB総裁は建前では米国に気を使っていますが、本音ではどうでしょう。しかしユーロ高は輸出競争力を弱める働きもします。ユーロ/ドルではもう少し上のところ(重要な節目の1.5700あたりか?)での実弾介入かといったところだと思います。「断固たる手段を取り。」などの文言が出てきたら要注意です。額賀大臣のコメントを聞く限りにおいてはまだまだ穏やかですので、ドル/円ではやはり100円を割ってこないと実弾介入はないのではと連想させます。

 

 

今日はもうひとつカナダ銀行(中央銀行)の金融政策決定会合があります。例によってHPで調べてみました。インフレ率は1月現在2.2%(コア1.4%)です。中央銀行の目標インフレ率は2.0%で目標レンジが13%ということです。昨年710日に+0.25%の利上げをして政策金利(オーバーナイト金利(日本語では翌日物金利))4.5%、そしてその後124日と122日にそれそれ0.25%利下げをして現在4.0%です。オンタリオ湖、ミシガン湖を渡って米国発の不景気風を一番受ける国ですから、本日政策金利を0.25%下げて3.75%となる市場予想です。

 

 

欧州時間帯からの為替市場はどうでしょうか。金は相変わらず980ドル台(1オンス当たり)での取引で流れは変わっていません。1000ドルいつ付けるのでしょうか?今日の注目点はバーナンキFRB(米連邦準備理事会)議長の講演です。インフレ懸念よりも景気刺激の方が重要だとして、利下げが織り込み済みです。シカゴ先物市場では0.75%の利下げが75%の確率との市場取引です。バーナンキ議長としては、18FOMC(米連邦公開市場委員会))までは、市場関係者を刺激しないで、ウォール街がそこそこのレベルで保ちたいと願っているはずです。さもないとまた緊急利下げとなります。強い悲観論を出してウォール街の急落、そしてドル売りを誘発したくはないと考えられていると思います。テクニカル的にもストカスティックを読むとドル/円がファースト・スローとも20%以下となり、ドル買いサイン、ユーロ/ドルがファースト・スローとも90%と以上とユーロ売りサイン、ポンド/ドルも共に90%とポンド売りサインです。それぞれ利食いの戻しが出る可能性があります。ドル/円で103.50, ユーロ/ドルの1.5100, ポンド/ドルはずいぶん下ですが1.9700を注意です。円、ユーロ、ポンドのロング(買い持ち)が溜まっている状況で少し利食い売りが出てガス抜きをしないと再びドル売り方向に行かないのではという気がテクニカル分析から伺えます。状況注視です。

 

 

解説:ストカスティック(stochastic)は90以上であれば買われすぎ(オーバーボウト(overbought))、10以下であれば売られすぎ(オーバーソールド(oversold))のサインと言われています。二つのラインが交差すると転換点と読めます。数字自体はパーセンと表示です。簡単な説明ですが、相場を読む上で参考になります。

 

 

それでは今晩も油断なく。そして Have a nice evening!

上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

お疲れ様です。

 

為替相場は予想通りの展開ですので、ちょっとブレイクして海外の情勢を見てみましょう。

 

 

世界の政治地図が大きな変革期にきています。まず、ロシアのプーチン大統領が院政をひき、メドベージェフ氏が次期大統領へと大きく変わります。メドベージェフ次期大統領は現在42歳で、KGB(旧ソ連諜報機関)や、ロシア資源大手のガスプロム社の会長も歴任されています。資源外交を武器に、強かに国際社会への影響力を増しそうですね。為替的には、天然資源で稼いだ資金を政府系ファンドで運用を推進することに対して後押ししてくれそうな大統領です。投資運用先と投資通貨が気になるところです。プーチン大統領が、ロシア復古主義の東西冷戦を思わせる政策を昨今執っているように思えて仕方がなく、ドルよりもユーロへの傾倒になるのではと想像できます。国内に宗教紛争を抱えていることから、イスラム世界との関係修復とはいかないようです。もうひとつは、中国の動きです。ポスト胡錦濤体制が固まりつつあります。50代の若手を副主席と筆頭副首相に登用しています。両人材とも改革路線を積極的に進めてきた人物のようで、中国の改革がますます加速しそうです。為替的には、米国からの為替調整(人民元の大幅切り上げ)の要求にも対応できる経済体制の構築、そして貧富格差の解消、インフレの抑制、バブル的にならない経済成長路線の構築、世界の資源漁りと難題が課せられます。日本にとっては本当に手ごわい相手が、北と西に控えます。しかも東のお友達からは最近冷たい態度が目立ってきています。ますます、日本の政治的、経済的地位がサンドイッチ状態となり低下傾向となること必然です。国内で政治の混乱を引き起こして時間を無駄にしているよう時期ではありません。ということは、為替的に見ると日本つまり円は中長期的には「円売り」とならないといけないようです。

 

 

今週は金利週間です。4日(火):オーストラリア、カナダ、6日(木):ニュージーランド、英国、ユーロ、7日(金)日本 と米国を除いて主要通貨国の政策決定会合がありますのでで、注意しましょう。金利動向で為替が動いている昨今ですから注意深く見守る必要があります。

 

 

金融市場の話をしましょう。兜町が大幅安ですね。素直な反応ですね。私が注目している金相場ですが、アジア時間帯には980ドル台(1オンス)と先週金曜日のNY終値よりも5ドル以上高い水準で取引されています。ということはドルから金と原油、そしてその他通貨への流れが欧州時間帯、米国時間帯へと続くと予想します。

 

 

安全志向、逃避先を探してドルがさまよっています。今日の東京市場は、主だった動きは「円キャリートレード」の巻き戻しです。つまり損切り相場です。ドル/円でのドル売り、そしてオージー(オーストラリアドル)/ドルでのオージー売り、ユーロ/ドルでのユーロ売り、ポンド/ドルでのポンド売りが午前中から見られました。そして午後はだいぶ落着いてきたようです。損切りを終えたら、また本来の動きです。ドル売りは続くと読みます。ドル/円での101.00, ユーロ/ドルでの当面1.5400, そして1.5700が当面の目標です。ポンド/ドルは読みづらいのですが、1.97002.0400の広いレンジを想定しています。オージー/ドルは一時的に下げていますが、以前指摘しました0.9100が大きなサポート(支持線)となっており、流れ的には0.9600方向を読みます。今週の各国政策金利決定会合の内容を待ちましょう。

 

 

今晩の注目点は二つです。1.2月ユーロ圏CPI(消費者物価指数)速報値が出されます。予想は前月と変わらず3.2%(前年比)です。3.0%前後ですと、ECB(欧州中央銀行)のインフレ目標2%を大きく上回っていますから、今週木曜日の開催の定例理事会での政策金利変更はなさそうです。高い数字が出るとユーロ買いを誘発する可能性ありと読みます。二つ目は米国時間帯に発表されるISM製造業景況指数です。予想は景況感の判断材料の分水嶺となります50を下回る49前後です。米国の悪い数字に過敏にドル売りに反応する為替市場です。注視しましょう。

 

 

お知らせ:「日本証券新聞(NSJ)」で、今月から毎月第1、第3月曜日に為替のコラムを寄稿することになりました。夕方主要駅の売店で売られていますので、ご帰宅の際、車中にでもお読みください。(一部180円)

 

 

それでは今週も体に気をつけて市場と向き合いましょう。そして次の言葉を絶対に忘れないように。「Don’t fight the trend- It is your friend.」:相場の流れとは戦うな。それは君の友達です。

 

 

Have a nice evening!

上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

お疲れ様です。

 

 

私は、アジア時間帯為替の動きもさることながら、金の価格動向を注視していました。現在1オンス970ドルとNY終値ベースを上回ったレベルで取引されています。ということは、ドル売りの流れは続いていると見て良さそうだ。ポールソン米財務長官が、強いドルを望むとか、資本市場の混乱に政策で対応すると言った発言があり、しきりに口先介入をされていますが、大きなドル安の流れは止められません。実弾介入があるのでしょうか?

 

 

日本の1月の失業率(3.8%)、東京地区2月のCPI(消費者物価指数)+0.4%(前年同月比)が発表されましたが、現在日本の経済指標は金融市場では消化されません。海外の金融情勢のみに反応しています。兜町大幅下落そしてドル安方向の流れとなっています。

 

 

これからの海外市場は材料目白押しです。欧州時間帯では1月のユーロ圏CPIの改定値が発表されます。予想は-0.4%(前月比)、+3.2%、そして一番の経済圏であるドイツの2月のCPI速報値が発表されます。予想は+0.4%(前月比)、+2.7%(前年比)となっています。1月の改定値も発表されますから混乱しないように。ECB(欧州中央銀行)は、トルシェ総裁、ウェーバー・ドイツ連銀総裁を中心にインフレ重視派(タカ派)が勢いを得ています。ユーロ圏の目標インフレ率が2.0%ですから、この数字との乖離がある限り、政策金利を変更はなさそうです。そして米国時間帯に移ります。2月のミシガン大学消費者信頼感指数確定値です。速報値が69.6のところで、市場は70.0を予想しています。また2月のシカゴ購買部協会景気指数(予想50.0)も注視しないといけません。米国のファンダメンタルズがどんどん悪くなっているのか、そして最終的に米第1四半期のGDP(国内総生産)がマイナス成長に向かうのかといったところが焦点です。また今晩は米地区連銀の総裁方々が講演などされますから、市場は注視しています。ただ、バーナンキFRB(米連邦準備理事会)議長、コール副議長が、インフレ対策よりも景気刺激が重要だと示唆されていますから、318日のFOMC(米連邦公開市場委員会)での利下げは既成事実化しています。

 

 

それではこれから為替市場はどうなるのでしょうか。ここで頼るのはテクニカル分析です。ドル/円は、私は106.00の重要な節目を明確に抜けてきましたから101.00方向と読みます。私は105.00は全く重要視していません。ストカスティックで見ると、ファースト・スローともに20%以上のレベルで下を向いています。他の主要通貨ペアと比べるとドル売り余力があります。利食いのドル買い戻し(105.00前後か)を消化しながらセル オン ラリー(Sell on Rally(戻り売り))の展開かと思います。これがセオリー通りの動きです。ただ、上記の材料で極端に米経済が良い数字が出ると、慌ててドル買い戻しの大きな動きが出ます。でもこれは短期売買目的の投機家の動きです。悪い数字にはドルの下落方向に動くと思います。ユーロ/ドルはどうでしょう。私には未知の世界です。欧州は金利を維持する方向だから、米国の悪い数字には素直にユーロ買いのドル売りと反応でしょう。ただ、ストカスティックで見ると、ファースト・スローとも90%以上で売りサインと出ています。ドル買い戻しのユーロ売りも結構あるのかなというところです。下の1.5100を注意。素直に反応すればドル売り加速の1.5400, 1.5700方向かといったところです。ポンド/ドルでは1.97002.0400のレンジとちょっとワイドを想定しています。金価格と原油価格を絶えずモニターしましょう。

 

 

交友録:昔仕事を一緒にさせていただきました野村さんと先日美味しい中華料理を囲んで旧友を深めました。野村さんは東京大学野球部主将として活躍され、あの江川投手から3打数3安打というユニークな野球暦、そして東京銀行、一流外資系銀行でチーフディーラーと素晴らしい為替ディーラー暦の持ち主です。特に円についての相場では彼の右に出るものはいません。そして最近では南十字星通貨でも第一人者の相場観の持ち主です。FXの普及に率先して取り組んでおられ、著書も多数です。また大学でも教鞭をとられています。現在「野村雅道のID為替研究所」のブログを主催されていますので、ご覧ください。嗅覚の鋭いタッチ、しかも実践的な為替理論で絶大な人気を誇っておられます。是非ご覧ください。
デイリーレポートが http://gaitame-nomura.cocolog-nifty.com/day/ 
毎週2回(月・木)レポートが http://gaitame-nomura.cocolog-nifty.com/id/ です。

 

 

それでは今晩も相場が荒れると思いますが、冷静に為替相場と向き合いましょう。

 

 

それではまた来週お会いしましょう。T.G.I.F.Thanks God It’s Friday ディーラー間で週末に交わす挨拶です。)

 

上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

お疲れ様です。

 

 

ドル/円はもう一回位はしごを踏み外されてセリング・クライマックスそして底の確認のシナリオを描いてみたいのですが、皆さんどうでしょうか?106.00を割って101.00を付け、さあ反転か?その時までには、FRB(米連邦準備理事会)が現在の政策金利のフェデラル・ファンド・レート(通称FFレート)が2回下げ(0.50%とダメ押しの0.25%)で打ち止めの2.25%あたりか、場合によっては0.50%が二回の2.0%へといろいろと考えられます。米第一四半期のGDP(国内総生産)がマイナス成長にでも確認されれば2.0%でしょう。それはいつかということですが、318日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で0.50%、そして429/30日に米第一四半期のGDP速報値を確認してから0.25%もしくは0.50%の利下げを実施して打ち止めとなるのではと思い描くのですが。緊急利下げも頭に入れておかねばなりません。シナリオ通り行けば、429/30日に一旦ドル売り先行するものの材料出尽し感からドル買いが入り、米V字型景気回復期待で更にドルが買い戻されると! どうでしょうか?大統領選挙の年ですから、共和党も民主党も景気が悪くては選挙戦を戦えません。ということでドル/円では、まだまだ達成感は先かなといったところですね。

 

 

オージー(オーストラリア・ドル)がトレンドライン(相場の波動)に乗っていますね。今日もオーストラリアの昨年第4四半期の民間設備投資が発表され予想の+3.1%を上回る+5.1%でした。来週火曜日(34日)オーストラリア準備銀行の金融政策委員会(Board Meeting)が注目されます。予想は0.25%の利上げの7.25%に引き上げです。0.9600が重要な節目です。対ドルでのポジショニングがお勧めです。クロス円ではドル/円でのドル下落に押されて100円を割ったりしてきますが、長期的にはロング・ポジション(買い持ち)で問題ないと思います。余談ですが、1オーストラリアドルが100ですと、オーストラリア旅行に電卓を持ってゆく必要がなく便利ですね。

 

 

BOE(イングランド銀行)の緊急利下げの噂があったようだと小耳にしました。確かにポンドの動きが芳しくありません。直近のインフレ率(CPI消費者物価指数)12.2%と目標インフレ率の2.0%を上回っており、インフレ報告書を読む限りにおいては、キング総裁は利下げに動かないと思われます。昨日発表の第4四半期GDPも予想の範囲内です。結論として来週木曜日(36日)の利下げはないと思われます。もっとポンドが買われてもおかしくないのですが。

 

 

市場では全く注目されていませんでしたが、日本の1月の鉱工業生産指数が発表され前月比マイナス2.0%でした。一年ぶりに悪い数字ということで、日本も景気後退感が強いようです。この数字2000年を100として計算されます。今年の1月が109.8ですから、単純に計算すると年率約1.2%成長と本当にひどい数字ですね。さて、本来であれば円売りとならないといけないのですが、ドル/円はドル要因だけで現在反応しますから、全く無視の状況です。ここが現在欧州通貨、南半球通貨と異なるところです。反面ドル/円は読みやすい。

 

今日のこれからの見通しに移ります。今日もバーナンキFRB議長の議会証言に注目ですが、昨日の今日で余り反応はないのではないのでしょうか。もう織り込み済みです。また米第4四半期GDPの改定値が発表されます。速報値で+0.6%(前期比)、+2.5%(前年比)でしたから、予想に反して悪い数字が出ない限り反応薄ではないのでしょうか。また市場はむしろ今年の第1四半期の数字を予測し始めています。そんなことで、今晩はひょっとして枕を高くして寝られそうな気がします。ドル/円での106.00割れ、ユーロ/ドルでの1.5100サポート(支持線)確認が今日もポイントです。モーニングレポート同様一部の利食いをお勧めします。そして根っ子のポジションキープ(ドルショート(売り))を。

 

 

思い出:駆け出しディーラー:海外の電話取り修行が終わると今度は日本の銀行さんとの電話を取らせてもらえることとなります。こちらは日本語で対応できますので、ちょっとほっとします。やりとりは、私:「A Bankです。ドル/円お願いします。」相手:「10/13です。」 私:「135本買います。」 相手:「ダン(done)です。A Bank 106.135本売りました。S銀行 宿沢です。」といった会話です。日本語ですから、ちょっと安心しながらディールします。駆け出しの時は、緊張して絶対にプライスをミスらないように、早口で言ってしまいます。「買った」だとか「売った」と大声で言うと「た~」としか聞こえないことがあるようでした。それを避けるために、「買った」を「Mine」、「売った」を「Yours」との表現で取引をするようにとの東京外国為替市場慣行委員会(為替ディーラーの行動規範を正す倫理委員会)からのお達しがあったような記憶がありました。でも、お互いに紳士たる為替ディーラー(自覚しているのはほんの一握りだと思いますが。)、スマートに取引したいものです。やはり、こちらが攻めているときは、落着いて淡々と 「135本買います。」と言った方が、威圧感があります。焦って大声でMine とか Yoursと言っているようでは、一人前の為替ディーラーではありません。それは、スイス人の大ベテランのディーラー、海外からの「チューリッヒの子鬼」の裏側に暗躍するとてつもない投資家との電話のやりとりで私は訓練されました。ところで、先ほどのS銀行の宿沢さんと書きましたが、住友銀行の宿沢さんです。よく取引をさせていただきまして、最後に宿沢さんと確認すると、あ~あの有名なラグビーの宿沢さんかと、有名人との取引した感慨に一瞬だけひたりました。

 

注:ダン「done 」とは 取引が成立したときに言う文言です。反対に取引しない、興味のないレートであった時は「ナッシング(Nothing)です。」と言います。そして「どうも」とでも言って電話を切ります。この場合は、電話を取ってから切るまで5秒ほどの電話時間です。また1本は百万ドルを意味します。5本ということは五百万ドルを意味します。

 

 

それでは久しぶりにゆっくり寝られればよいのですが。Have a nice evening!

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プロフィール
HN:
水谷 文雄
年齢:
71
性別:
男性
誕生日:
1953/03/09
職業:
スペイン研究家
趣味:
旅行、陶芸、料理
自己紹介:
スイス銀行(現UBS)などで、為替、金利ディーラーとして20年以上のキャリアを歩む。
国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。
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