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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
おはようございます。
金曜日の晩はお疲れ様でした。結果的にドルの買戻しが進みました。理由はFRB(米連邦準備理事会)が雇用統計発表直前に資金調達の拡大を通知したからです。これは意外感を持たれた発表のようでした。入札方式の資金供給額を600億ドルから1000億ドルに増やす。(日本銀行が一時期取った量的緩和を思い出させます。)そしてこの供給は市場環境が改善するまで継続されるとのことです。これは信用収縮不安を防ぐ狙いがあるようです。利下げをするよりもこの意味合いを大きいと思います。金融機関が資金調達に不安を感じれば、どしどし入札に応札して資金調達ができる。投資ファンド、保険会社が傷んでいると予想される中、金融機関にとってはありがたい措置です。FRBは労働省発表の雇用統計を事前に入手することはできないはずですが、悪いと事前に予測して今回の発表となったようです。
そして米雇用統計の発表。2月の非農業部門雇用者数は前月比63,000人の減少です。予想が25,000人の増加ですから、全く反対の数字で極めて悪い数字です。そして1月の数字がマイナス17,000人からマイナス22,000人にマイナス幅が増えました。これも極めて悪い数字です。3月からはシティバンクの3万人従業員の削減の話もありますから、次回の雇用統計も悪いと見て良さそうです。2月の失業率自体は4.8%と予想の5%よりは良い数字が発表されました。
米政府高官及び金融当局からもいろいろと発言がありました。ポールソン財務長官は、「発表された数字は明らかに歓迎すべきニュースではない。」と。そして金融当局者からは、こぞってインフレ懸念の話です。これは注意すべきです。ホーニング・カンザスシティ連銀総裁:過度の利下げはインフレと資産バブルのリスクを高める。ミシュキンFRB理事:連銀はインフレ安定維持するよう警戒が必要。コーンFRB副議長:根強いインフレ加速リスクが存在する。不景気とインフレが共存する所謂スタグフレーションを強く警戒している様子です。ということは、FRBとしては過度の利下げはできたら避けたくて、資金供給額を増やすことで信用収縮不安を消したいと意図がありそうだ。ということで、18日の大幅利下げはないのではとの市場観測が出てきました。これが、ドルの買い戻し(利食い)になったようです。先物市場での大幅利下げ期待感が下がったようです。従って、私にはダウジョーズが約150ドルの下げで終わったことは評価しないといけないと思います。債券相場も買いが進みましたが僅かです。FRB幹部はほっとしていると思います。来週のウォール街の様子を見たいとのスタンスと私は読みます。ひょっとして、金曜日の雇用統計発表前からFRBは緊急ミーティング(緊急FOMC(米連邦公開市場委員会))を行なっていた可能性があると思います。これで、18日までは緊急ミーティングは行なわなく、18日に予想される0.50%又は0.75%の利下げを行い、再び経済指標読みとサブプライム関連問題の進展状況の監視となります。第一四半期の米国GDP(国内総生産)は最悪マイナス成長を予測しておいた方が良いようです。そして来月発表の雇用統計も悪いと。しかし、FRBとしては打てるカードはすべて切ってしまった.後は、今後の各国中央銀行との為替スワップによる資金供給を協調して行うことと、特に欧州通貨(対ユーロ)と対円でのドルが急落した場合の為替介入です。ドルの急落はインフレ進行を懸念するFRB理事にとっては望まないところです。
為替市場ではFRBの資金供給額の増大報道で、一旦利食いのドル買戻しが入ったようです。第一波終了といったところでしょうか。ドル/円の101.40最安値は私には若干の達成感です。101.00を一旦割ってほしかったのですが。利食いが相当強かったようですね。それは後で説明しますシカゴの数字を見ても明らかです。でもまだ最終的な達成感はないようです。103円台まで戻りましたが、再度のドル売りが再開されると読みます。101.00と106.00の中間点103.50あたりの戻りにはドル売りでの対応が良さそうです。ユーロ/ドルでもユーロ最高値の1.5465を付けました。こちらも利食いのユーロ売りが進んだようだ。ポンドとスイスも同様の動きです。再びドル売りの波が来そうです。ユーロ/ドルの1.5400は弱いながらも重要な節目です。強い節目は1.5700です。ポンド/ドルでは2.0400です。ファンド筋の利食いドル買戻し後の再度のドル売りのトレンドがあると強く感じます。達成感はまだまだありません。
金は現在976ドル(1オンス)と買い基調で始まっています。(NY Close:974.20ドル)
今週も経済指標ながめの為替相場です。そしてやはり一番注目日は金曜日の欧州市場と米国市場となりそうです。「花金」は為替の世界にいるとなかなかゆっくりと楽しめないですね。
シカゴ(CME)筋情報:3月4日時点
円 ネットロング 56,285枚 (前週比+21,996枚)、ユーロ ネットロング 32,010枚(+232枚)、ポンド ネットロング 15,714枚(+12,077枚)、スイスフラン ネットロング 167枚(-8,605枚)、オージー(オーストラリアドル)ネットロング 37,386枚(+542枚)、キューウィー(ニュージーランドドル)ネットロング 13,631枚(-1,902枚)
円ロングが急増です。103円ミドルのコストのようです。金曜日に短期の利食いも入れたと思われます。ヘッジファンドが大量のドル売りで待ち構えていることが明らかです。ユーロにポジションの変更なしです。恐らく木曜日にもっとユーロ・ロングが増えているはずです。ポンドもBOE(イングランド銀行)の金利維持が明確ですから、トレンドに乗ってポンド・ロングが増えています。2.0400以上のポンド高を狙っているようにも見えます。こちらのコストは1.98台です。オージーはポジション変わらずのようです。コストは0.88~0.90台のようです。
それでは今週も為替相場と楽しく対話しましょう。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
おはようございます。
欧州通貨がドル売りを牽引しています。そしてそのおこぼれでドル/円でドル売りとなっています。ユーロ/ドルもドル/スイスフランもそれぞれユーロ、スイスフラン史上最高値圏でアジア時間帯に戻ってきています。金は利食いで現在978ドル(1オンス)と昨日よりも10ドル近く下げていますが、原油は依然投機資金が入ってきています。(金相場を見るときは円対価での金相場は参考になりませんので注意してください。)ドル売り加速でいよいよ今晩メインイベント(米雇用統計)を迎えます。日中はのんびりと相場を眺めていましょう。
それでは昨晩を振り返ってみます。アジア時間夕方に米投資会社カーライルが投資ファンドで追証を求められてそれがディフォルト(債務不履行)となっているとのニュースが飛び込んできました。一斉にドル売りに反応しました。そしてBOE(イングランド銀行)の金融政策委員会での政策金利発表。私の予想通り政策金利変更なしです。(5.25%)そして次にECB(欧州中央銀行)の定例理事会での政策金利の発表。こちらも変更なしです。(4.0%)トリシュ総裁の記者会見が注目されました。注目点は、「インフレ抑制が最優先課題である。 短期的なインフレに強い上昇圧力がある。先週のブッシュ大統領の強いドルは米国の国益に叶うとの言葉に特別の注目を置いている。」の3点です。スペインはインフレ率4.4%です。当分ECBによる利下げはないとの発想です。逆に利上げもあるのかなとの印象さえ受けます。金利に素直に反応する為替相場です。米ドルとユーロとの金利差拡大定着と欧州サイドからの積極的なユーロ高牽制(実弾介入)はないとの発想で、ユーロ買いに動いたようです。米国市場に移ってからは、米住宅ローン会社ソーンバーグ・モーゲージの破綻の話とアジア時間帯のカーライルの債務不履行の話で、ドル売り、株売り、原油高となったようです。
本日は日本銀行で政策決定会合最終日ですが、政策金利が0.5%と景気対策としても実質ゼロ金利状態の全く武器なしの状態です。最後の記者会見となる福井総裁がかわいそうだ。どうも民主党幹部を中心として日本株売り、日本不信がどこから発信されているのか理解されていないようです。財務相出身の武藤副総裁は日銀に移られてから頑張っておられる。そして国際的にも顔が利く。米国でもグリーンスパン前議長は、政府機関(確か予算局長)にも籍を置かれていました。早く決定して、日本の金融政策の顔を前面に出さないと、ますます外国人投資家が日本株への投資を控えることとなります。株安→円高→株安→円高といびつなサイクルとなってしまっています。
それでは為替相場に戻ります。一番相場が若いのがポンド/ドルのようです。2日前の乱高下でポジションが切られ、新たなポンド買いが入ってきたために、一番ドル売りのポンド買いとなっています。2.0400が当面の目標です。ゴールドマンサックスが2.0600を最初の目標として顧客にポンド買いを勧めているようです。ただし、日本の投資家はポンドは一番勉強していないと大怪我をする通貨であることを認識しておいてください。綿密に相場を追う必要があります。対円ではドル/円での下落リスクが高いのでもっと難しい。もし現在の状況で相場に入るのであればポンド/ドルで入らないといけません。ユーロ/ドルとドル/スイスフランがもっとも素直な反応です。金利が分れば相場が分るとの教訓が活きます。スイスフランは逃避資金先としても金と同様に買いが入っているようです。ストカスティックはドル買い戻しサインなのですが、トレンドライン(相場の流れ)を素直に上昇しています。(スイスフランではドルの下落)ユーロ/ドルの1.5400が当面の節目ですがこれは弱い節目です。強い節目は1.5700です。今晩の数字次第でこのあたりまでユーロ高になる可能性はあると読みます。ドル/円は欧州通貨のおこぼれで動いています。従ってドル売りの流れに巻き込まれた状態と考えます。上値の103.50がレジスタンス(抵抗線)となり、現在は101.00という本来の目標節目へと動いています。ドルベア(ドル弱気)方向は明確です。今晩のことはイーブニングレポートで考えて見ましょう。
思い出:シンガポールで迎える米雇用統計:米雇用統計は毎月最初の週の金曜日です。
日本ですと、午後10時半、夏時間ですと午後9時半です。所変わってシンガポールですと、日本との時差1時間ですから、午後9時半、夏時間ですと午後8時半です。ちょっと早いなとの感覚があります。日本では私は東京近郊に住んでいますから、夜が遅くなると、最終の電車が気になります。しかし、シンガポールではそんなの全く関係ありません。私はオフィス近くのホテルかサービスアパートメントに滞在していましたから、ホテルの場合は歩いて5分、そしてサービスアパートに滞在していた時はタクシーで10分と本当に職住一体といった感覚です。(タクシー料金は本当に安く足代わりです。)相場が荒れていても発表後2時間いても11時半です。予想通りで相場が凪の場合は、直ぐにイギリス人連中とパブに出掛けて一杯です。このようなことを考えると欧米人にとっては東京よりもシンガポールの方が仕事明らかにしやすいですね。東京が国際金融市場から取り残される訳が理解できます。
それではリラックスして東京時間帯を過ごしましょう。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
おはようございます。
まずは一番新しい情報からです。ニュージーランド準備銀行(RBNZ)は政策金利(OCR(Official Cash Rate))を現状の8.25%に据え置きました。内容を読むと、国内経済は世界経済の減速感から弱まりつつある。GDP(国内総生産)は今後3年間は2%の水準を予想している。インフレは高止まりで、インフレ目標の1~3%の範囲にするためには現在の政策金利を維持する必要性がある、としています。金利に素直に為替は反応しています。キューウィー(ニュージーランドドル)/ドルで、発表前の0.7970から0.8030に上昇しています。引き続き高金利維持ですので、海外からの投資が続きそうです。ブルトレンド(強気)継続です。
それでは昨晩を振り返って見ましょう。ポンドが一番大きく動いていたようです。2月の英消費者信頼感指数が78と悪い数字が出て、ポンド/ドルで1.9800をあっさり割り、1.9725近辺まで急落です。そして英2月の非製造業PMIが54とこちらは良い数字で直ぐに1.9800近辺まで回復です。朝起きたらドル要因もあり.1.9920です。今日のBOE(イングランド銀行)の政策委員会での思惑があるでしょうが、非常にプロでも追っかけるのが至難の通貨です。FX初心者の方は手を出さないほうが良いと思います。昨日の動きですと、ヘッジファンドのポジションは非常に軽いと私は読んでいました。ロング(ポンド買い)です。コストは1.98半ばかと言ったところです。消費者信頼感指数で損切り、そしてPMIの数字で再度ロングに振り、そして米国市場で更に積み上げてしまったようです。ポンドは英国系金融機関の友達がいるとか、出来ればロンドン駐在の日本人、イギリス人を知っているとか、また綿密に英国のファンダメンタルズ(経済指標の時系列的情報分析)がないと収益をあげるのは難しいです。金融機関のディーリングルームでもポンドディーラーが一番難しいポジションです。昨今では、東京の外資系銀行でもポンドのポジションは持たなくすべて海外支店、アジア時間帯であればシンガポール支店に丸投げしているとも聞きます。余程研究しないと金融機関のディーラーでも収益をあげることが難しい通貨であると皆さん認識してください。ましてや対円でポジションを持つと本当に難しいです。むしろユーロ/ドルとかドル/スイスフランのほうが分りやすいと思います。
米国時間帯でもいろいろとありました。モノライン(米金融保証会社)アムバック救済計画が出て15億ドル(1545億円)の資本増強をするとのことです。少なすぎないかとの評価があります。ただ、その資本増強額に対しては全額申し込み(普通株)があったとのことです。これはドルに対して緩和要因か。そして注目の2月の1SM非製造業景況指数が49.3と市場予想よりもかなり良い。ということでドルが買い戻されたようですが、若干です。ポールソン財務長官の米景気の減速懸念発言と、ベージュブックの中身で「本年初めより経済減速。不動産分野が悪い。雇用ベースも減速」とドル悲観論で、ドル売りとなったようでした。
ということで金融市場と為替を展望してみましょう。私はいつも金相場を最近一番に見ています。今日は上昇の現在987ドル(1オンス)で取引と、ドルからある種の通貨である金、そして、OPEC(石油輸出国機構)の日量生産の現状維持で原油に資金が流れています。ということは、為替ではユーロに流れて史上最高値をつけました。ストカスティックによる分析ですとドルが買い戻されても良さそうですが、市場参加者は非常に強気にドル売りに動いているようですが、意外と明日の雇用統計待ちのところで、薄い市場でプライスが跳ねている気がします。良くあることです。ポジションが少ないところでのユーロ、ポンド、そしてオージー(オーストラリアドル)そして若干円に流れてきているのでは読みます。テクニカル的に節目を見ながらのディーリングです。ドル/円は東京では上値104.00として、明日の発表待ち。下値で103.50近辺くらいの狭いレンジを今日(アジア時間)は予想します。ユーロ/ドルは下の重要な節目の1.5100が昨日割ることなく市場最高値となり、1.5400方向です。ユーロロング(買い持ち)継続で大丈夫です。ポンドは先ほどの説明どおり。オージーは昨日分析しましたが、下の0.9100を割らなかったことで一安心です。0.9600方向と読みます。高金利維持で利下げはないなと言ったところで、ロング(買い持ち)継続です。
スペイン通信:今週日曜日(9日)にスペインの総選挙があります。4年前には1週間前にマドリッドで同時多発テロがアルカイダによって引き起こされました。当時の国民党アスナール首相がテロはエタ(バスクの分離独立を願う過激派)の仕業と決め付け、事件の概要が明らかになるにつれ、エタではないことが判明しました。この対応のまずさから、結果的に当時の野党社会党が政権をとることとなりました。当然国民党が政権を引き継ぐと思われましたが、テロで政権が交代したユニークなケースです。今回はサパテロ首相率いる現社会党が優勢のようです。サパテロ首相は政権奪取後、いち早くイラクから派遣部隊を撤退させるなど、前政権とはかなりの温度差の政権運営をしました。なんと4年間で一度もブッシュ米大統領と首脳会談を行っていません。日本の首相がいち早くワシントン詣をするのとは対照的です。ところで、ホワイトハウスはスペイン語ではカサ・ブランカ(Casa Blanca)と言います。文字通り白い家を意味します。
解説:PMI(Purchasing Managers Index)企業の購買担当者への聞き取り調査の集計結果によって、業況の判断材料とされる指標です。50を上回っていると業況が良いとの判断、50を下回っていると悪いとの判断がされる指標です。
今晩のBOE(イングランド銀行)とECB(欧州中央銀行)の政策決定会合分析はイーブニングレポートでします。
それでは今日も頑張りましょう。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
おはようございます。
昨晩は久しぶりに静かな展開ではなかったのではないのでしょうか。ドル/円もNY安値102.65をつけたものの戻ってきています。ドルショートで利食いたい市場参加者にドルを買い戻してもらって、金曜日(米雇用統計発表日)までにテクニカル的にもドル売りサインを出してほしいものです。恐らくまだ円キャリートレードで円売り反対買いのしこったポジションをまだ抱えている投資家がいるようで、ドル売りが突如出て、そして利食いの餌食になっている状況と察します。
金が下げています。こちらも足の速い資金ですから、下げも早いが戻りも早いと思います。金が下げているところで、為替も調整気味の方向かと思います。でもビッグピクチャー(ドル売り)は変わりません。金と為替の動きは連動して見ておいてください。大いに参考になります。(現在968ドルあたり(1オンス)で取引中です。少し買い戻しが入っているのでは。)
カナダ銀行(中央銀行)が利下げをしました。利下げ幅が0.50%と市場予想の0.25%の倍でした。政策金利が3.5%となり、隣国の米国の利下げ幅が大幅になるのではとの発想があるようです。金利に為替は素直に反応します。対米ドルでカナダ売りとなったようです。ウォール街では、モノライン(米金融保証会社)大手のアムバック救済計画が進展しているとのケーブルテレビ(CNBC)の報道がありましたが、こちらも、ドル買い戻しの理由付けとなったようです。バーナンキFRB(米連邦準備理事会)議長の講演がありましたが、引き続き住宅関連分野の減速感があるとの指摘で、市場参加者は米ファンダメンタルズの悪化を焦点として市場と対話しています。ドル売りの材料にここ2日間敏感にドル売りに反応しなくなりました。ということは、ドルショート(ドル売り)ポジションが相当積上がっているようで、しっかり利食えるところでは、利食い参加者が多いと見てよさそうです。なにぶんにもテクニカルがドル買い戻しサインで、攻め切れません。金曜日までに少し調整が必要と思います。そして、金曜日のビッグイベントを待つ。
今日の話をしましょう。まずオージー(オーストラリアドル)ですが、昨日の利上げ後のステートメントで、ある市場関係者は昨日の利上げが最後ではとのコメントを出しています。しかし、私はその判断は早いと思います。インフレ懸念が強い中、エディRBA(オーストラリア準備銀行)総裁補佐の講演が今日ありますし、18日の議事録を読んでから判断したほうが良いと思います。私は、まだ先月と今月と状況が大きく変わったわけではないので、タカ派(インフレ抑制)サイドにつきます。オージー/ドルの0.9100のサポート(支持線)は崩れないと思います。0.9600方向と思います。ドル/円は103.50を注意。まだ円キャリートレードの巻き戻し(損切り)のドル売りが103.50近辺で出ると予想します。103.50と102.80あたりの日中のイメージで良いのでは。ユーロ/ドルは、円キャリーのユーロ売りが出やすい雰囲気です。ただし大きな流れはユーロ高です。下の1.5100が強いサポート(支持線)となります。
思い出:駆け出しディーラー:テレックス、国内外電話取引での修行が終わると外為ブローカーさんとの取引に入ってゆきます。私が育った環境が悪かったのか、ディーラーはブロカーさんを見下して取引をしてしまったようでした。これは大変な間違いであることに後ほど気づくこととなりました。ブローカーさんは大変です。一日中買いと売りのプライスを言い続けます。例えば 買いが10、売りが13であるとすると10/13と言い続けます。まるで築地の魚河岸のセリのようです。13が仮にヒットされる(売りがヒットされ買われることをテイクン(taken)と言います。)、次の売りが14で5本(5百万ドル)あると13テイクン、14オファー5本、買いがないとノー・ビッド(No bid)と言います。そして11の買いが5本出てくると、ブローカーさんはすかさず11/14 5本づつと言います。体力を要し、一瞬も気を抜けない仕事です。よくテレビで丸いテーブルを囲んチケットの投げ合いをしている風景をご覧になった方がいるかと思いますが、それがブローカーさんの仕事です。ディーラーは打つ側ですから、買ったとか売ったと言えば良いのです。しかし、ある時から、買ったとか売ったでは、~た~としかブローカーさんに聞こえてしまうために、買う場合は「マイン(mine)」、売る場合には「ユアーズ(yours)」と言うように統一されました。後は、どこが相手を確認することになります。銀行はそれぞれ各金融機関に対して与信枠(クレジットライン)を設定していますから、取引が出来る銀行と出来ない銀行、そして今日すべて与信枠を使ってしまった銀行はどこかを知っていなければなりません。駆け出しディーラーはこのあたりのフォローをしないといけないので大変です。
注:買い(ビッド)がヒットされ市場参加者が売る場合にはギブン(given)と言います。テイクンの反対です。
それでは為替市場と仲良く対話しましょう。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
おはようございます。
今日のアジア時間帯の注目はオーストラリアです。オーストラリア準備銀行(RBA)が政策決定会合(Board Meeting)を開き、現地時間午後2時30分(日本時間午前12時30分)にその結果を発表します。現在政策金利(キャッシュレート)を0.25%引き上げて7.25%となることが予想されます。前回の議事録にヒントがあります。2月19日の当ブログ(特別レポート オーストラリア準備銀行議事録)を参照ください。前回の政策決定会合で0.50%の利上げも検討されており、また暗に今日の利上げも示唆しています。そしてインフレ率が今年末までに4.0%となるとの予測の下、更なる引き締め政策を継続する強い決意が語られています。従って今回の利上げは織り込み済みですが、更なる利上げ期待と、数少ない先進国での良好な経済成長を遂げている国として、ヘッジファンドからも投資対象となっています。2月26日時点のシカゴ(CME)のポジションを見てもネットロングの36,844枚と円やユーロを上回るポジション状況です。利食いも出ますが、引き続きバイ オン ディップス(Buy on dips 下がったところでの買い戻し)の戦略で良いと思います。今朝も既に買いが入っているようですね。オージー(オーストラリアドル)/ドルでの0.9600が当面の目標です。下の0.9100は固くサポート(支持線)されています。対円ですと、どうしてもドル/円での下落リスクに阻まれますので、対米ドルでのポジショニングの方がベターです。(ヘッジファンドと全く同じポジショニング) 政策決定会合前の日本時間午前9時30分には1月の小売売上高が発表されますから、ちょっと注意です。予想は+0.5%(前月比)です。
昨晩を振り返ってみましょう。欧州時間帯では、ユーロ圏の2月のCPI(消費者物価指数)が発表され、3.2%(前年比)と予想通りです。参考までにスペインは4.4%となっています。ますますECB(欧州中央銀行)の今週6日(木曜日)の定例理事会での政策金利の据え置きが裏付けられます。ユーロブル(強気)トレンド継続です。米国時間帯に入り、二つの経済指標が発表されました。2月のISM製造業景況指数は48.3と分水嶺の50を下回ったものの予想の範囲内でした。また1月の建設支出が発表され、-1.7%(前月比)と予想よりもかなり悪い数字です。昨晩はどうも悪い数字にドル売りに敏感に反応しなくなっており、かなり投資家、投機家のポジションが相当積みあがっているようで、しばらく様子を見るか、少し買い戻しの利食いでもといった雰囲気です。この雰囲気ちょっと要注意です。今週金曜日の雇用統計発表までは少し高みの見物をファンド筋は決め込んだのかも知れません。
今日はオージーを追っかけたいのですが、ドル/円、ユーロ/ドルに少しコメントします。金相場を見ながらの為替を見てください。現在アジア時間帯では1オンス985ドルレベルで取引されています。金が買いあがればセオリー通り、ドル売りです。ドル/円は短期売買目的投資家が買戻しもしているようです。目安は、106.00と101.00の中間点の103.50ではなかろうか。103.50が支えきれないと利食いのドル買い戻しが加速化といったところです。下はかねてからの目標の101.00です。ユーロ/ドルは昨日のCPIの発表でユーロ高方向で1.5400がさしあたっての目標です。
思い出:アスレティックジムのあるディーリングルーム:私が在籍していた銀行のシンガポール支店のディーリングルーム(為替、金利、債券、商品、株式なんでも取引するディーリングルームです。)は巨大な体育館のようです。2階まで吹き抜けの太陽が燦燦と降り注ぎます。ディーリングルームの親分はアグレッシブで典型的なアメリカ人です。頭文字はBJ. (BJからプライスのクオートを求められるとちょっとびびります。何せ半端な金額ではありません。通貨オプションのヘッジ玉ですから。BJから声がかかったらいつも緊張の連続でした。)業界の人であれば察する方もいるかと思います。このディーリングルーム設計にあたり、端っこの奥をガラス張りの部屋にしてアスレティックジムの器具を人揃え購入し設置してジムにしてしまいました。ディーラーは、暇な時、気分転換をしたい時、昼食時間に、自由にこのジムを使うことができます。ちゃんと着替えまで用意しているディーラーがいて、ときどき汗を流している姿を見かけました。ディーラーには集中力と気分転換が必要と考えてジム設置となったのでしょう。ところでこのBJ、身長1.95mの巨体ですが、ゴルフはプロの腕前。ちょっと見たら、有名なアメリカ人プレーヤー フィル・ミケルソン風の人物です。ただし、右利き。夕方になると毎日スカッシュに出掛けるスポーツマン。やり手アメリカ人にはスポーツマンが多い。私はせいぜいテニスくらいで、完全に負けています。
それでは今日も仲良く為替相場と対話しましょう。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。